ヤマハ NMAX155 新世代エンジン搭載の万能スクーターは車重128kgの最軽量級。足着き性も問題なし!
可変バルブ機構を採用したブルーコアエンジンを搭載した150ccクラススクーター界の元気っ子。
車重は本記事で紹介する7車種の中で最も軽い128kgで、腕力に自信のないライダーにも安心。メインシートと高低差の少ないリヤシートで、タンデムユースにもオススメめですよ!
前方に傾斜したシート形状のために、着座位置で相当足着きが変化します。車体が軽くてスリムな上に重心が低いので車体を直立に維持しやすく、「がんばって乗ってる感」が一番少なかったモデル。
ちなみに166cmのライダーではヒザが曲がった状態でも両足ベタ着き(両足の足裏が全面設置する状態)に。
ヤマハ トリシティ155 個性的なフロント2輪。2019年モデルからシート高が15mm低減して足着き性がUP
「転ばないバイクを作ろう」という試みから生まれた3輪バイク。
100%転ばないというわけではありませんが、フロント2輪の特性を活かした高い走破性が評価され、市町村が用意する災害救助バイクのベース車としても選ばれた注目度上昇中のスクーターです。
フラットフロアを採用しているので、着座姿勢の自由度が高いのもうれしいですね。
足着きはかなり良好。後方に向けて幅が広くなるシート形状のため、着座位置によって足着きが大きく変化します。極端に前に座れば身長159cmのライダーでもかかとがわずかに浮く程度と、ほぼ両足ベタ着きでまたがることが可能に。
一方で、ほかのモデルに比べてハンドルがやや近めの設定なので、最前部に座ると肘が曲がりすぎて操作しにくいかも。ぜひ実車にまたがって自分のベストポジションを探してみてください。
ホンダ PCX150/ABS 操縦安定性に優れた前後14インチタイヤを採用しながら足着き性は良好
2019年に最も売れたスクーターといえばこちらのPCXシリーズ。13インチホイールを採用するスクーターが多い中、ひと回り大きい14インチを装備して操縦安定性を高めています。今回紹介する7車種の中で最も燃費(WMTCモード)がよく、タンク容量は少なめの8Lながら計算上の航続巡航距離(1度の満タン給油で続けて走れる距離)は長めの368kmとなっています。
PCX150の足着きは、ベタ着きではないものの着座位置を工夫すれば文句なしの足着き性。
身長159cmのライダーがシートの前寄りに着座した場合、足裏の面積の8割ほどが接地し、かかとがわずかに浮く程度の安定した足着き性を実現できます。
ただし後方に向かって車体幅が広くなっていくデザインのため、シートの真ん中付近に着座しようと思うと接地するのは土踏まずのあたりまで。
トリシティ同様、ハンドルまでの距離とのバランスを見ながら自分にとってベストなライディングポジションを探してみる必要がありそうです。
スズキ バーグマン200 200ccという排気量の割に足着き性抜群! ジャストサイズの俊足スクーター
道幅の狭い市街地でもキビキビ乗りこなせるジャストサイズのボディに、150ccと250ccのいいとこ取りをしたような200ccエンジンを積載。
あらゆる意味で「ちょうどいいマシン」と言えるかもしれません。2人乗り時の発進のスムーズさにコダワリがあるほか、シート下収納には一般的なフルフェイスヘルメットが2個収納できるので、タンデムの機会が多いライダーにはかなりオススメの1台です。
車体が前後に長いため一見大きく見えますが、今回紹介する7台の中で身長159cmのライダーが唯一両足ベタ着き……指の先からかかとまで完全に地面に着いている状態でまたがることができた車両です。
さらに両足ベタ着き状態でも若干ヒザが曲がるほどの余裕があり、身長150cm台前半のライダーであっても、それほど恐怖を感じることなく運転することができそうです。
126cc〜250ccのバイク「軽二輪」は高速道路走行が可能というメリットを持ちながらも車検を受ける必要がなく、維持費が安いのも大きな特長です!
かつては大柄なボディ&快適性を重視した250ccの「ビッグスクーター」が軽二輪クラスで人気を博しましたが、昨今は125cc(原付二種)の兄弟車として用意される150cc台のモデルなどコンパクトな車種が続々と登場しています。
「原付二種クラスの軽さで扱い安く、高速やバイパスなども走れる!」というオイシイところ取りができるモデルもあるので、用途や足着き性をじっくり検討しながら、自分にピッタリの1台を見つけてくださいね。
まとめ●モーサイ編集部・中牟田 写真●八重洲出版『モーターサイクリスト』/モーサイweb編集部
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