ヒストリー

【時代を駆け抜けたバイクたち9】トレール・オフロード・アドベンチャー編

国外メーカーのモデルが目立つこのジャンルだが、日本にも数十年前から存在する力強いマシンたちがある。
日本国内ではもう見られなくとも、国外の地を走る現役モデルもいることを忘れてはいけない。
タフネスなマシンたちはどんな魅力を持つのだろうか。

 

オーソドックスな4スト250トレール

KL250はカワサキ初の4スト250㏄デュアルパーパスで、ホンダXL250Sとともに空前のオフロードブームを起こした。

1977年 KAWASAKI KL250
●77年の東京モーターショーで登場、78年型として発売。ロードモデルのZ200用空冷4スト単気筒エンジンを246㏄に拡大して搭載。最高出力22馬力、乾燥重量126㎏

1980年にフロントサスがよりロングになり、84年にはクラス初の水冷エンジンを搭載。そして93年に現行車に続くKLX250SRを発売。02年の250TRは、70年の同名2スト車と初期型KLを合わせた雰囲気だった。
 

2016年 KLX250 Final Edition

●最高出力32馬力の水冷DOHC単気筒エンジンをペリメターフレームに搭載。軽量な車体で"闘う4スト" のキャッチフレーズとともに1993年に登場したKLX250の最終型となるモデル

 

公道最強のオンオフロードモデル

「エンデューロレーサーWR250Fの公道版を作れ」と開発が始まり、最終的に公道最強のオンオフモデルにするために完全新設計して生まれた。

2007年 YAMAHA WR250R/X
● "オンオフカテゴリーのYZF-R1" がコンセプト。アルミフレームに最高出力31馬力のエンジンを搭載し高い戦闘力を発揮。WR250Xは前後17インチラジアルタイヤを装備する

水冷DOHC4バルブエンジンやアルミフレーム、ロングサスなど、オフを走るために妥協なく、おかげでシート高895 ㎜、価格も70万円を超えるスペックとなった。
 

2016年 WR250X

●登場から10年を経てもそのスペックは一線級で、GKダイナミックスによるデザインも新鮮。R、Xともにこれまで大きな変更は加えられず、カラーリングやグラフィックの変更程度で今日に至っている

 

フレンドリーなミドルアルプスローダー

1983年からアドベンチャーツアラーの世界に参戦したホンダは、これまでに多種多様なモデルを生み出したが、もっとも息が長いのは、高速巡航性や悪路走破性以上に、快適性や親しみやすさを重視して生まれたトランザルプ。

1987年 HONDA XL600V TRANSALP
●最高出力52馬力を発生するOHC3バルブ水冷Vツインエンジンを搭載。日本では87年に600、92年に400が発売されたに留まるが、欧州では長きにわたり人気を博した

水冷52度Vツインの排気量は、87年では600㏄だったものの、00年に650㏄、08年に700㏄に拡大。
 

2010年 XL700V TRANSALP

●最終型は08年に登場。FI化されて排気量は700㏄に拡大、最高出力60馬力。前輪は21インチから19インチへ変更されてオンロードでの走行を重視したものになった。14年型をもって生産終了

 

質実剛健な資質が海外で根強い支持を獲得

日本仕様はわずか2年で姿を消したが、1987年デビューのKLR650は、現在も北米や豪州で人気を維持している長寿機種。

1987年 KAWASAKI KLR650
●KL600Rの後継として最高出力48馬力の水冷DOHC単気筒エンジンを搭載し登場。前21インチ、後ろ18インチホイールに防風効果の高いカウルを装着し汎用性を高めている

初代はビッグオフローダーという印象だったが、大幅刷新を受け08年から発売が始まった現行モデルは、アドベンチャーツアラースタイルを導入。スチールフレームと水冷単気筒の基本設計は初代から不変だ。
 

2016年 KLR650

●現行型は08年にモデルチェンジされたもので、花弁型ブレーキローターや2ポットキャリパーの採用など外装と足まわりの刷新がメイン。キャブレターをはじめ基本構成は従来型から受け継いでいる

 

→:【時代を駆け抜けたバイクたち10】小排気量・スクーター

あわせて読みたいオススメ記事はこちら!

アバター

モーサイ編集部

投稿者の記事一覧

1951年創刊のモーターサイクル専門誌。新車情報はもちろん、全国のツーリングライダーへ向けた旬な情報をお届けしています!

モーターサイクリストは毎月1日発売!

関連記事

  1. 【時代を駆け抜けたバイクたち10】小排気量・スクーター編
  2. 【’90s名車列伝】20年という歳月で「ZZ-R」が得たもの、失…
  3. あのカワサキ「Z」はZでなかった?<その2>
  4. 【平成バイク大図鑑7】砂漠生まれの実力が旅を進化させた大型アドベ…
  5. 2018年で"デビュー○周年"!【SR&STEED&ハーレー編】…
  6. 短命に終わったホンダ渾身の大排気量2ストマシン、NS400Rって…
  7. 部品はなくても気合いと根性でなんとかなる!? オーナーに聞くレア…
  8. RG500Γ、NS400R、RZV500Rの乗り味は? 編集部員…

旅に出よう!

おすすめ記事

アドベンチャーツアラー、ヴェルシス1000SEがカラーチェンジ 【NEWS】更に続報!KADOYAサマーバーゲン3rdは東京と福岡だ! 関西から東北から…目的地に伊豆を選ぶ“理由” 連綿と受け継がれてきたホンダ“空冷CBマシン”ヒストリー 【NEW MODEL】SUZUKI BURGMAN200 【新刊情報】MCクラシック6号、好評発売中!! 【NEW MODEL IMPRESSION】冒険心を満足させる2気筒アドベンチャー KTM 790 ADVENTURE/R 春のツーリングに行きたい!全国お薦め旅先セレクション〜近畿編〜 【NEW ITEM】VFR750R(RC30)用 テルミニョーニ社製フルエキゾーストマフラー お宝発掘!? スーパーカブ発売当時の雑誌記事は色々スゴかった!!
BIKE王

ピックアップ記事

  1. スーパーカブ100

カテゴリー記事一覧

  1. ベビーツインAA
  1. スーパーカブ100
  2. ゴディエジュヌー1135R
PAGE TOP