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国外メーカーのモデルが目立つこのジャンルだが、日本にも数十年前から存在する力強いマシンたちがある。
日本国内ではもう見られなくとも、国外の地を走る現役モデルもいることを忘れてはいけない。
タフネスなマシンたちはどんな魅力を持つのだろうか。
オーソドックスな4スト250トレール
1977年 KAWASAKI KL250
KL250はカワサキ初の4スト250㏄デュアルパーパスで、ホンダXL250Sとともに空前のオフロードブームを起こした。

77年の東京モーターショーで登場、78年型として発売。ロードモデルのZ200用空冷4スト単気筒エンジンを246㏄に拡大して搭載。最高出力22馬力、乾燥重量126㎏
1980年にフロントサスがよりロングになり、84年にはクラス初の水冷エンジンを搭載。そして93年に現行車に続くKLX250SRを発売。02年の250TRは、70年の同名2スト車と初期型KLを合わせた雰囲気だった。
2016年 KAWASAKI KLX250 Final Edition

公道最強のオンオフロードモデル
2007年 YAMAHA WR250R/X
「エンデューロレーサーWR250Fの公道版を作れ」と開発が始まり、最終的に公道最強のオンオフモデルにするために完全新設計して生まれた。

"オンオフカテゴリーのYZF-R1" がコンセプト。アルミフレームに最高出力31馬力のエンジンを搭載し高い戦闘力を発揮。WR250Xは前後17インチラジアルタイヤを装備する
水冷DOHC4バルブエンジンやアルミフレーム、ロングサスなど、オフを走るために妥協なく、おかげでシート高895 ㎜、価格も70万円を超えるスペックとなった。
2016年 YAMAHA WR250X

フレンドリーなミドルアルプスローダー
1987年 HONDA XL600V TRANSALP
1983年からアドベンチャーツアラーの世界に参戦したホンダは、これまでに多種多様なモデルを生み出したが、もっとも息が長いのは、高速巡航性や悪路走破性以上に、快適性や親しみやすさを重視して生まれたトランザルプ。

最高出力52馬力を発生するOHC3バルブ水冷Vツインエンジンを搭載。日本では87年に600、92年に400が発売されたに留まるが、欧州では長きにわたり人気を博した
水冷52度Vツインの排気量は、87年では600㏄だったものの、00年に650㏄、08年に700㏄に拡大。
2010年 HONDA XL700V TRANSALP

質実剛健な資質が海外で根強い支持を獲得
1987年 KAWASAKI KLR650
日本仕様はわずか2年で姿を消したが、1987年デビューのKLR650は、現在も北米や豪州で人気を維持している長寿機種。

KL600Rの後継として最高出力48馬力の水冷DOHC単気筒エンジンを搭載し登場。前21インチ、後ろ18インチホイールに防風効果の高いカウルを装着し汎用性を高めている
初代はビッグオフローダーという印象だったが、大幅刷新を受け08年から発売が始まった現行モデルは、アドベンチャーツアラースタイルを導入。スチールフレームと水冷単気筒の基本設計は初代から不変だ。
2016年 KAWASAKI KLR650

(1)ホンダCBR900RRファイヤーブレード
(2)DUCATI 851・HONDA CBR600F/VF750F
(3)KAWASAKI 900 SUPER FOUR(Z1)& Ninjaシリーズ
(4)HONDA CB1000 SUPER FOUR・CB400 SUPER FOUR
(5)HONDA VT250F
(6)DUCATI MONSTER M900・Harley Davidson SPORTSTER・HONDA EARA
(7)Harley Davidson FXS LOW RIDER・MOTO GUZZI V7
(8)KAWASAKI ESTRELLA・DUCATI SCRAMBLER
(9)トレール・オフロード・アドベンチャー
(10)小排気量・スクーター編