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往年の名車を復活させた現代のエストレヤとスクランブラー。
その誕生の背景には何があったのか。
スタイル・フィーリング・実用の好バランス
1990年代のなかごろから盛り上がりを見せたストリート系モデルに先駆けて92年に登場したエストレヤは、往年のメグロをイメージした普遍的なルックスで人気を集めた。

キャブトンマフラーやサドルシートを装備し、50年代のメグロジュニアシリーズを彷彿するデザインが特徴。ロングストローク型の直立シリンダー空冷OHC2バルブエンジンは最高出力20馬力。乾燥重量142㎏
しかし、見た目だけでなく新設計の直立したロングストロークのシングルエンジンが非常に扱いやすく、250ccながらフィーリングにあふれており、それこそがロングセラーにつながった理由だろう。
07年にキャブレターからインジェクションとなり、クラシックなデザインはそのままに現在も販売されている。

1996年 KAWASAKI ESTRELLA-RS CUSTOM

2007年 KAWASAKI ESTRELLA

2014年 KAWASAKI ESTRELLA

現在の「スクランブラー」のモチーフ
ドゥカティ・スクランブラーの原点は、1962年にアメリカのみで販売された4スト単気筒OHC250㏄だ。

初代はいずれもOHC単気筒エンジンで、62年登場の250は丸みを帯びた燃料タンクが特徴。69年に450が追加され78年まで作られた。写真は72年の販売促進広告キャンペーン"POTERE DUCATI" の一枚
アップハンドルに小型タンク、大径タイヤ(前19・後18インチ)を採用。
69年型450㏄がリリースされ人気は不動のものになった。
60〜70年代アメリカのオフロード=荒野で遊ぶ自由な心を表現した現行スクランブラーは、カラーとスタイルの豊富さが特徴。
2016年 DUCATI SCRAMBLER SIXTY2

(1)ホンダCBR900RRファイヤーブレード
(2)DUCATI 851・HONDA CBR600F/VF750F
(3)KAWASAKI 900 SUPER FOUR(Z1)& Ninjaシリーズ
(4)HONDA CB1000 SUPER FOUR・CB400 SUPER FOUR
(5)HONDA VT250F
(6)DUCATI MONSTER M900・Harley Davidson SPORTSTER・HONDA EARA
(7)Harley Davidson FXS LOW RIDER・MOTO GUZZI V7
(8)KAWASAKI ESTRELLA・DUCATI SCRAMBLER
(9)トレール・オフロード・アドベンチャー
(10)小排気量・スクーター編