ヒストリー

【時代を駆け抜けたバイクたち8】KAWASAKI ESTRELLA・DUCATI SCRAMBLER

往年の名車を復活させた現代のエストレヤとスクランブラー。
その誕生の背景には何があったのか。
 

スタイル・フィーリング・実用の好バランス

1990年代のなかごろから盛り上がりを見せたストリート系モデルに先駆けて92年に登場したエストレヤは、往年のメグロをイメージした普遍的なルックスで人気を集めた。

1992年 KAWASAKI ESTRELLA
●キャブトンマフラーやサドルシートを装備し、50年代のメグロジュニアシリーズを彷彿するデザインが特徴。ロングストローク型の直立シリンダー空冷OHC2バルブエンジンは最高出力20馬力。乾燥重量142㎏

しかし、見た目だけでなく新設計の直立したロングストロークのシングルエンジンが非常に扱いやすく、250ccながらフィーリングにあふれており、それこそがロングセラーにつながった理由だろう。

07年にキャブレターからインジェクションとなり、クラシックなデザインはそのままに現在も販売されている。

●クラシックなスタイルをより強調する、前後分割式のサドルシートを採用した。前席の下には、車載工具が収まるスペースが設けられている


 

1996年 ESTRELLA-RS CUSTOM

●スタンダードの前後ディスクブレーキをドラム式に変更、よりクラシカルな姿に仕立てたバリエーションモデル

 

2007年 ESTRELLA

●燃料の供給をキャブレターからFIに変更。ブレーキは前ディスク、後ろがドラム式となり回転計も追加された

 

2014年 ESTRELLA

●アイドリング時の吸気量を最適化するアイドルスピードコントロールを新採用。サスの設定も変更された

 

現在の「スクランブラー」のモチーフ

ドゥカティ・スクランブラーの原点は、1962年にアメリカのみで販売された4スト単気筒OHC250㏄だ。

1962年 DUCATI SCRAMBLER
●初代はいずれもOHC単気筒エンジンで、62年登場の250は丸みを帯びた燃料タンクが特徴。69年に450が追加され78年まで作られた。写真は72年の販売促進広告キャンペーン"POTERE DUCATI" の一枚

アップハンドルに小型タンク、大径タイヤ(前19・後18インチ)を採用。
69年型450㏄がリリースされ人気は不動のものになった。
60〜70年代アメリカのオフロード=荒野で遊ぶ自由な心を表現した現行スクランブラーは、カラーとスタイルの豊富さが特徴。
 

2016年 SCRAMBLER SIXTY2

●約40年の時を経て復活したスクランブラーは15年に803㏄版が登場。翌年には写真のSIXTY2(399㏄)が追加された。車名は初代スクランブラーの登場年にちなんだもの

 

→:【時代を駆け抜けたバイクたち9】トレール・オフロード・アドベンチャー

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