雑ネタ

待望の純正マフラーを入手! 90年代の隠れ名車「カワサキ ZZR600」リフレッシュ計画【第5話】

ZZR600純正サイレンサーを装着、セッティング出しなどでも安心の音に

これですよ、これ!保護ビニールに包まれた純正の新品サイレンサーです。E4と刻印が入ってました。

マフラーもガスケット類やスタッドナットなど、年式相応に傷んでいた部品は新品を確保。
さて、アンダーカウルを外してみると、内側の汚れがかなりひどい状態。念入りに脱脂と補修を実施しました。ラジエターとオイルクーラーを外して横に逃がし、すでにサイレンサー部を外していたデビル管のエキパイを取り外します。
サイレンサーは磨いておいたものの、エキパイはさすがに汚れてましたね。コッチもあとで磨いとこ……。

エキパイを外す際にアンダーカウルも点検すると相当蓄積された汚れが……。これを落とすには、パーツクリーナーを吹いてからの樹脂スクレイパー作業で時間ロス多し。

その後、エンジンの下やシリンダー前側などを掃除したり、ラジエターとオイルクーラーの錆落としをして黒く再塗装していると、すぐに数時間が経過。
しかし時間はある。
せっかくエキパイも外したので、センタースタンドも補修塗装♪
こうなると速乾塗料でも小一時間は触れませんが、ま、焦らずじっくり作業しましょ。

ここでひとまずデビル君とはお別れ。エキパイは汚れと焼けがけっこうあったものの、後日作業してそこそこキレイになりました。
シリンダーヘッドの付くスタッドボルトのネジを点検。ナットは錆びていたので交換。ボルトはネジ山はしっかりしていたので、保護措置をしてネジの回り具合を確認しておきます。
前もって磨いておいた純正エキパイに付属していた旧ガスケットを撤去し、純正新品に交換。前号で揺るがぬ決意と書きましたが、ついに純正化の実現です(お陰で財布はスカスカ)。

各部の塗料が触って大丈夫な程度まで乾燥したころ、磨きに磨きを重ねた純正エキパイ(中古で入手)に左右2本出しの純正サイレンサーを取付けました。
新品部品保護のビニール被覆をはがす単純なことが、なぜか船の進水式みたいに厳かな晴れやかさで感慨深かったなぁ。

飛び石や風雨にさらされて錆の浮いていたオイルクーラーの錆を落とし、鉄部用のブラックで再塗装。ホースジョイント部などは簡易マスキングをしてプシューっと。
ラジエーターネットは一度外し、しつこい錆を落としてから塗装。ラジエーター本体は細かい部分を筆で補修、広い面積の部分はスプレー塗装。古新聞が随所で活躍。

そして、いざエンジン始動!
乾いた静かな排気音です。この最終型のサイレンサーは1993年型のものより静かかもしれません。集合マフラー仕様より重くなっちゃいましたが、音の静粛性は劇的なほど。
財布には痛かったけど、欠品になる前に入手を決心してよかったです。

作業を終えて思ったのは「マフラー交換を先行しておいて正解だったのかも」。キャブの調整や燃料系の微調整に取り掛かるに際し、排気系もノーマルに戻しておいたほうが何かと都合が良さそうですし。
ここまでの作業では、キャブは軽く外側を掃除しただけなので、今度は中身のチェックとフロートチャンバーの中などを目視でチェックしようと思います。
また、付帯する多数の燃料系のホース類も先行して部品注文しておいたほうがいいかも?

デビル装着時に付いていたアンダーカウルステー。純正エキパイにすると干渉箇所があったため、ベルトサンダーで大幅に削り、やっと純正エキパイの装着が可能に。
同時作業でセンタースタンドの補修塗装も実施。チェーン油の汚れがしつこいため、アセトンで強引に脱脂し、接地状態の見た目重視でちょっぴり安直に補修塗装。

かくして、ジワジワと散財をし続けていますが、安心して長く乗れる愛車に仕
上げるにはここが踏ん張りどころのようです。

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