ツーリング

【ワインディングニッポン】房総&伊豆チャレンジ編

1日でワインディングを走り尽くせ!

房総と伊豆、2つの半島を日帰りで巡る

せっかくの休日だから、ワインディングを可能な限りたくさん走りたい。そんな思いから、千葉県の房総半島をスタートして伊豆半島を横断し、西伊豆までのワインディングロードを巡るツーリングに出た。果たして1日でいくつの峠を越えられるだろうか?

編集部に新進気鋭の若者がやってきた。そんな新人君から「一緒にツーリングへ行きましょうよ。先輩なら慣れているので房総半島と伊豆半島の両方を一日でまわれますよね。案内してください!」だなんて言われ、気安く二つ返事をしたのがマズかった。ざっと計算しても600㎞以上はある。もちろんやってやれないことはなさそうだが、かなりタフなツーリングになることは間違いない。

しかし、房総半島には久しく走っていないルートと、まだ走ったことのないワインディングがあって、いずれ訪ねたいと思っていた。春の陽気に包まれ始めた伊豆の、眺めのいい道を楽しんだあと、新鮮で美味しい魚介料理を久しぶりに堪能するのも悪くないと思っていた。かくして一日で房総半島と伊豆半島のワインディングロードをまわる〝弾丸旅〟が始まったのである。

千葉を早朝にスタート、房総半島と伊豆半島を走りつなぎ、静岡県・三島を目指した

 

房総半島の真新しい山道を堪能せよ!

年配者はなぜ早起きするのだろうかと昔は不思議に思ったものだが、気がつけばいつの間にかそんなグループの仲間入りをする年ごろになっていた。それがアドバンテージになるかもしれないと思っていた早朝の集合時間だったが、パワフルな若者は「少し寝れば大丈夫ですから」と遅れることなく房総半島の待ち合わせ場所に現れた。周囲はほんのり明るいが、夜明けまでにはまだ少し時間の余裕がある。まだ通るクルマもいないだろう早朝に幹線道路の山道を楽しみつつ、海辺で夜明けを迎えようという魂胆である。千葉には高い山がないから本格的な山道もないとも言われるが、薄明かりのなかでシルエットとなって連なる山々は、たとえ標高が低くても深山幽谷の気配を漂わせていたのだった。

 

鴨川の町外れを通る国道を少し走っただけで、再び山を目指す。かつて道幅は狭いながらも東京からほど近い、そこそこ長い林道として人気集めていた嶺岡中央林道で房総半島を横断するのだ。すでに全区間が舗装されているとの情報は確認済み。かつて凸凹道だったころと変わらない風景を走る狭路のワインディングに、「ダートのころに来てみたかった」とは若者のセリフだ。新しいバイクも道も君たちのほうがたくさん知っているかもしれないが、効率の向上という合言葉で忘れ去られようとする山道に関しては、オジサンたちのほうが多少古くてもナマの情報を持っているのだよ……とささやかなアピールをしておく。

南房総の山の中を縫うように走る道は、古い地図には載っていない真新しいルート。信号や交差点も少なく、いくつも越える小さな峠からは富士山や東京湾も眺められた

【07:50 房総フラワーライン】まだまだ先が長いので、寄り道まわり道はしないよ! って言っておいたのだが、気持ちよさそうな道を見つけたら、つい……

かつて全線で激しい渋滞の続いていた国道127号も、平行して走る自動車専用道の延伸で交通量は激減。静かな町並みや海の景色を眺めながら走れる素敵なカントリロードとなっていた。さらに南下し南房総まで下ったところで安房グリーンラインを探す。農道とのことで見つけるのに苦労するかと思いきや、白浜付近を通る房総フラワーラインから山側に開いた真新しいトンネルを探せば「ビンゴ!」だった。緩やかにアップダウンを繰り返しながら緩やかなコーナーの連続する道はまだ交通量も少なく、マイペースで走れる。農道にしては珍しくときおり展望が開けるのも好印象。この日は東京湾越しに富士山を眺めることができた。

再び内房沿いの国道で金谷へ向かう。そこからフェリーで三浦半島へ渡り伊豆へは……なんてルートを考えつつ、わずかな時間でも体を休めようと思う船旅をしばし楽しむ。「とにかくメシですよね」と大量のおにぎりを頬張る若者パワーに圧倒されつつも、しばし夢心地なのだ……。

 

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