教習所の窓口で、こんな会話を耳にすることがあります。
「原付二種の免許を取りたいんですが……」
「承知いたしました。普通二輪の小型限定でよろしいでしょうか?」
「いや、普通二輪じゃなくて、原付二種の免許を……」
入校希望の方が少し困惑してしまう、このシーン。実は、意外と多くの方が陥る「免許の落とし穴」なんです。一体なぜ、こんな食い違いが起きてしまうのでしょうか?

こんにちは!現役二輪指導員として日々教習現場に立ち、YouTubeチャンネル『VREAST(ブレスト)』で“バイクの楽しさ”を発信している「ばく」です。

実は「原付二種」という免許は存在しない!
衝撃的な事実をお伝えしましょう。実は道路交通法において、「原付二種免許」という名称の免許は存在しません。
私たちが普段呼んでいる「原付二種」は、法律上ではあくまで「普通自動二輪車(小型限定)」という扱いになります。例えるなら、自動車免許で言う「AT限定」や「普通免許(AT限定)」のような区分けをイメージすると分かりやすいかもしれません。教習所に「原付二種免許」というコースがないのは、法律に則って区分が定義されているため、正式名称のコース名で運営しなければならないからなのです。

なぜ「原付二種」という名前が定着しているの?
では、なぜ世間ではこんなに当たり前に「原付二種」という言葉が使われているのでしょうか。その答えは、免許の法律(道路交通法)ではなく、車両そのものを分類する「道路運送車両法」にあります。
この法律では、排気量ごとに以下のように定義されています。
第一種原動機付自転車: 50cc以下
第二種原動機付自転車: 51〜125cc以下
軽二輪車: 126〜250cc以下
小型二輪車: 251cc以上
つまり、「バイクを車両として区分する言葉」と「運転を許可する免許の言葉」が、それぞれ別の法律で定義されているために、世間で混同して使われているんですね。

世の中は今空前の原付二輪ブーム!?
法律上の呼び方が少しややこしいですが、この「125ccクラス」が最近熱い注目を集めています!その理由はこのクラスには原付一種(50cc)にはない、圧倒的なメリットがあるからです。
最大の強みは「二段階右折が不要」であり、さらに「法定速度が60km/h」であること。交通の流れに乗って走れるため、50cc特有のストレスや危険から解放されます。また、多くのバイク保険には「ファミリーバイク特約」という非常に便利な制度があり、自動車保険に付帯させることで格安で保険に加入できるのも大きな魅力。維持費を抑えつつ、日常の足として、あるいは週末のツーリングとして、これほどコスパの良い乗り物は他にありません。

法律と呼び方が違っても、楽しさは同じ!
バイクの登録や保険は「道路運送車両法」、運転ルールや免許は「道路交通法」。これら二つの法律がそれぞれの役割を持っているため、時としてこうした「言葉のズレ」が生まれます。
もちろん、教習所の窓口で「原付二種の免許が取りたいです!」と伝えれば、プロのスタッフが自信を持って「普通自動二輪車(小型限定)」への道筋を親切に案内しますので、どうぞご安心ください。
最近では、最新のハイブリッド車両から、カブやモンキーといった愛されバイクも原付二種でリメイクされ、51cc〜125ccクラスは非常に魅力的で楽しさ満点の存在となっています! 街乗りでの軽快なフットワークから、ちょっとした峠道を楽しむツーリングまで、あなたのバイクライフを最高に彩ってくれる最高の相棒になってくれるはずです。
「免許の制度を知る」ことは、バイクライフの第一歩。この少しの知識があれば、より一層バイクを楽しめるかもしれません。ぜひ、自分にぴったりの一台を見つけて、新しい景色を見に行きましょう!
以上、現役二輪指導員YouTuber『VREAST(ブレスト)』の「ばく」でした!

二輪指導員歴19年。現在も教習所でライダーのタマゴたちを育て、日々の教習で自身も学びながら生徒たちと共に成長を楽しんでいます。
YouTubeでは相棒はなちゃんとVREAST(ブレスト)というチャンネルで、“教習所課題でわかるバイクの本質”をテーマにバイクのインプレッションやツーリングやメンテナンスで“バイクの楽しさ”を伝えています。
愛車はKAWASAKI900super4 Z1・F.B Mondeal SMX125・HONDA TLM200
YouTube:@VREAST































