トピックス

“重心を操れ”アナタのライディングが劇的に変わる秘術【第7回】現役二輪教習指導員YouTuberばくのライテク講座

「低速バランスで身体がブレる…」

「もっとバンクさせたいのにこれ以上動かない…」

その原因、本当に“技術不足”だけでしょうか。もしかすると――

あなたはまだ身体“使い切れていない”だけかもしれません。

自分自身の身体を自在に操る秘術

こんにちは!現役二輪指導員として日々教習現場に立ち、YouTubeチャンネル『VREAST(ブレスト)』で“バイクの楽しさ”を発信している「ばく」です。

今回は、人間の“重心”という視点から、ライディングを一段引き上げる方法をお伝えします。

YouTubeチャンネル『VREAST(ブレスト)』 左:はな 右:ばく

1.重心は「意識」でコントロールできる

皆さんは「丹田(たんでん)」という言葉を聞いたことがありますか? 私は趣味で「居合道」を嗜んでいるのですが、稽古の中で師匠から教わった大切な術があります。

「人は、意識する場所によって重心の位置が変わる」

最初は不思議に思いましたが、自分で試してみるとその違いは歴然でした。実は、重心をコントロールするための「スイッチ」は体の中に3つあります。

• 上丹田: 眉間のあたり

• 中丹田: 胸の中心

• 最下丹田: へその下(一般的な丹田)

力む必要はありません。ただ、そこに意識を「置く」だけ。それだけで身体のまとまり方が変わるのです。“意識の置き方”ひとつで、バイクとの一体感は驚くほど変わります。

昔の人は身体を使いこなしていたのだろう。

2.重心の変化を体感する「10秒実験」

ここで、ぜひ試してほしい簡単な実験があります。誰かに協力してもらってください。まず、持ち上げられる人は眉間(上丹田)に意識を集中。その状態で持ち上げてもらうと――驚くほど軽く上がります。次に、へその下(最下丹田)に意識を落とす。同じように持ち上げてもらうと――

明らかに重い。

踏ん張っているわけでも、筋力が変わったわけでもないのにです。これは、重心が“上に抜ける”か“下に落ちる”かの違い。

つまり――

身体の安定度そのものが変わっているということです。

簡単な実験で不思議な体験ができる。是非試してほしい!

3.ライディングへの応用:3つのシーン別活用術

この感覚をバイクの運転に当てはめると、これまで苦労していた操作がスッと楽になります。

・低速でバランスを取りたい時は【中丹田】

一本橋などの低速走行でフラつく時は、胸の中心(中丹田)に意識を置いてみてください。身体の軸が安定し、ハンドルで抑え込まなくても左右のブレが収まりやすくなります。

・スムーズに曲がりたい時は【上丹田】

カーブでうまく寝かせられない時は、眉間(上丹田)を意識します。視線に誘導されるように身体が自然に先行し、力技ではなく「流れ」の中でスムーズにバンクさせることができます。

・止まる時のふらつきを防ぐには【最下丹田】

信号待ちなどの停止直前、フラッとくる人は重心が浮いています。へその下(最下丹田)に意識を落としましょう。地面に吸い付くような安定感が生まれ、足をつく瞬間の安心感が格段に増します。

人間には“丹田”が三つ存在し、これを使い分ける。

4.「身体の扱い方」を知ると、バイクはもっと楽しくなる

武道とライディング。一見まったく別のものに見えますが、共通しているのは「自分の身体をどう扱うか」という本質です。昔の人はそれを突き詰め、技として磨いてきました。その一部を、僕たちは今――バイクという形で応用できる。そう考えると、少しワクワクしませんか? 今回の内容は、科学的に証明された理論ではありません。ですが、現場で、そして自分自身の身体で確かに感じてきた“事実”です。そして何より、これはやれば分かる感覚です。難しいことは考えなくていい。まずは意識を置くだけ。それだけで、あなたのライディングは確実に変わり始めます。

バイクを操る喜びと自由なバイクライフを。

以上、現役二輪指導員YouTuber『VREAST(ブレスト)』の「ばく」でした!※本内容は筆者の実体験に基づくものであり、効果を保証するものではありません。実践は安全な環境で行い、注意力の散漫、事故や怪我には十分ご注意ください。

【参考動画】

文●ばく

ばく
ばく

二輪指導員歴19年。現在も教習所でライダーのタマゴたちを育て、日々の教習で自身も学びながら生徒たちと共に成長を楽しんでいます。
YouTubeでは相棒はなちゃんとVREAST(ブレスト)というチャンネルで、“教習所課題でわかるバイクの本質”をテーマにバイクのインプレッションやツーリングやメンテナンスで“バイクの楽しさ”を伝えています。
愛車はKAWASAKI900super4 Z1・F.B Mondeal SMX125・HONDA TLM200
YouTube:@VREAST

X:@VREASTbaku

  1. 新しい時代へ進化するHondaのカブシリーズ ~ライフスタイル別おすすめモデル

  2. Hondaが『EVスクーター』の普及に本気を出してきた!? 新型EVスクーター『CUV e: 』登場!原付二種クラスで驚愕のコストパフォーマンス

  3. スポーツバイク好きの女子大生ライダーが語るGB350とGB350 Sの魅力。このバイクでツーリングに行ってみたい!

  4. FIND CBでわかった、CB400 SUPER FOUR E-ClutchとCB1000Fの「跨らないとわからない魅力」はココ!

  5. 新型『CBR400R FOUR E-Clutch』の走りは高回転域で『CB400 SUPER FOUR E-Clutch』を上回る!? 馬力だけじゃなく足つき性も魅力のひとつ!

  6. 完全に「旧CB400SF」を超えた!? 新型400ccネイキッド『CB400 SUPER FOUR E-Clutch』の価格と発売日が決定!

  7. 【スーパーカブ×ハローキティ】“かわいい”が詰め込まれたコラボ仕様車!気になる方は「Honda 二輪車正規取扱店」へ!

  8. 『GB350』シリーズはどれが人気?『GB350 S』『GB350 C』 とスタンダードモデルを比較

  9. ホンダ『Cub HOUSE』原付二種ライフを充実させるための新拠点、ただの販売店じゃありません!

  10. 新型『CB1000F』を普通のツーリングライダーが「予備知識ゼロ」で試乗

  11. 【新型】大人にもおすすめの400ccバイク『CBR400R』がHonda E-Clutchを新搭載!? 足つき性の良さも人気の理由ひとつです!

  12. 初心者ママライダーの感じたRebel 250 E-Clutchの魅力。「私の心を落ち着かせてくれる存在です」

  13. のんびりツーリング最強の大型バイク『CL500』がアップグレード!新色にも注目です!

  14. 【わかる?】車検のある400ccクラスで発売からもう4年……だけど2024年まで『ベストセラー』を誇ったHondaのバイクってどれだと思う?

  15. 50歳からライダーデビュー。エネルギッシュな女性ライダーが考える悔いのない人生

  16. ツーリング好きの私が年甲斐もなく『峠の走り』に夢中になってしまったバイクの話【Hondaの道は1日にしてならず/GB350 S インプレ・レビュー 前編】

  17. 10年、20年後も色褪せない「控えめに言って最高」GB350 Cを全力で絶賛する理由