新車

【Honda新型CBR1000RR-R Fireblade SP & HRC WORKS EDITION】:標準仕様との明確な違いは〜EICMA2026速報〜

■CBR1000RR-R HRC WORKS EDITION(左)とCBR1000RR-R SP(右)

1992年の初代誕生以来、ホンダを象徴するスーパースポーツとして進化を続けてきた「Fireblade」が、劇的な飛躍を遂げた。新型CBR1000RR-R(標準仕様)と同様に、「レースを第一に。公道は二の次。」という強烈なコンセプトのもと、HRC(ホンダ・レーシング)の専門知識を取り入れ、初めからレースマシンの要件を満たすようゼロから設計されたというのが、同時に発表された新型「CBR1000RR-R Fireblade SP」および「HRC WORKS EDITION」だ。

圧倒的なパワーを誇るエンジンと新設計シャーシ

心臓部である1000ccの水冷直列4気筒セミカムギアトレインエンジンは、最高出力160kW(1万4000rpm)、最大トルク114Nmを発揮する。ホンダの量産二輪車初となる「2段可変エアファンネル」を採用し、トップエンドのパワーを維持しつつ中回転域の出力を大幅に強化した。また、機械加工されたピストンクラウンと燃焼室によって13.8という高い圧縮比を実現。

CBR1000RR-R SP

マグネシウム製エンジンカバーやアルミボルトの採用で約1.1kgの軽量化を果たし、軽量かつコンパクトなAkrapovič製マフラーも装備している。トランスミッションは1速が5%ハイギヤード化され、2モーター・スロットル・バイ・ワイヤ(TBW)システムが加速とエンジンブレーキのシームレスな制御を提供する。

車体構成も完全に一新された。剛性バランスとステアリングジオメトリが見直された新設計アルミフレームと軽量スイングアームの組み合わせにより、前輪への荷重を増やしつつ重心が最適化。これにより、コーナー進入時のスピードや旋回中のグリップ感、脱出時の加速力が劇的に向上させている。

CBR1000RR-R HRC WORKS EDITION

標準仕様を凌駕する「SP」モデルの専用装備

CBR1000RR-R SP

「SP」モデルは、標準のFirebladeにプレミアムな足回りとブレーキシステムを追加し、マシンのポテンシャルを一段上のレベルへと引き上げている。

最大のハイライトは、第3世代の電子制御サスペンション「Öhlins Smart Electronic Control (S-EC3.0)」の採用だ。フロントに43mm NPX (SV)フォーク、リヤにTTX36 (SV)ショックを備え、走行状況に応じた最適な減衰力を瞬時に提供する。 フロントブレーキには最新のBrembo製Hypure 4ピストンキャリパーを装備。3つのモード(STANDARD/TRACK/RACE)を持つコーナリングABSによって緻密に管理される。そして軽量ホイールや新しい520チェーンの採用によるバネ下重量の削減も、SPの鋭いハンドリングに貢献している。

CBR1000RR-R SP
CBR1000RR-R SP

エアロダイナミクスにおいては、HRCと共に開発された新フェアリングを採用。ウイングレットを持たないクリーンな新スタイリングでありながら、従来モデルと同レベルのダウンフォースを発生させる驚異的な空力特性を実現した。電子制御パッケージも隙がなく、6軸慣性計測装置(IMU)が出力特性に最適化された9レベルのHSTCや、ロッド式の3レベル・ホンダ・エレクトロニック・ステアリング・ダンパー(HESD)を緻密に制御する。

CBR1000RR-R SP
CBR1000RR-R SP
CBR1000RR-R SP
CBR1000RR-R SP
CBR1000RR-R SP
CBR1000RR-R SP
CBR1000RR-R SP
CBR1000RR-R SP

究極のサーキット仕様「HRC WORKS EDITION」の決定的な違い

ラインナップの頂点に君臨する「HRC WORKS EDITION(WE)」は、SPのエンジンやフレームを共有しつつも、より競技に特化した専用装備によって標準仕様やSPと明確な一線を画す究極のモデルとされている。

CBR1000RR-R HRC WORKS EDITION
CBR1000RR-R HRC WORKS EDITION
CBR1000RR-R HRC WORKS EDITION
CBR1000RR-R HRC WORKS EDITION
  1. サスペンションの機械化:SPが電子制御式であるのに対し、WEはプロの繊細なセッティング要求に応えるÖhlins製「メカニカル(手動調整式)」サスペンションをあえて採用している。 
  2. ブレーキのさらなる強化:フロントにはSPのHypureをさらにスポーツ走行へ振った「Brembo Hypure Sports」4ピストンキャリパーを装備する。 
  3. 強烈なダウンフォースを生むCFRP製エアロ:SPがウイングレットレスなのに対し、WEは専用の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製デュアルエレメント・ウイング構造を装着。最高レベルの競技用として、299km/h走行時に標準モデルの「3.5倍」という圧倒的なダウンフォースを発生させる。フロントマッドガードやリアダクトもCFRP製である。 
  4. ジオメトリ調整機能:ステアリングステムおよびスイングアームピボットポイントの調整カラーを備えており、本格的なレースを見据えた細かな車体セットアップが可能である。 
  5. 実戦向けパッケージ:オプションのHRCキットパーツで利用可能なボトムニュートラルシフト構造に対応し、シングルシートユニットを採用。車両重量はSPより1kg軽い200kgを実現し、シート高も847mm(SPは843mm)とよりアグレッシブな設定となっている。 
CBR1000RR-R HRC WORKS EDITION

新型CBR1000RR-R SP、そして同HRC WORKS EDITIONは、妥協を許さないHRCの技術と情熱が注ぎ込まれた、生粋のレーシングウェポンである。電子制御で極限の走りをサポートするSP、純粋なレースの戦闘力を研ぎ澄ませたWE、いずれもホンダの本気が具現化された、勝利のための至高のモデルと言えよう。

まとめ●モーサイ編集部  写真●ホンダ

  1. 新型CB400 SUPER FOUR E-Clutchを試乗したライダーたちの本音。4気筒エンジンとE-Clutchの評価は?

  2. たぶん現役オーナーも知らない『Rebel 250(レブル250)』のエンジンが秘めた潜在能力の話

  3. 大型バイクは重くて大変だと思っていた CB1000Fに乗った20代ライダー3人がその考えを変えた理由

  4. 50歳からのリッターバイクデビューは不安? リターンライダーが語るCB1000Fの魅力。「ライダーを育ててくれるバイクです」

  5. 新しい時代へ進化するHondaのカブシリーズ ~ライフスタイル別おすすめモデル

  6. Hondaが『EVスクーター』の普及に本気を出してきた!? 新型EVスクーター『CUV e: 』登場!原付二種クラスで驚愕のコストパフォーマンス

  7. スポーツバイク好きの女子大生ライダーが語るGB350とGB350 Sの魅力。このバイクでツーリングに行ってみたい!

  8. FIND CBでわかった、CB400 SUPER FOUR E-ClutchとCB1000Fの「跨らないとわからない魅力」はココ!

  9. 新型『CBR400R FOUR E-Clutch』の走りは高回転域で『CB400 SUPER FOUR E-Clutch』を上回る!? 馬力だけじゃなく足つき性も魅力のひとつ!

  10. 完全に「旧CB400SF」を超えた!? 新型400ccネイキッド『CB400 SUPER FOUR E-Clutch』の価格と発売日が決定!

  11. 『GB350』シリーズはどれが人気?『GB350 S』『GB350 C』 とスタンダードモデルを比較

  12. ホンダ『Cub HOUSE』原付二種ライフを充実させるための新拠点、ただの販売店じゃありません!

  13. 新型『CB1000F』を普通のツーリングライダーが「予備知識ゼロ」で試乗

  14. 【新型】大人にもおすすめの400ccバイク『CBR400R』がHonda E-Clutchを新搭載!? 足つき性の良さも人気の理由ひとつです!

  15. 初心者ママライダーの感じたRebel 250 E-Clutchの魅力。「私の心を落ち着かせてくれる存在です」

  16. のんびりツーリング最強の大型バイク『CL500』がアップグレード!新色にも注目です!

  17. 【わかる?】車検のある400ccクラスで発売からもう4年……だけど2024年まで『ベストセラー』を誇ったHondaのバイクってどれだと思う?

  18. 10年、20年後も色褪せない「控えめに言って最高」GB350 Cを全力で絶賛する理由