新車

ヤマハ MT-07は「軽くて乗りやすい=疲れにくい」つまりツーリングにピッタリということでは!?

ヤマハ MT-07、実は2024年型でモデルチェンジが行われている

ミドルスポーツネイキッドのヤマハ MT-07がマイナーチェンジ。通算で見れば4代目になったのだが、一見先代と変わらないような……? 確かにデザインはほぼ同じと言えるが、カラー液晶メーターやスマートフォン連携機能が追加され機能性をアップ。あと地味ながらハンドル位置も変わっているのだが、乗ってみるとその効果も実感。
というわけで、当記事では新型MT-07のツーリングシーンにおける実力を紹介したいと思う。

2024年モデルでマイナーチェンジを行なったヤマハ MT-07。価格は88万円

「700ccクラスではトップクラスの軽さ、コンパクトな車体、扱いやすいエンジン」

CP2(クロスプレーンコンセプトの2気筒)エンジンを搭載したMT-07は、2014年の初代から扱いやすいミドルスポーツネイキッドとして人気を博してきた。大きすぎず重すぎないジャストなサイズ感、必要十分なパワー、素直な操縦特性などはMT-07の個性であり、それは2022年に発売された3代目もしっかり踏襲。そして2024年のマイナーチェンジでその美点はさらに強調された。

まずサイズ感だが、MT-07の1400mmというホイールベースは同クラスの車両と比べると異様に短い。184kgという車重もトップレベルに軽い部類だ。これにまたがると筆者の身長(183cm)だと「250ccに乗っているように見える」と言われるほど。またがった感触も400ccクラスに思える。これは車格感が無いという意味ではなく、軽く扱いやすいというポジティブな感想だ。当然、バイクを降りての押し引きも、Uターンを含めた小回りも非常にやりやすい。

日帰りで約300km走ったがお尻は痛くならなかった。シート高は805mmとこのクラスでは低め。シート前方やサイドはスリムになっていて足着きもいい。タンデムシートの裏にベルトタイプの荷掛けフックが4つある。

エンジンはフレンドリーな特性で、加速感は特筆するほどではないが、ツーリングシーンで遅いと感じることはまずない。スロットルに対してのリニアな反応は扱いやすさにつながっている。トラクションを感じやすく、軽快はハンドリングと合わせてライディングを自在に楽しめた。

これらの特性は「疲れにくい」という利点を生んでいる。素直で軽量ということはとにかく「楽」だ。2024年のマイナーチェンジでグリップが10mm高くなったことも、疲労軽減に寄与しているだろう。

MT-07は、とにかくフレンドリー。とんがった特性はないが、扱いやすさはミドルクラス随一だ。大型ビギナーにオススメできるのはもちろん、色々なバイクを乗り継いだ末に選んでも満足のいく玄人好みのバイクでもある。

「CP2」と呼ばれる並列2気筒エンジンは最高出力73ps。低回転から十分なトルクを発揮、アクセル操作に対する反応はリニアなので、市街地から高速道路、峠路までとにかく扱いやすい。

ヤマハ MT-07「2024年モデルでココが変わった!」

先代よりもグリップ位置を10mm高めた新ハンドルを採用。クイックシフター(アップのみ)が純正アクセサリーで設定されたのも改良点だ。

新採用された5インチのフルカラー液晶メーター。表示パターンを「ツーリング」と「ストリート」の2パターンから選べる。写真は「ツーリング」で、燃料計を見やすく表示するほか、燃費も表示。全体として鮮明で見やすい印象だ。

メーター表示パターン「ストリート」の状態。

右スイッチボックスにはホイールスイッチが新採用された。メーターの各種メニュー操作や、スマートフォン連携機能「Y-Connect」の操作が行える。

ヤマハ MT-07主要諸元(2024年モデル)

【エンジン・性能】
種類:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ ボア×ストローク:80.0×68.5mm 総排気量:688cc 最高出力:54kW<73ps>/8750rpm 最大トルク:67Nm<6.8kgm>/6500rpm 燃料タンク容量:13L WMTCモード燃費:24.6km/L 変速機:6段リターン

【寸法・重量】
全長:2085 全幅:780 全高:1115 ホイールベース:1400 シート高:805(各mm) 車両重量:184kg タイヤサイズ:フロント120/70ZR17  リヤ180/55ZR17

【カラー】
ダークグレー、ブルー、マットダークグレー

【価格】
88万円

MT-07 ヤマハ 2024
ダークグレー
MT-07 ヤマハ 2024
ブルー
MT-07 ヤマハ 2024
マットダークグレー

レポート●太田力也 写真●岡 拓 編集●上野茂岐

CONTACT

ヤマハ発動機

 

TEL0120‐090-819(カスタマーコミュニケーションセンター)

 

https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/

  1. CL250はセカンドバイクじゃない。この250ccは『メインの1台』になり得るバイクだ!

  2. ダックス125でボディサーフィンを楽しむ。バイクがあれば遊びはもっと楽しくなる。

  3. Rebel 1100〈DCT〉は旧車を乗り継いできたベテランをも満足させてしまうバイクだった

  4. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  5. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

  6. 【王道】今の時代は『スーパーカブ 110』こそがシリーズのスタンダードにしてオールマイティー!

  7. 新車と中古車、買うならどっち? バイクを『新車で買うこと』の知られざるメリットとは?

  8. ビッグネイキッドCB1300SFを20代ライダーが初体験

  9. どっちが好き? 空冷シングル『GB350』と『GB350S』の走りはどう違う?

  10. “スーパーカブ”シリーズって何機種あるの? 乗り味も違ったりするの!?

  11. 40代/50代からの大型バイク『デビュー&リターン』の最適解。 趣味にも『足るを知る』大人におすすめしたいのは……

  12. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

  13. GB350すごすぎっ!? 9000台以上も売れてるって!?

  14. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

おすすめ記事

極上のツーリングには上質な音のインカムをお供に! B+COM SB6XR 90年以上続く伝統のバイク「ロイヤルエンフィールド BULLET(ブリット)350」の最新型が69万4900円〜で3月発売 走るとお腹が空いてくる!? メロン街道、アップルロードなどフルーツが由来の道路10選

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション