念願の二輪免許を取得して、バイクも購入、これからバイクライフを楽しむぞ!と思った矢先、転倒→入院……。そんな悲しきバイク女子イラストレーター・イシクラユカの事故からの復帰を描くエッセイ風マンガ。第6回は、転倒後に救急車で搬送されたときのお話です。

モンキー125が足の上に……起こせない!!
前回は、納車したてのモンキー125で転倒し、バイクが足に直撃したところでお話が終わりました。今回はその続きです。
バイクが足に直撃した瞬間、捻挫を何倍にも凝縮したような痛みが走りました。バイクが足の上に乗っかっていることで、足がねじれた状態のままになっていたのです。
とにかくバイクをどけて、足にかかる負担をなくさなきゃ!と思い、バイクを両手で力いっぱい押してみても、足の痛みで力が入らず、びくともしません。かなり絶望的な状況でした。
どうしようかな〜と空を見上げていたところ、少し離れたところから「大丈夫ですか!?」と声が聞こえました。その方向を見ると、たまたま通りがかった方がこちらに駆け寄り、声をかけてくれたのです。
意識はあったので受け答えをしつつ、その方にバイクを起こしてもらい、救急車を呼んでもらいました。
救急車の到着をどのくらい待ったのかは覚えていません。
ただ、救急車が到着し、担架で運ばれるときに足が揺れてとても痛かったことは覚えています。
救急車の中に運ばれたあとはすぐに出発せず、救急隊員の方が電話でいろいろな病院へ受け入れてもらえないか、連絡を取っているようでした。
その間にほかの救急隊員に、「どんな状況で転んだのか」、「服用している薬はあるか」、「痛むのはどこか」などを聞かれました。
受け入れ先の病院を探している間、救急隊員の方が警察へも通報してくれたようで、やってきた警察官にも話を聞かれました。「何時くらいに起きたのか」、「物との衝突はなかったか」、「車検証はどこにあるのか」などなど。
30分ほど話していたかな、と思います。そのときもかなり痛くて、状況については完全にうろ覚えですが……。
ライディングウェアを着ていたからか、パッと見た感じでは目立った傷はありませんでした。その状況を見て警察官が「これくらいなら、あんまり大した事なさそうだね!」と元気づけてくれたのが印象に残っています。
そう言われるとそう思えてくるのが不思議で、「大したケガではないんだ!」と思っていました。なので、搬送されている間も「検査したあとは今日中に家に帰れるんだろうな〜」なんて、のんきに思っていたのです……
次回は、病院で検査したお話になります。
また読んでくださいませ!


マンガと文●イシクラユカ
【連載マンガ】20代女子イラストレーターがバイク乗りになるまでのお話
大学卒業後、某イラストレーターのアシスタントとして働きながら、自身もフリーとして活動。ひょんなことから「バイク乗りになりたい!」と夢見るように……。身長152cmと小柄なためか、教習所ではちょっと苦戦したものの、無事二輪の免許を取得し、ホンダ モンキー125も購入!