「バイクに興味はあるけど、自分で乗れる気もしないし……」と思っていたイラストレーターが、ひょんなことから免許を取ることを決意。まったくのバイク初心者が、免許取得からツーリングのあれこれなどを描いていくエッセイ風の連載です。
第43回目は、実際にバイクに乗ってレッスンが始まったときのお話です。

理屈では分かっても…
さて、前回はエンジンはかけずにスタンドを立てた状態で、カーブを曲がる際などの姿勢の意識を学びました。そして、今回はバイクに乗っての実践です!!
レッスンでは、主に会場内をぐるぐると低速で運転する、といった内容でした。一速に入れた状態でアクセルの操作は何もせずに場内を周ったり、リアブレーキを意識しながら場内を周ったり。

スピードを出すのではなく、アクセルとリアブレーキの操作方法、視線や姿勢の意識」を重点的に行いました。個人的には「速いスピードは出さなくてもいい」という雰囲気にはとても救われました。まだまだスピードを出すことには恐怖心が残っているので、そこに対して意識をしなくていいだけで、かなり安心してレッスンを受けることができた気がします。
レッスンの前半、会場の外周を周る際には直線部分では少しだけスピードを出し、カーブを曲がるところではリアブレーキなどを使ってスピードを落としながら曲がる、といった操作を繰り返します。
何周か場内を周ったら、意識することを増やす、もしくは意識することを変更して場内を周回して……といった流れでレッスンは進んでいきました。合間で挟まる「意識すること」のお話もどれもわかりやすい、かつ実際に意識して運転するとどんどんカーブを曲がることが怖くなくなるのです。すごい!!!
レッスン後半では、会場中央を使い前半よりもカーブの角度が強いコースを走りました。ほんとうはもう少し難しいコースを走る予定だったらしいのですが、参加者の方たちのレベルを見て、コースの難易度を下げたといったお話が。参加者の方たちをくまなく見ながらレッスンを進めているんだなあ、とこのお話を聞いたときにより感じたこともあり、さらに安心してレッスンに取り組むことができました。
後半のレッスン、最初は恐る恐る運転していたこともあり、車体が不安定な瞬間も何度か。そしてわたしは気づいてしまうのです。
「ある程度スピード出てた方が車体が安定して運転しやすいじゃん!」
……と。

何周もコースを周るうちに(自分の中では)スピードが出てきて、それなりに運転も安定してきたころ。コース終盤、それなりの角度で外周へと出ていかないといけない場所で、思ったように曲がることができずフェンスに衝突。「やばい!」と思った瞬間にクラッチを切り、ブレーキもギュッと握ったため衝撃はそこまで大きくありませんでした。バイクに傷がつくこともありませんでした。が、ぶつかった場所がフェンスだったので音がそれなりに響きます。
スピードを出してしまったせいで制御が効かなくなり、フェンスに衝突。事故を起こしたときの状況と被ったためか、かなり心臓がバクバクです。スタッフの方々が「少し休憩しましょうか」と声をかけてくださり、わたしだけ急遽ベンチに座って休憩しました。
転びはしなかったものの、バイクが制御の効かない状態に一瞬なってしまったことで気持ちはざわざわしてしまいました。気持ちが落ち込んでしまった状態でボーっとほかの方々の運転を見ていると、スタッフの方が「これあげるね」と飴ちゃんを手渡してくださいました。
現金なもので、この出来事で気持ちが少し回復。休憩を長々と取っていてはレッスンが終わってしまうので、気持ちを明るい方向へ切り替えてバイクに跨ります。
コースを2周ほど周ったところでレッスンは終了しました。
マンガと文:イシクラユカ

大学卒業後、某イラストレーターのアシスタントとして働きながら、自身もフリーとして活動。ひょんなことから「バイク乗りになりたい!」と夢見るように……。身長152cmと小柄なためか、教習所ではちょっと苦戦したものの、無事二輪の免許を取得し、ホンダ モンキー125も購入したのだが……
X(Twitter):@ishikurage_0509































