バイクライフ

カメラマン柴田のGB350日記#17 「GB350のドライブチェーンとタイヤの再交換」

ドライブチェーン交換のドタバタ

皆さんこんにちは。カメラマンの柴田です。
今回はGB350界隈で話題のドライブチェーン交換とタイヤを純正のダンロップ・GT601に戻したというお話です。

GB350を買ったらカスタムする人が多いと思いますが、自分はぜんぜんしてません。なぜならノーマルのGB350を好きすぎてイジる気持ちにならない。「ノーマルでいいや」じゃなくて「GB350はノーマルがいい。ノーマル最高」です。後述しますがタイヤも純正銘柄に戻しました。

走りに影響しない外観をイジるつもりだったのに、どこかを変えるとバランスが悪くなる気がして「ノーマルのままのほうが落ち着いて見えていいかな」とカスタムに関しては消極的になってしまう。

外観をカスタムするならこういうポップな色にしたい。とするとタンクとサイドカバーに加えて前後メッキフェンダーやシートの色なんかも一緒にカスタムしたくなる。お父さんのお小遣いにはヘビーな予算が必要です。

そんな中、走行5,000kmでけっこうドライブチェーンが伸びてきました。その都度あそび調整をするのですが、さらに知人に「GB350は特にチェーンを交換すると後輪の蹴り出す感じがよりリニアに感じられる」とアドバイスされたので、ドライブチェーンを交換することにしました。純正はまだ使用限度の範囲でしたが、少しカスタム気分も味わえるし……。
ところが自分が乗ってきたバイクはほとんどがオフロードバイクやモトクロッサーだったのでノンシールチェーンしか買ったことがなかった。という訳で初めてのシールチェーン購入。で、どれを買ったらいいの?

自分が知っているバイク用チェーンの知識は以下の通り。
その1:全てのバイクとチェーンは工業規格に沿って作られているので、GB350のチェーンサイズを調べればバイク用品店などで販売されているチェーンを購入して交換できる。ちなみにGB350のチェーンサイズは520で長さは104リンク。
その2:バイク用チェーンは日本製のものがポピュラーでDID(大同工業)、RK、EKが御三家。近年はサンスターにも製品があって同社のスプロケットとセット販売も好評。ネットで検索すると各社GB350の適合サイズの製品あり。
その3:公道用のバイクの古いチェーンは切って外し、新しいチェーンは取り付けた後でカシメという作業でつなぐ。この切ったりカシメたりの専用工具が必要なので素人には難しい。普通はバイクショップか用品店でチェーンを購入して交換してもらう。

この写真のときはまだ純正のチェーン。約5,000kmで3回くらい遊び調整しました。伸びしろもまだ使用できる範囲でしたが、グレードアップとカスタム気分を味わいたいという気持ちもあってドライブチェーンを交換しました。

幸い自分の仕事仲間にはバイクに詳しい人がたくさん居ます。メーカーの関係者やバイク雑誌編集者、テストライダーなどにチェーンについて聞いてみたら、それぞれの経験値に基づいたお好みとお勧めのチェーンがありました。理由も「伸びない」「錆びない」「軽い」などありますが、答えがバラバラすぎて聞くとますますどれを買ったらいいか分からない。

そもそも「チェーンの高性能って何」って話ですが、各社のホームページでシールチェーンのラインアップを調べると軽量化やフリクション軽減処理を徹底した上級グレードの製品と、自分のような小市民でも気軽に購入できるお値頃グレードがあるようです。

上級グレードがベターのは分かりますが、お手頃グレードでも純正チェーンよりも性能が良いはずです。「お値頃グレード(大ざっぱにいうと1万円ほどの商品)から選びたい」という事情を知人に伝えると「それなら新品状態の性能差を気にするよりも、使用中のメンテナンスが大事」という納得できる答えが返ってきました。
「交換後は自分でメンテナンスをしっかりしなくちゃ」で、どうすりゃいいの?

チェーンルーブを塗る? 塗らない?

という訳で今度はチェーンメンテナンスの方法を調べてみました。主に清掃と注油ですが、ネットではチェーンルーブは「必要派」と「不要派」の意見が対立して炎上していることを知りました。
自分はGB350以前はオフ派なのでチェーンルーブを塗るのが当たり前と思い込んでいたし、一方ではロードレースの現場で見かけるチェーンはかなりドライな状態で余分なグリスは付いていない。そして自分にはチェーンルーブ「必要・不要」に結論を出せるほどの知識はありません。

「必要派」「不要派」それぞれに聞くべき意見がありました。ネットだけでなくバイク関係の知人にもいろいろ尋ねましたが、自分としては「ゴムであるシールを乾燥などから保護する意味でも清掃のしたら注油したほうが良さそう」という意見に納得。注油のあとはよく拭き取って。はみ出たグリスは全て無用ですから。

色々悩んでEK 520SRX2 ブラック&ブラックに決めました。GB350にジャストフィットの520サイズの104リンクを8,350円で購入。お値頃グレードですが穴空きプレートで軽量化してあるのがうれしい。

そんなこんなで購入したチェーンはEKの520SR-X2。シックな感じが好きなので色はブラック&ブラックにしました。やっとカスタムらしい作業ですが、地味過ぎですか?
いつになるか分かりませんが次回はシルバーにします(笑)。

自分で交換作業してみたいと思い、カシメの専用工具「かし丸君」を持っているテストライダーの中村友彦さんのガレージへ。貸してもらうつもりでしたが、ランチを奢ったら作業も中村さんがやってくれて自分はアシスタントとグリス落としだけ。

他人にやってもらって言うのもなんですが、チェーンが切れるとクランクケースに当たってエンジンが壊れちゃうこともあるので、心配な方は自分で作業せずにプロに任せたほうが安心でしょう。

チェーンケースの裏やスプロケットカバー内側のグリスの飛び散りはそれほどでもなかった。新品時のグリスを拭いた効果あり。ギアポジションセンサーやギアシフトスピンドルからのオイル漏れも無くひと安心。
チェーンを交換してエンジンフィーリングをより楽しく体感できた。バイクは趣味なので今回のようにチェーンやタイヤに悩んだり色々と知ったりするのも楽しい。乗って実感できるならなおさらです。

で、交換後に走ってみたら「アクセルと後輪の繋がりがより確かに感じられる」ようになりました。というか新車のときはこうだった気がする。とにかく感触が良くなったことはハッキリ分かります。なんたって後輪の蹴り出し感覚は、GB350の一番美味しいところですから。

ちなみにチェーン交換のときにはスプロケットも一緒に交換するのがベター。ですが自分のGB350はまだ5,000kmなので、もう少し小遣いを貯めて見栄えの良いヤツに交換したいと思ってます。

ウエスで新品時のグリスは拭いたがやっぱりまだ残ってた。綺麗にしたつもりだったが、黒いチェーンは白いグリスがよく目立ちます。交換後50kmほど走行。ローラーなど接触部分はすでにグリスが目立たなくなっています。残っているグリスは防錆用ということでしょうか。
2回目の清掃はチェーンクリーナーをタオルに塗布して拭いたり、歯ブラシや割り箸を使ったり。まあまあ綺麗になりました。シールの部分のグリスももっと落としたほうがいいのかな。
という訳で新しいチェーンで近所の桜を見て来ました。誰も気がつかないだろうけど、真っ黒いチェーンを見て自分だけニヤニヤ。「スプロケットも黒くしたいけど、そしたらナットも黒くするか……」と妄想モード突入。

タイヤをダンロップGT601に戻しました

さて前回の日記までは自分のGB350は前後のタイヤにブリヂストン・バトラックスBT46を履いていたんですが、純正のダンロップ アローマックスGT601に再交換しました。BT46は街でも峠でも走りを楽しくしてくれる本当に良いタイヤでした。なのに再交換した理由は「BT46に慣れた自分がGB350純正のGT601を履いたらどう感じるか」への好奇心を止められなかったから。

久しぶりに新車時に履いていたダンロップGT601に交換。あのタメのあるハンドリングが戻ってきました。自分は「運動性能よりも乗り味の好みを優先してGT601を選んだ」ということになった。またチャンスあったら別のタイヤも試したい。

ブリヂストン・バトラックスBT46はモーサイのタイヤテストで装着してからそのまま2,000kmほど走行しました。テスト用に交換したタイヤを純正に戻すという珍しいインプレッションとなる訳ですが、興味ある人はBT46のテストとともに読んでください。

たぶんこれが2セット4本を一緒に撮れる最後のチャンス。左からBT46フロント、GT601のフロント、BT46のリア、GT601のリア。この4本にタイヤ交換の面白さを教えてもらいました。とても良い経験でした。

GT601に変えて(戻して)テスト走行的に走り出すと「おお、コレコレ」というGB350ノーマルの乗り味が戻ってきました。直進付近でのしっかり感が強く、寝かし始めに少し粘る感じ。「タメ感」というふうに表現する人もいますが、この感じがGB350を大型バイクを積極的に操作しているように感じさせてくれます。この感覚、やっぱり好きです。

今回GT601を再装着しての気付きは、寝かし込みにはタメがあるのにそのまま寝かしていくと「バンク途中から勝手にゴロンと寝てしまう」。戻した直後はこの動きにビビりましたが「上手な人はここを使ってスポーティに乗っているんだよな」と思い直しました。まあGT601の「途中から勝手に寝ていく」感じは交換当日の帰り道で慣れてしまい、怖さはなくなりました。

GT601走行中は常にタイヤの存在感があり、直進時は強いしっかり感がある。なのにタメの後に傾き始めるとタイヤの形状通りに途中からゴロンと傾いて行く。あえて粗探しをすれば純正GT601のほうがギャップや段差のショックを硬く感じます。コーナーリング中は「寝かすか、起こすか、そのままか」と常に操作を意識するがそれもまた楽しい。

BT46の特徴は直進から寝かしていくときのタメが少なく、寝かし始めからスゥーッと傾いてくれること。タメがなくカックーンと寝るのではなく「スゥーッ」とです。今回再確認できたのは、その寝かし始めからステップを擦るような深いバンク角まで、同じようなフィーリングを自分に感じさせながら傾いていったこと。テストライダーの中村さんもほぼ同意見でした。

写真はGT601装着時ですが二つのタイヤの違いははっきり記憶されてます。BT46は何も意識しなくてもタイヤの形がたわみつつ直立から深いバンク角まで同じフィーリングを保持してくれる感じ。しかもヒラヒラ感あり。あたりも柔らかく、どんな場面でもタイヤを気にせず走りに集中できる。BT46は誰にでもお勧めできるタイヤです。

この「どのバンク角でも」あるいは「バンクしていく途中」でも同じような感覚やグリップ感でいるため自分にはより安心と感じられたのでしょう。抵抗なくスッと寝ていくが、かといって自分の要求より寝すぎない。これがBT46でした。逆にそれ故に「まだまだ大丈夫だ」とタイヤ任せにコーナーで攻め過ぎてしまうときもありました。

多走行距離のオーナーはそろそろタイヤを交換を検討したいころではないですか?
GB350のレトロな乗り味を大事にしたい方はGT601がオススメです。
ツーリングを始め、オールマイティに楽しみたい方はBT46で新しいGB350ライフを。


12ヶ月点検で行きどころを失う?

だいぶ前の話ですが、今回の小ネタは12ヶ月点検です。お知らせのハガキが届き、ドリーム店から予約受付承りの電話をいただきました。実はこの機会に自分の自宅に近い店舗に切り替えたかったので、その旨を話し電話を切りました。

納車後12ヶ月が近くなってドリーム店に電話すると「2ヶ月先まで予約いっぱい。受付られない」とまさかのお返事。さらに別の店舗でなんとか1ヶ月半先の予約を取れました。ドリーム店の3年保証(と大人の配慮)をキープするためにドリーム店で点検したいのに、まさか点検難民になるとは。

そんなこんなで12ヶ月を過ぎてからの点検となり、GB350を1週間ドリーム店に預けて総額1万6,500円で12ヶ月点検を無事に終え、保証もなんとかキープ。こういうのも新車購入にまつわる「あるある」なのだろうか。
ではまた。


カメラマン 柴田直行
モーサイや月刊モーターサイクリストでも撮影しているプロカメラマン。
バイク雑誌を中心に30年以上に渡って撮影活動を行なっている。子育て時期とデジタル化の波を同時に被ってXR250を手放したが約8年ぶりにリターン。50歳代のバイクライフをGB350と共に再スタート。
https://www.shibaphoto.com/
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