【ショベルヘッド再生記14】まさかの上がりバイクか? ハーレーダビッドソンFXSローライダー「バッテリーケース周辺補修から、前ブレーキ整備まで。まさかの異常現象発生!」

予算を捻出できない元のままのローターに対し、キャリパー周辺は徐々に綺麗に復元。ワイヤーに接触しそうな部分は斜めに削って当たりを優しく。
緑色のマスキングテープで紛失防止に留めておいた、バッテリーケースの固定用ボルト部。ここが取れちゃってました。
双方を清掃した後、2液性エポキシを混合して気泡がなるべく入らないよう盛り付け。
しっかり接着するようにテープでぐるぐる固定。規程時間より長めに放置(?)しておきました。
内側が謎の粉だらけだったリヤマスターを清掃復元し、プランジャと接続してみた図。
摩耗や振動のせいか先端方向が広がっていて気分がヨロシクない。ちょっと万力で軽~く縮めておきましょうか。
やってしまいました。パキって。じんわりと手加減したのに、この有様です。
すぐに狩野溶接さんに連絡を取り、溶接修理を依頼しました。隙間の数値を測る狩野社長。
絶妙なTIGワークで細部を溶かし込みます。
クリアランス数値はほぼ一定に復元され、これでひと安心です。
汚れていたスパイラルをほぐして一旦除去し、ステンレスのホース外周とスパイラル内側もパーツクリーナーで清掃後に復元。見た目が随分サッパリします。
キャリパーからホースを外し、それぞれの点検の準備へ。
さすがにこっちはリヤのような粉は出ませんでしたね。普通に汚れたフルードが……。
これは米国GMA製のキャリパーっていうんですかね。初めて触るモデルなので慎重に。
キャリパーにかかる前に、ホースの分岐部分(ディバイダー)で気になった箇所を手入れ。ここのカシメが緩んでいてカタカタ言ってたので、まずはサビ取りから。
ハンマーでタガネを叩き、カシメ部分をドツイてみました。母体があまり強くなさそうで、万力で強く挟みにくいため、衝撃が逃げ気味。効果はイマイチ。
この程度では、ガタは完全には治りませんでした。
ブレーキ部品やシール材が付いたままで高熱を加えたくなかったため、結局この部分のガタは金属補修剤のロイメタルを採用して隙間をコテコテに埋め、数日放置して硬化を待ちます。
カチカチに硬化したので、余分なロイメタルは削り、体裁を整えてみた図。こんな箇所、綺麗にしても誰も見ないんですけどね!
GMAキャリパーの外観観察をしつつ、ピストンを軽く回して外す段取りへ。潤滑油を少々使います。
予想していたよりも順調にほぐれたピストンを外しました。赤いアルマイトですね。
点検&磨き後には、スーパーゾイルのラバーグリスを薄く塗布してキャリパー本体へ戻します。
本体にピストンを戻しました。この後、キャリパーの前後エッジの角を軽く丸めました。
各パッドも点検し、エッジの角をヤスリで少し落とし、引っ掛かり低下の「おまじない」。
ホイールのリブへの干渉防止のためか、削られたような痕跡がありますが、ちと荒っぽい処理ですね。
キャリパー裏だから見えない部分ではあるけれど、ものはついでと、240~600番のサンドペーパーで少し面を整えます。
前回より前の作業で純正フェンダーに交換した際、スピードメーターワイヤーが接触しそうになっていてキャリパーステーを削った箇所が見えますね。せっかくなので全体も磨いておきます。
切削痕の筋がほぼ消えて、全体的に光沢が出ました。ちょっとウレシイ。
フロントマスターシリンダー&スイッチBOXは、それとなく美化を進めておきました。
フルードを入れてレバーを握ると、最初は泡がポコポコ盛大に出ました。
自転車のチューブでレバーを握りっぱなしの状態にしてしばらく放置したり、握ったりの繰り返しで徐々に手応えが出てきた感触があったものの……。
ほぼ徹夜でエア抜きをしたのに、上に噴射するもんだからトップカバー(フタ)をしてみたところ、何故かフタにも小穴が空いていて、レバーを握るたびに「ピュ~!」と出ちゃう。一気に脱力しました。
油圧系統の整備点検は、慎重にやらないといけません。不調な部分は、確実に手直ししておきたいものですね。作業環境は必ず明るくして漏れも見逃さないように!

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