雑ネタ

年末年始は警察も休むから取締りが緩く……はならない! 元警察官に聞いたお正月の交通違反事情

飲酒運転や「初日の出暴走」の取締りが強化!

年末年始はクルマも人も混雑する時期ですが、そんな時に警察による取締りを受けてしまったら、せっかくの楽しい気分も台無しでしょう。とはいえ、警察も年末年始は休むだろうから、違反を取り締まることはないと思う人もいるかもしれませんが……実際はどうなのでしょうか。

そこで当記事では、年末年始はどんな体制で取り締まりを行うのか。また、この時期に多い交通違反など、元警察官・刑事の鷹橋 公宣さんに話を聞きました。


年末年始になると警察では、飲酒運転の取締りが重点的に強化されます。ほかにも、大晦日から元旦にかけて一部地域で暴走行為が行われる「初日の出暴走」の取締りも強化されます。
また、場所によっては暴走族だけでなく観光客も多く集まるので、道路を封鎖するという大規模な取締りが行われることがあります。

年末年始で1年間の死亡事故件数の趨勢が決まると言っても過言ではないので、「1人も死者数を増やしたくない」という気持ちもあってか、この時期はより一層厳しく取り締まっているのです。

ただ、いつ何が起きても出動できるよう臨機応変な対応が求められるとはいえ、警察官も公務員です。仕事納めからほとんどの署員は休みを取って、仕事始めの日までその体制が続いていきます。
ということは、さまざまな交通違反の取締り活動を休むと思われるでしょう。

残念ながら、警察官は年末年始に関係なく大晦日や元日・三が日でもいつも通り勤務しているので、年末年始だからといって手を休めるわけではありません。

むしろ世間では休みになっているときだからこそ、休暇返上で特別に取締りを実施する警察署も珍しくありません。「警察も正月休みだろう」なんて甘い考えで運転していると、せっかくの休暇に違反切符を渡されてしまうことになるのです。

年末年始はどんな場所で取締りをしているのか?

では、年末年始になると警察では、どんな場所を重視して取締りを行っているのでしょうか?

まず、気を付けたいのが大事故にも繋がりやすい「主要幹線道路」や「山間部の道路付近」「急なカーブが多い峠道」です。いつもより過度なスピードを出す人も多く、交通事故も多発しているので警察も取締りを強化しています。
また、歓楽街の出口付近の道路では、小規模の飲酒検問が実施されることがあります。

そのほか、住宅街における一時不停止やシートベルト未着用、運転中の携帯電話の使用などの取締りも実施されることがあります。

このように年末年始でも様々な違反を取り締まっているわけですが、この時期になると意外と数が多いのが「駐車禁止違反」なんです。
遠出をする人も多いためか、日ごろその道路を利用しない観光客などが停めていい場所なのか分からずに適当に駐車し、付近の住民から「邪魔だからどいて!」「ウチのクルマが出せない」といった苦情が相次ぐのです……。

通報を受けた警察官がパトカーの拡声器で、その事実を伝えてもお酒を飲んでいたら本人に車両を移動させるわけにもいきませんし、そもそも会話に夢中で気付かなかったりします。そういった場合は、駐車違反の黄色いステッカーが貼られてしまうので要注意です。

ちなみに、駐停車禁止違反の反則金は普通車では1万8000円、バイクでは7000円。駐車禁止違反の場合、普通車では1万5000円、バイクでは6000円が科せられます。

とはいえ、全国の交通事故を減らすためにも「どこで取締りをしているのか?」と警察の取締りスポットを避けながら運転するのではなく、いつ警察官に見られても問題ないように安全に運転するようにしましょう。

レポート●鷹橋 公宣 編集●モーサイ編集部・小泉元暉

鷹橋公宣 たかはし きみのり
鷹橋公宣

元警察官・刑事のwebライター。
現職時代は知能犯刑事として勤務。退職後は法律事務所のコンテンツ執筆のほか、noteでは元刑事の経験を活かした役立つ情報などを発信している。

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