お役立ちノウハウ

【今からでも遅くない雨の日対策1】まずは基礎知識を学べ! 防水グッズQ&A

どれだけ知ってる? 雨対策の基本の知識を再確認しよう

「とりあえず浸水しなさそうならOK」という大ざっぱな判断で選ぶことなかれ。防水グッズにも自分に合ったものを買うためのポイントがある。
ここではそれらをQ&A方式で紹介するので再確認してほしい。

Q: 防水とはっ水の違いは?

A:防水は水を防ぎ、はっ水は水を弾く性能

ひと言で防水と言っても、バッグ類に使われるターポリンなど水を一切通さない素材(完全防水)や、レインウエアに用いられるような防水性と透湿性を併せ持つフィルムを生地の間に挟んだりコーティングしたもの(防水透湿)、そしてライディングウエアに多いはっ水生地を使ったもの(簡易防水)など種類がある。

防水は文字通り水の浸入を防いでくれるものだが、はっ水は生地表面で水を弾くだけなので、水量が多くなると水が染みこんでくるので注意。
なお、ファスナー部や生地の縫い目は水が浸水しやすい部分。止水ファスナーや縫い目のない溶着構造を採用するものはより防水性が高いと言える。

ファスナー部の浸水を防止するために使われるのが、ファスナーの裏側にフィルムをラミネートした止水ファスナー。防水バッグや中~高価格帯のライディングジャケットに採用される
生地を縫い合わせた部分から浸水するのを防ぐため縫い目に沿って貼られるシームテープは、縫い目のないシームレス構造でない限り、防水ウエアにはなくてはならない機能だ
短時間の小雨なら水が染みこむのを防げるのがはっ水生地。ウエアが水の膜で覆われると湿気を逃がす穴がふさがってしまうので、防水透湿生地には同時にはっ水処理も施されている

Q:防水透湿とはどんな性能?

A:ウエアの中に雨水を入れないが、ウエア内の湿気は排出する

安い雨がっぱを着て運動すると、汗で蒸れて服がぬれてしまう。

ライディング中にこうした状況になるのを防ぐため、レインウエアには雨の浸入を防ぐと同時に湿気を排出する性能=透湿性が必須。
24時間で1㎡の生地がどれくらいの水蒸気を通せるかで数値化されており、走行時間にもよるが、ライディング時には5000g/㎡・24hほどの性能が必要と言われる。

ちなみに耐水圧(生地が耐えられる水圧)は大雨に匹敵する1万㎜以上が多い。

たとえレインウエアに透湿性があっても、肌に接した下着が汗を吸ってぬれたままになっては意味がない。素早く汗を吸って蒸発させるためにも、GOLDWINのDRYICE ロングTシャツ(税込価格4212円)のような吸汗速乾素材を使ったアンダーウエアを併用しよう

Q:レインウエアと防水ウエアの違いは?

A:防水ウエアは高性能な鎧・レインウエアはそれを守る盾

ライディングウエアは走行風や気温の変化、事故などからライダーを守る"鎧"で、突然の雨やレインウエアを安全に着られる場所まで走る間、ライダーがぬれないよう機能を付加したものが防水ウエアと言える。

一方レインウエアの役目は、言わば"盾"。
雨がやんだらいつもと変わらないライディングができるように、ウエア類を雨から守ってくれる。

高性能ウエアにはレインウエアに匹敵する防水透湿性能を持つものもあるが、それまでの走行で汚れていると防水性や透湿性が落ちていることもある。
雨の後も走り続けると考えれば、防水ウエアでもレインウエアを併用するほうがメリットは多いはずだ。

ブーツカバーやオーバーグローブのように、グローブやブーツの上から使う防水カバーもある。バッグに忍ばせておけば、お気に入りのグローブやブーツに防水性がなくても雨に対応できるので便利だ

Q:レインウエアの価格差はどこにある?

A:基本性能はもちろんだが、付加機能の差も価格に反映する

基本的には、耐水性が高いほど雨量の多い長時間のライディングでもぬれずに済むし、透湿性に優れれば不快感は軽減される。
「ゴアテックス」のような高性能な素材を使ったものが高価なのはそのためで、いわゆる"基本性能が高い"ということになるが、短時間の使用では差が出にくい部分でもある。

一方、確実に差が出る部分も。
サイズ調整のためのアジャスターが増えれば走行時のバタつきを抑制できるし、脱ぎ着しやすいようにスソなどが大きく開いたり、ベンチレーション性能が高まる、ストレッチ性がある、薄手の生地でコンパクトに収納できるといった付加機能が増えるほど高価になる。

ゴールドウインのレインウエアに使われる防水透湿素材「Gベクター」は初期耐水圧1万㎜、透湿性6000g/㎡・24hで、「ゴアテックス」はそれぞれ4万5000㎜、1万3500g/㎡・24h。その差は長距離・長時間のライディングになるほど感じられる。使い方に合わせて上手に選ぼう
首回りや上腕部、手首、ウエストや腰、太もも、足首といった部分に装備されることが多いサイズ調整のためのアジャスター。高価なウエアほど調整箇所が増える傾向にある
ウエア内の温度上昇を防ぐとともに、走行風が通り抜けることでバタつきを軽減するのがベンチレーション機能。上位モデルにはファスナーにより開閉量を調整できるものもある

Q:防水バッグの性能の見分け方は?

A:細部を見れば防水性が分かる

一般的に防水バッグと呼ばれるものは、PVCやPUなどの樹脂でコーティングした水を通さない生地を使っている。
さらに縫い目を排除したシームレス構造や、シームテープ、止水ファスナー、防水性の高い開口部の構造などを用いていればより安心して使える。

つまり、これらに着眼すれば防水性能を判断することが可能なのだ。
なお、アイテムによっては「完全防水ではない」とただし書きが入るものもあるが、水の中に沈めるような使い方でもない限り、十分な防水性を発揮するものが多い。

防水バッグに多いのが、開口部を丸めてバックル留めするロールアップ構造。ただし、丸める回数が少なかったり異物が挟まっていると防水性が損なわれるので注意しよう
防水バッグでもレインカバーを付けたバッグでも、表面の傷や雨が吹き込む方向などが原因で浸水する可能性がある。その対策には、防水インナーバッグなどを使ってバッグの中で小分けにするのがいい。荷物の出し入れもしやすくなる

Q:ウエア類以外で気をつけたほうがいいものはなに?

A:電子機器と視界の確保にも雨対策が必要

ライディングの合間にも活用することが多いスマホやナビ。
それ自体の防水はもちろん必要だが、忘れがちなのが電源ソケット。

多くの場合、雨天時の電源使用は不可なので雨が降ってきたらすぐに使用を中止しよう。
また、雨の走行で気をつけなければならないのが、悪化する視界の対策。
ピンロックシートのような曇り止め対策はもちろんだが、シールド自体のはっ水コーティングや走行後の汚れの除去なども考慮したい。

ヘルメットシールドはっ水剤と曇り止め、クリーナーがセットになったヤマハの「ヤマルーブ シールドケミカルセット」(2160円 ㉄ワイズギア)。各20㎖のコンパクトサイズで、旅先でのメンテナンス用に持って行くにも便利だ
スマートフォン用ハードケースは、防水性能を備えつつ落下からも守ってくれるので雨天時以外でも使いたい
本体を防水設計とし、防汚性能の高いコネクターを採用したサインハウスの「パワーシステム5V6Aパワーケーブルキット2」(税別価格7000円 ㉄サインハウス)。バッテリーに直結するだけでスマホやインカム、デジカメなど最大3アイテムを同時に充電可能
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