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「アジア製品=安いだけ」はもう古い!台湾二輪メーカーSYMの輸入を再開したその理由とは

50ccスクーターの市場に注目

イタリアブランドのバイク「ランブレッタ」や「ファンティック」の輸入元を務めるサインハウスが、2019年12月より台湾の二輪メーカーSYM(エス・ワイ・エム)の取り扱いを開始した。
SYMは2007年旧インポーターによって日本での販売を開始したが、2017年に取り扱いが終了。サインハウスは新規車両の取り扱いのみならず、旧インポーターが販売したモデルについてのパーツ供給も担う。
(現在、国内にSYMの車両は約4万台あると推定されている)

サインハウスの野口英康社長はSYMの輸入を決めたポイントのひとつとして、高品質な50cc車があったことを理由に挙げる。
「50ccの市場は減少中とはいえ、7万台という大きな市場がまだ国内にある。通勤や買い物用途など、簡易な移動手段としての需要はあるものの、日本メーカーのラインアップは減っていっている。欲しい人がいるのに、物がないという状況になりつつある」(野口社長)

世界的に見ても50cc車は日本とヨーロッパの一部だけという特殊な市場となっているが、そこを逆手に取った(小型モデルでの世界的な主流は125cc)。
SYMは台湾で第三位のシェアを誇り(1位はKYMCO、2位はヤマハ)、目の肥えたユーザーが多いヨーロッパへも輸出を行っており、現地での評価も高いという。
ヨーロッパへの輸出モデルには50cc車もあり、サインハウスはヨーロッパ向けモデルのオービットスリー50(50cc)とオービットスリー125(125cc)を今回導入したのだ。

オービットスリー50。空冷50ccエンジンを搭載したスクーター。ハンドル下に荷掛けフックを備えるなど、日常使いでのメリットが光る。日本車の50ccスクーターでは省略されがちなサイドスタンドも標準装備されている。

オービットスリー125。空冷125ccエンジンを搭載。デザイン、車体寸法、装備面は50と同様で、車重のみ50が110kgに対し、125が120kgとなる。

オービットスリー50が15万円(税別)、オービットスリー125が20万5000円(税別)と日本車に対して価格は十分な競争力がある。だが、価格だけでなく、実用性の高さも魅力だ。
特にオービットスリー50は車体・装備を125と共有しているため、シート下にUSB充電ソケットを備えていたり、前輪にディスクブレーキを採用するなど、日本メーカーの50ccクラスより装備面での“お得感”が強い。

USB給電ポートも備えるオービットスリー50のシート下収納。車体を共有する125と同様で、フルフェイスヘルメットひとつ+小物類が入る十分なスペースがある。

オービットスリー50/125とも給油口はハンドルの下にあり、シートを開けずに給油できる。燃料タンクも5.7Lと十分な容量を確保している。

スポーティなデザインでまとめられたオービットスリー50のメーターまわり。燃料計も装備されている。

輸入車ということでユーザーが心配する部品供給についても万全の態勢をとる。消耗品をはじめとする主要なパーツは国内に在庫し、注文があれば1週間以内に販売店へ到着するシステムとなっている。
オービット50/125を皮切りに、今後は趣味性の高い250cc車の導入も予定している。それらモデルも含め「アジアメーカー=安くてそこそこの性能」というこれまでの常識は崩れていくのではないだろうか。

SYM(エス・ワイ・エム):1954年に創業の三陽工業の二輪車ブランド。現在世界90カ国以上、1300台を販売する。かつてはホンダとの協業、OEM生産を請け負い、現在は韓国の現代工業の生産受託を行うなど四輪の生産拠点としても活動を行っている。

この先導入予定となる250ccスクーター「JOYMAX Z」。予価47万9200円(税別)。

この先導入予定となる250ccスクーター「CRUiSYM」。予価59万5000円(税別)。

問合わせ●サイン・ハウス車両事業部
https://sygnhouse.jp
電話番号 03-3721-1770

(レポート●モーサイ編集部・上野)

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