念願の二輪免許を取得して、バイクも購入、これからバイクライフを楽しむぞ!と思った矢先、転倒→入院……。そんな悲しきバイク女子イラストレーター・イシクラユカの事故からの復帰を描くエッセイ風マンガ。第10話は、ついに手術をしたときのお話です。

手術台に乗ったときが一番緊張した
ついにこの日が来ました。人生初手術です。
半年以上前のことなので記憶はおぼろげですが、車いすに乗って手術室に入っていくときの緊張感はよく覚えています。
遠くに感じていた「手術を受ける」という現実が、いきなり実感として湧いてきました。
手術室に入った時点で緊張はしていましたが、手術台の上に寝転んだとき、「もう後戻りはできない……!」という謎の考えが頭に浮かんできて、さらなる緊張&恐怖に襲われました。
心臓なんてもうバックバクです。
腕に針を刺され、恐らく麻酔が腕の中に入っていきます。
この、腕に液体が入っていくのがなんともいえない痛さでした。じんじん?ずきずき?するような感じ。
痛い!!なんて思っているのもつかの間、目を開けていられなくなりました。
そこで手術前の記憶は途絶えています……。
……その後、強烈な足の痛みと猛烈な寒さで目が覚めました。
手術のことをお伝えしたいのですが、まったく覚えていません。
あまりの寒さに体の震えが止まりませんでした。
体温も35度C代まで下がっていたみたいで、看護師さんが電気式毛布をかぶせてくれました。そのおかげで、寒さは10分くらいで落ち着きました。
問題は脚の痛みです。想像を絶する痛さ!! もうずーっと痛い。
手元には、痛み止めを投与できるスイッチがありました。そのスイッチを押すのは、「5分は空けてくださいね」と看護師さん。が、5分おきなんて長すぎる!! 毎分スイッチを押させてくれ!!!と言いたくなるくらい痛かったです。
痛みが引く気配もなかったので、「今夜は寝れないだろうな」とほぼ確信していました。その確信のとおり、一睡もできませんでした。
足の中に異物が入ってるのって、こんなに痛いんですね……。
次は、術後1日目の様子について書いていこうと思ます。
次回も読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします!
マンガと文:イシクラユカ
【連載マンガ】20代女子イラストレーターがバイク乗りになるまでのお話
大学卒業後、某イラストレーターのアシスタントとして働きながら、自身もフリーとして活動。ひょんなことから「バイク乗りになりたい!」と夢見るように……。身長152cmと小柄なためか、教習所ではちょっと苦戦したものの、無事二輪の免許を取得し、ホンダ モンキー125も購入!