バイクライフ

「ホイールを金色に塗れば気分が高揚!」潮風に当たったエイプをメンテ&カスタム!━━4【プロカメラマンの作業記録】

■美化作業とブレーキの作動正常化を図りました。

足周りのホイールとブレーキをメンテ&塗装します

こんにちは。カメラマンの小見です。
前回はフレームをメインに、最初に組むべき部分のリヤサス周辺のリンク不調解消について触れてみました。足元から固めていく段取りで考慮していきましたので、次は足周りの美化運動を実施してみますようということにしました。
フロントフォークをフレームから外す際にブレーキワイヤーガイドのボルトが固くてなかなか外れてくれず、バイスプライヤーでグイ!と力を入れたら外れた……という程度の面倒はありましたが、それ以外は比較的スイスイと作業が進みました。

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■序盤でフレーム作業に取り掛かる前に足周りをバラした図です。

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■エイプのホイールはハブとボルト4本で分離できます。古来よりホンダのミニバイクで採用されている、ちょっとした伝統かも。

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■フロントハブに内包される部品とカラーを針金で括ってなくさないように保管。すでに純正塗装が傷んで浮いていますね。

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■ハブと分離した、タイヤ付き状態のホイール。塗膜下にサビが。

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■スピードメーターギヤがハブに引っ掛かるべき部分が欠けてました。即、馴染みのショップさんに注文して新品を用意。

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■剥離剤がなかったため、フロントのブレーキパネルは手作業で剥離を強行。

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■リヤホイールの分離作業です。サークリップを外してドリブンスプロケットを外します。

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■スプロケを外して、樹脂カバーを撤去し、ダンパーを点検。

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■フロント同様にボルト4本を外し、リヤホイールからハブを分離させたところ。

メタリックのハブなんて、ほかにはないでしょう!?

前後のホイールを外して様子を見ると細かい部分までサビが侵食していたので、まずはサビ落とし。スチール製の純正ホイールの入り組んだところもペーパーやワイヤーブラシでゴシゴシ。サビをできるだけ落としたら、汚れを落として、アセトンでしっかり脱脂してから、サフを吹いて塗装となります。
2回目の記事で構想の狙いとして想定したサンダンスエンタープライズさんの「Single XXXtacy」のようなゴージャスなアルミ製のパーツは予算上用意できないので(悲しい~)、ここはひとつ、鉄だけど、ゴールドの塗色がガレージに残っていたので、それを使うことにしました。黄金のホイールは、気分が高揚しますな!
塗装するにあたり、ホイールの中心部が外せるのでアルミのハブ部分は別の色にしてみようと少々野心が頭をもたげたので、フロントとリヤのハブは違う色にしてみようと考えました。
先にフロントハブの腐食落としと脱脂を実施して、ブレーキパネル以外をメタリックブルーでお洒落っぽく?塗ってみました。フレーム色とほぼ同じ系統の濃い目のメタリックです。
メタリックのハブなんて純正塗装ではあまりないだろう!と明らかに自己満足なんですがささやかな喜びがあります。
フロントには若干不調箇所、スピードメーターの樹脂製ギヤに欠けがあったので、近所のホンダウイングドリームハウスさんに部品を発注すると、これは数日後に入荷。ハブの内部に不調があると嬉しくありませんから、即時対応で解決していきます。
フロントブレーキ周辺はこれで片付きそう。ブレーキパネルの白サビと汚れを落としてサンディングをしたら地肌がまあまあきれいになったので、軽快感を残そうとこちらはクリヤーのサビ止め塗装のみとしました。

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■ガチガチに固まっていたリヤブレーキのシャフト。CRC 5-56を数日かけて浸透させて、グリグリ。

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■金属面が全く見えていないサビ汚れコーティングです。

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■外した当初とは一変、これでスムースにブレーキが作動するようになりました!

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■汚れていた純正の46Tスプロケットを面白がって磨いてみました。なんかメタルな輝きになったので、サビ止めクリヤーで処置して再利用かなあ。

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■リヤハブを剥離するころにフレームの作業もあり、水性剥離剤を買ってきて塗布。

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■水性ながら効果はまあまああり、塗装がポロポロ。しつこい部分はカッターで剥がした。

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■フロントのハブは剥離剤がなかったために、こういうリブ部分で苦労しました。

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■おおよそ剥がし終えたリヤハブ。こちらも効果の足りない部分はカッターを利用。

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■だいぶ綺麗になりました。が、塗色に少し迷いが生じ……

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■前後ハブが塗れる状態になったのが何やら嬉しい。バフ仕上げにすべきだろうか。

リヤドラムの作動シャフトが固着!CRC 5-56の繰り返し

リヤブレーキは固着していました。ドラムブレーキを作動させるシャフトがすっかり固まってしまって、ちっとやそっとでは回りませんでした。想定外です。
CRC 5-56を吹き付けておいて数日後、ブレーキパネルを万力でしっかり固定して、シャフトのブレーキシューを開く面部分に大きなモンキーレンチをかけて力を入れると、やっと回るようになりました。隙間にまたCRC 5-56を浸透させてグイ! これを数回繰り返すと、ようやくシャフトをパネルから外すことができました。
抜けたシャフトは金属地肌がまるで見えず、汚れとサビで黒褐色にコーティングされているかのようでした。地肌をなるべく傷めないよう留意しつつ、中目のペーパーでその“汚れコーティング”を気長に落としていくと、しばらくして本来の金属面が出てきました。グリスを塗布してブレーキパネルに差し込むと、スルスルとよく動きます。
「やればできるじゃねーか!」些細なことですが、思わず勝利の独り言?が口から出ます。
リヤ側のブレーキ周辺は、フロントをクリヤーにしたのとは変えて、ブラックにしてみました。これはサビを落として美化再生したスプロケットがメタル感ピカピカなので、リヤは雰囲気を変えてみようかな?と考えたからです。ブレーキパネルの傷みも少し深かったので重ね塗り。
駆動系回転伝達の終点、スプロケットはポリッシャーでサビ落としのついでに磨いてみたら案外綺麗にメタル感のある金属の艶が出ました(調子に乗ってる)。スプロケ内側に入るハブダンパーは幸いにも傷みや収縮が少なそうなので、そのまま再利用としました。

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■「やっぱり塗装しよう!」と、プラサフを用意。

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■プラサフを吹き終えた前後ハブ。グニョっと浮いた塗装から一新させます。

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■リヤのドラムパネルは少しモノグサモードになり、黒で塗ることにして、軽く足付けでペーパー。

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■季節が暖かく、湿度も30%と塗装には状況ヨシ!

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■順番が前後しますが、本塗りにかかる前の前後ブレーキパネルの比較です。

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■結局、ハブ部分はフレームと同色のメタリックブルーに塗装。

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■リヤのパネルは一応艶が戻りました。ちょっと下処理が粗いですね。

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■ホイール本体、隅っこをまずはペーパーの小片とワイヤーブラシでゴシゴシ。

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■古い塗装がだいぶ落とせた段階です。この後も頑張ってペーパーがけ。

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■サフの追加を用意して、ホイールの塗装にかかりました。

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■タイヤのフチとバルブをマスキングしてサフを吹いたところ。

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■サフが十分乾燥したら、黄金に塗ります。ホイール用ゴールドを使用。

フロントのディスクブレーキ化は、ダートラ仕様ということで……

一方、ホイールを外した後のフロントフォークです。幸にもオイル漏れは生じていませんでした。
こちらはインナーチューブ摺動部分に発生していた若干の点サビを円筒研磨的に手作業で磨き落として通常の作動を確保。ただヘッドライトに近づくにつれサビは深くなっていました。白サビだらけになっていたボトムケースは240番のペーパーを付けたポリッシャーで軽く撫でてサビを落とし、続いては600番のペーパーを用いて磨いておきました。後日、青棒とバフを当てればピカピカになります。
ボトムケースが見違えるようになったのはいいのですが、インナーチューブの点サビが案外深くて除去し切れないため、いずれは新品にするか、あるいはディスク仕様のフロント周りをXR用など別車種から移植すべきか、検討の必要があるかもしれません。ただ、ディスク対応品はネットオークションでも相場が高騰しているので、オイル漏れが生じなかったらそのままにしてしまうかも……?
なぜかというと、このエイプはストリートでの使用ももちろん考えていますが、ダートトラックやミニサーキットであまりブレーキを使わずに走る予定でいるので、わざわざディスク化する必要があるのかと。それよりコーナー進入からリヤを流す特訓の方が優先順位が高いかもしれません。ストリート優先ならフロントにディスクが欲しいところではありますが、当面はこの仕様でいくことにします。
前後ホイール美化とブレーキ作動の正常化についての作業が終了したので、次は外してあるエンジンの点検! ヘッドを外してバルブの擦り合わせやクリアランス調整をしてみたいと思います。 
(続く)

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■フロントを先に塗装しましたが、リヤはチェーンオイルの付着があるので少し大変。塗装をできるだけ剥がし、しつこく脱脂をしなくては。

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■こちらもタイヤとホイールの境界部分をマスキング。はみ出した塗料はアセトンで簡単に除去できます。

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■右が先に塗ったフロント、左は後追いで塗っているリヤのホイールです。

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■前後ともに黄金に輝くホイールに変身しました(静かに歓喜!)

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■タイヤに飛び散っていたサフやゴールドの塗料をアセトンで拭き取って完了。

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■黄金のホイールにブルーになったハブを合体。ブルー&ゴールド、補色的組み合わせです。

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■一方、スイングアームに入るチェーン引きもサビを落として手磨き。

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■サビ止めクリヤーを拭いて保護しておきます。チェンジペダルもだけど、ユニクロめっきしたい!

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■メーターワイヤーのガイドを固定するプラスネジがめっちゃ硬くて、ドライバーで回らない。出っ張ったネジなのでバイスプライヤーでつまんで回すことができ、ホッとした。

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■フロントのアクスルシャフトも固着していて、抜くのに少々難儀しました。

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■オイルシールの動く範囲はサビが微量だったがインナーチューブの上側は傷みが多め。ボトムケースは白サビにより純正の表面保護がすでにボロボロになっています。

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■一皮向いてしまえ~!と、ポリッシャーで軽くサンディングにかかります。

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■インナーチューブを傷めぬようテープで養生し、ボトムケースを240→600番で研磨。楽しい。

レポート&撮影●小見哲彦 


プロフィール●小見哲彦

無類のバイク好きカメラマン。
大手通信社や新聞社の報道ライダーとしてバイク漬けになった後、写真総合会社にて修行、一流ファッションカメラマン、商品撮影エキスパートのアシスタントを経て独立。神奈川二科展、コダック・スタジオフォトコンテスト等に入選。大手企業の商品広告撮影をしつつも、国内/国外問わず大好きなバイクを撮るように。『モーターサイクリスト』誌ほか多数のバイク雑誌にて撮影。防衛関係の公的機関から、年間写真コンテストの審査員と広報担当人員への写真教育指導を2021年より依頼されている。

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