これからの時期、愛車にこれが搭載してある幸せを知ると、まさに「手放せない」存在なのがグリップヒーター。秋冬でもアクティブにツーリングを楽しみたいライダーの必需品だ。
標準装備またはオプションで用意されていないバイクでも、アフターマーケット製のグリップヒーターを追加することが可能。中でもキジマのGH10は、右側グリップをスロットルパイプ一体型とすることで装着時の作業を簡単にしてあり、DIYにも向くグリップヒーターとなっている。
スロットルワイヤーを巻き取る部分は着脱式で、3タイプの径を選択可能。さらに、グリップ全長は120mmと130mm、エンドはキャップの着脱によりオープンと非貫通の両方に対応できるため、かなり多くの車種に適合する。
温度調整は5段階で、左手側グリップに内蔵されたコンパクトなスイッチにより、ハンドルから手を離さず切り替え可能。低電圧時のオフ機能付きなので、車両バッテリーへの負担も心配ない。
ヒーターをグリップ全周に内蔵しながらも、シリーズ最小となる32mmのグリップ外径を実現している点も魅力。ややハードな感触ながら、指が短めの人でも握りやすく、スロットルやレバー、スイッチの操作に与える影響が極めて少ないのがとてもうれしい!
グリップヒーター GH10
価格:2万350円
本体サイズ:長さ120mm、内長117mm、外径φ32mm/長さ130mm、内長127mm、外径φ32mm
対応ハンドル径:φ22.2mm
消費電力:13.5V・7.4(レベル1)〜34.8W(レベル5)
貫通/非貫通の両方に対応
グリップを握ったままボタンを押すだけで温度調整
OTHER CHOICE
GH07シリーズ
サイズ展開が豊富なスイッチ一体式
多彩な車種に適合する定番品。スロットルパイプは純正を使用する。グリップ部はGH10よりも太いが、それでも最小外径33mm(インチバー用は37mm)で握りやすい
GH08シリーズ
ハンドルカバーも併用しやすいスイッチ別体式
シリコンラバーを採用したデジタルパルス式のスイッチおよびインジケーターを別体構造とし、使い勝手を向上。ヒーター構造やグリップの太さはGH07と同様
文:田宮 徹