ヤマハ、カワサキ、ホンダもチャレンジしていた 日本メーカーのロータリーエンジン搭載の試作車
NSU社とロータリーエンジンのライセンス締結した国内メーカーはマツダだけではない。
ロータリーエンジンは一般的なレシプロエンジンよりも軽量かつハイパワーということもあり、国内二輪メーカーもライセンス締結するなどしてRE搭載バイクの開発を行っていたのである。
結果として市販されたのは前述のスズキ・RE5のみだったが、程度の差こそあれ各メーカーが「次世代を担うハイパワーユニット」としてロータリーエンジンに注目していたことは確か。
各メーカーがどのようなマシンを開発していたのか、貴重な写真とともに紹介していこう。
ヤマハ RZ201

東京モーターショーで大々的に発表し、市販直前までこぎつけながら、オイルショックの影響で中止となったヤマハのRZ201。
吸気にオイルを混合するCCRシステム採用の2ローターREは、ヤンマーディーゼル(マツダと同じ’61年2月にライセンス締結)との共同開発で330cc×2。
カワサキのRE試作車

カワサキは’72年からREの開発に着手し、同年10月にNSUとライセンス締結。448cc×2の試作2ローターREを’74年4月に完成させた。
早々に目標値の85psをクリアし、11月に実車に搭載して最高速テストなども行ったが翌年に開発を中止。写真の試作車は現存する。
ホンダのRE試作車

ホンダはNSUとライセンス締結せず、あくまで研究として’72年にREを試作した。125㏄クラスのA16、50㏄クラスのA24の2種類のREを試作し、A16は同社製CB125に搭載して試験まで行った(写真の車両)。
だが、いずれも「メリットに乏しい」と判断して開発を中止した。
いかがだっただろうか?
今後レシプロエンジン以外の内燃機関が生み出される可能性はまずないものの、もしまったく新しい方式のハイパワーエンジンが突如現れたら……。そう考えれば、当時REが誕生したときの衝撃がどの程度のものだったのか想像できるだろう。
残念ながらロータリーエンジン搭載バイクが今後登場する可能性はほぼないし、ロータリーエンジン搭載車両がラインアップから姿を消して久しいが、マツダが鋭意開発中とウワサされるのロータリースピリット満載の新世代RE車にお目にかかれる日は、もしかするとそう遠くないのかもしれない。
レポート●神山雅道 写真●八重洲出版 編集●日暮大輔
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