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CT125・ハンターカブがグリーン、レッド、ブラウンの3色ラインアップに
キャンプや林道散策など、アウトドアレジャーにも使える125ccモデルとして大人気のホンダ CT125・ハンターカブに新色「パールオーガニックグリーン」が追加されます。
発売は2022年1月20日で、これまでの「グローイングレッド」「マットフレスコブラウン」も継続販売。各車体色とも44万円で、価格は変わりません。
どこか迷彩カラーのような雰囲気もあるので、まさに、草むらに隠れて獲物をハンティングするのにピッタリ!?

……というのは冗談半分ですが(日本で狩猟をするには原則「狩猟免許」がいります)、なんでオフロード走行もできるようにしたカブが「ハンター」のカブなのかご存知ですか?
本当にハンティング用途が考えられていたハンターカブ
実際、CT125・ハンターカブのご先祖様である「ハンターカブ」はハンティングを楽しむためのバイクとして考えられていたからなのです。
ベテランのバイク乗りの方やカブファンの方には「耳タコ」なお話かもしれませんが、昨今大人気となった某アニメをきっかけに初めてカブシリーズが好きになったという方もいるかと思うので、改めて。
1958年に登場した最初のスーパーカブ「スーパーカブC100」をベースに、アメリカ向けのアウトドアレジャー用バイクとして作られたC100T トレール50(50cc)。
そして、C100T トレール50をベースに1961年に日本で発売されたのがハンターカブのご先祖様・ハンターカブ C105H(55cc)です。
ホンダ ハンターカブ C105H(1961年登場)

実際、ハンターカブ C105Hの当時の広告には「カブで射つ」「走る+射つ」などといったキャッチコピーが!
「みんな、カブに乗って山へ行って、気軽にハンティングを楽しんじゃおうよ!」なんてことは今日なかなか難しいですが、まあ、色々おおらかな時代だったんですね──。
実用的なスーパーカブに対しレジャーのカブという立ち位置で、アメリカでのバイクを用いたアウトドアレジャーを参考に、狩猟や釣り、キャンプや登山などの相棒に使えるバイクとして提案されたのです。

1968年に登場したハンターカブ C105H直系の後継モデルといえるCT50には、純正オプションとして「ガンホルダー」というアイテムも用意されていました。
勘のいい方は気付いたかもしれませんが、CT50では「ハンターカブ」という名前が外れています。
意外にも思えますが、CT125・ハンターカブ以前に日本で正規販売されたモデルで「ハンターカブ」が正式な車名として使われたのは、じつはハンターカブ C105Hだけなのです。
ホンダ CT50(1968年登場)



CT125・ハンターカブとよく似たデザインのバイク・CT110は「ハンターカブ」と呼ばれることが多いモデルですが、じつは「あだ名」のようなもの。正式な車名としては「CT110」のみとなります。
ちなみに、CT110が日本で正規販売されたのは1980年代の短期間だけでしたが、海外輸出用としては2010年代まで生産が続けられました。
それらが「逆輸入車」という形で数多く販売されたので、街中で見かける機会も多いモデルです。
ホンダ CT110(1981年登場)

ホンダ CT125・ハンターカブ主要諸元
[エンジン・性能]
種類:空冷4サイクル単気筒OHC2バルブ ボア×ストローク:52.4mm×57.9mm 総排気量:124cc 最高出力:6.5kW<8.8ps>/7000rpm 最大トルク:11Nm<1.1kgm>/4500rpm 燃料タンク容量:5.3L 変速機:4段リターン
[寸法・重量]
全長:1960 全幅:805 全高:1085 ホイールベース:1255 シート高:800(各mm) 車両重量:120kg タイヤサイズ:F80/90-17 R80/90-17
[車体色]
パールオーガニックグリーン、グローイングレッド、マットフレスコブラウン
[価格]
44万円
まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●ホンダ/八重洲出版