雑ネタ

「2021年の最新研究で発覚」ティラノサウルスからは、法定速度で走る原付でも逃げ切ることが可能!!

「ティラノサウルスは意外と鈍足」近年の研究で判明

恐竜の王といえばティラノサウルスを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

福井県 恐竜博物館の標本データベースによると、ティラノサウルスは中生代後期白亜紀に生息した最大級の肉食恐竜で、大きな頭と小さな前あしが特徴。
狩りをして獲物をつかまえて食べていたのか、死体をあさっていたのかについては、いまだに議論が続いているといいます。

恐竜映画などに登場するティラノサウルスといえば写真のようなイメージですが……。
近年の研究に基づいて再現された、体の大部分に羽毛が生えたティラノサウルス。ただし、「全身羽毛に覆われていた」「羽毛は体の一部のみ」「体が鱗に覆われていた」……などの様々な研究結果があります。

1993年に公開された『ジュラシック・パーク』などの恐竜映画では、ティラノサウルスを始めとする大型肉食恐竜に追いかけられ、ジープ ラングラーやフォード エクスプローラーといった大型自動車で逃げるものの、最終的には追いつかれ襲われてしまう……というシーンが多く描かれています。

そのため「もしもティラノサウルスに追いかけられたら、素早いスポーツカーでもない限り逃げ切れない」というイメージがあるかもしれません。
ところが、最近の研究では「ティラノサウルスの移動速度はそんなに速くない」ということが分かっています。

ティラノサウルスの走る速さは時速19km〜27km、歩行速度は人間より遅い

確かに、2007年頃までに発表された論文(英マンチェスター大学の古生物学者ウィリアム・セラーズ氏らによる「ロボティクスを使用した恐竜の最大走行速度の推定」など)では、ティラノサウルスの移動速度を秒速5〜15mと結論づけていました。これは時速にすると18km〜54kmになるので、『ジュラシック・パーク』に登場したようなジープ ラングラーやフォード エクスプローラーをもってしても、悪路であれば追いつかれてしまう可能性があります。

しかし、前述のウィリアム・セラーズ氏は2017年7月、新たに「マルチボディ・ダイナミック解析によるティラノサウルスの走行能力の検証」という論文を公表しています。
この論文では、2007年の論文では考慮されていなかった「ティラノサウルスの骨の耐久度」を検証項目として新たに取り入れました。
その結果、ティラノサウルスが時速19km以上で走行すると、走行時に掛かる力に耐えられずに足の骨がバラバラになってしまうはずで、ティラノサウルスの最高移動速度は高く見積もっても時速27km前後だったと結論づけています。

さらに、2021年4月にアムステルダム大学のパシャ・ヴァン・ビジラート氏らが発表した「歩くときに揺れる尾の固有振動数からティラノサウルスの好ましい歩行速度を歩行運動学的に検証する」という論文によれば、ティラノサウルスにとって適切な歩行速度は平均で時速4.8kmだったそうす。

これは不動産物件から駅などまでの所要時間を算出するため「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」(不動産公正取引協議会連合会)に定められた人間の平均歩行速度=時速4.8kmと同じです。

また、獲物を捕るために必要な場合でさえもできる限り走ることは避け、早歩きで済ませていたというのですから、ティラノサウルスは私達が恐竜映画から想像するよりもずっと緩慢な生き物だったと言えるでしょう。

これらの研究に基づけば、ティラノサウルスの移動速度は最大でも時速27kmで、しかもめったなことがない限り走ることをしないので、法定速度の時速30kmで走行する50ccの原付一種でも、ティラノサウルスから悠々と逃げ切ることが可能なのです。

ただし、ティラノサウルスの名を冠した3輪自動車「T-REX」は超速い!

ちなみに、乗り物の世界にもティラノサウルスがいます。

「ティラノサウルス」の学名は「ティラノサウルス・レックス」というのですが、その略称「T-REX」を車名に冠したカナダのカンパーニャ モータースが製造する3輪自動車です。

カナダ・カンパーニャモータースの「T-REX」シリーズ。写真はカワサキ ニンジャZX-14Rのエンジンを搭載した「T-REX 14RR」というモデル。日本でも購入可能で、価格は750万円+税。
カンパーニャ T-REX 14RRはカワサキ ニンジャ ZX-14Rの1352ccDOHC4バルブ並列4気筒エンジンを搭載、最高出力は197馬力。トランスミッションは6速リターンですが、バックギヤも備えています。

ハイパワーなバイク用エンジンをスチールチューブラーフレームに搭載し、軽量やFRPのボディを組み合わせ……という情報だけでも凄い乗り物であることは想像できるでしょう。

が、「T-REX」シリーズの代表車種である「T-REX 14RR」に搭載されているエンジンはカワサキ ニンジャZX-14Rの1352cc4気筒。
エンジンにデチューンなどはされておらず最高出力は197馬力、車両の乾燥重量472kgというとんでもないスペックなのです。

製造が行われているカナダではバイク扱いとなりますが、日本では「三輪自動車」となり、運転には普通自動車免許が必要です。

カンパーニャモータースの日本総代理店である「カンパーニャモータースジャパン」によると、「T-REX 14RR」は時速100kmまでわずか3.9秒というスーパーカー並の加速性能で、車重が軽く車高も低いので、まるでF1マシンに乗っているような感覚を味わうことができるエキサイティングな乗り物だということです。

価格はベーシックモデルの「T-REX 14R」が678万円+税、年間50台限定のハイグレードモデル「T-REX 14RR」が750万円+税となっています。

カワサキ ZX-14Rのエンジンを搭載したモデル以外では、160馬力を発揮するBMW K1600のエンジンを用いた最新モデル「T-REX 16S」もラインアップされています。

ティラノサウルスに追いかけられたとしても、「T-REX」シリーズならあっという間にぶっちぎってしまうことができるでしょう。

レポート●中牟田歩実 写真●モーサイ編集部

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