雑ネタ

リアルに「草生える」カスタムバイク発見!! 趣味と実益をかね、バイク大好き造園会社代表が製作

人と被らないようバイクをカスタムがしたいと思うライダーは少なくないが、ここまで個性が爆発したカスタムをするライダーはそういないのでは?

造園業を営み、高品質の人工芝が人気商品だという牛尾立正園では、代表のバイク好きと自社商品が融合して、リアルに「草の生えた」バイクを作成してしまった。

文末に付けて笑いを表現する記号「w」が草の形ように見えることから、「笑える」ことを、ネットスラングで「草が生える」と言うが、こんなバイクを信号待ちで見かけたら、間違いなく二度見した後、笑顔になってしまうはずだ。

牛尾さんの愛車、タイホンダ製のウェーブ125。シートに貼られた芝と緑の車体色がよくマッチしている。

タイホンダ ウェーブのシートを芝カスタム

そもそも、どうしてこんなカスタムを思いついたのか……?

きっかけは、牛尾立正園代表の趣味にある。代表の牛尾展也さんは、無類のバイク好き。125ccのスクーターであるタイホンダ製のウェーブ125を愛車とし、下道のみで名古屋→東京間を16時間ほど走り続けるロングツーリングを楽しむばかりか、もし壊れたときのための部品取り用として、全く同じバイクを2台所有するというコアなライダーだ。

「国内の道はだいたい走ったよ」と言い、近年では海外ツーリングを中心に楽しむバイクライフを送っている。

しかし、本業は造園業。10年持つという高品質な人工芝が自慢だ。

牛尾立正園の人気商品である人工芝の施行例。施工前の更地。
牛尾立正園の人気商品である人工芝の施行例。施工後は立派な庭になった。

趣味と本業を結びつけるきっかけとなったのが、前述の部品取り用のもう1台のウェーブ125。ある時カウルの色をグリーンに変更し、カフェカブミーティング(各オーナーが自慢のカスタムカブを持ち寄って行われるコンテストや、カブに関連するトークショー、グッズ販売などが行われるカブオーナーのためのイベント)に出展する際に、ふと思いついてシート部分に自社の人工芝を貼り付けた。

「自社製品の人工芝を使ったカスタムをバイクのシートに施せば、興味を持ってくれたお客さんに人工芝を実際に触ってもらえたり、間近で見てもらえるのではないかと思いました。」という牛尾さんの思惑は大当たりし、イベントでは大きな人気を集めたという。

愛車のフェアレディZにも人工芝カスタムを施している

牛尾さんの愛車、人工芝カスタムを施した日産・フェアレディZ。観光客も興味津々でカメラを構えている。

「イベントで人気を集めると、クルマでもぜひ、という声を頂きました。そこでクルマにも芝カスタムを施すようになったんです。弊社はSNSなどで芝カー(人工芝を貼り付けたクルマ)が有名ですが、出発点はバイクでした。」という牛尾さんは現在、タイホンダ・ウェーブ125の他、ダイハツ・ムーブ、トヨタ・ライトエースバン、日産・フェアレディZと4台もの芝カー&芝バイクを所有している。

牛尾さんの愛車、人工芝カスタムを施したトヨタ・ライトエースバン。

人工芝バイクは1台作るのに1ヶ月かかる超大作

ウェーブ125のシートに人工芝を貼り付ける牛尾さん。(出典:牛尾さんのユーチューブチャンネル「nobuyaushio」)

1台の芝バイクを作成するのには、どれくらいの労力がかかるのだろうか。牛尾さんに聞いてみると「もちろん、車種や芝を貼り付ける面積にもよりますが、1ヶ月はかかります。」との答え。

芝バイクは一朝一夕で完成するものではないようだ。

250ccスクーターの場合、20万円くらいから人工芝カスタムできる

1台作成するのに莫大な時間と労力がかかることが分かった芝バイク、実際に牛尾造園さんに作成をお願いした場合、カスタム費用はいくら掛かるのだろうか。

牛尾さんからの回答によれば「250ccのスクーターの全面に芝を貼り付けた場合、50〜60万円くらい」とのこと。カウルのカスタム費用としては高額の部類に入るだろうが、1ヶ月の作業量を考えれば安いと言えそうだ。

ちなみに材料のみを牛尾造園で購入し、自分で芝をカットして愛車に貼り付けるというセルフカスタムも可能。その場合の材料費は250ccのスクーターで20〜30万円程度とのこと。

実際に芝バイクのカスタムを希望するライダーに材料の人工芝を販売したこともあるというが、購入者が無事愛車を芝バイクにすることができたのかは現在のところ不明。健闘を祈る。

人工芝カスタム作成ではカウルの曲面に苦しめられる!

芝バイクの製作で苦労することはといえば、「細かいアール(カウルの局面)に対応すること」という。

「画家の山下清さんのちぎり絵を知っていますか? 紙を非常に細かくちぎって、繊細な絵を描く……。芝バイクのカスタムにはそういった作業が要求されます。クルマに比べて芝を貼る面積は少ないのですが、その分、細かくて急な曲面が多いので、芝を小さく切って地道に埋めていきます。当然、ブレーキランプなどには芝を貼り付けずに露出させておかないと道交法違反になりますから、そのあたりの構造をよく理解して、1台1台の形状に合わせて細かい芝を貼り付けていきます。」という牛尾さん。聞くからに大変そうな作業だ。

更に造園業を営む牛尾さんならではのコダワリもあるという。

「人工芝には芝目というものがあります。芝が生えている向きですね。芝目をしっかり合わせないと、継ぎ目の目立たない自然な仕上がりにならないので、この点には注意して作業をします。」

芝バイクは牛尾さんの趣味と職人魂の相乗効果で生み出された、バイクカスタム界の特異点的な存在だ。

街中で見かけることがあれば、貼り付けられた芝を無断で引っ張ったりせず、ぜひ職人魂への敬意を持って接してほしい。

クルマやバイク以外にも、色々なものに人工芝カスタムを施している牛尾さん。写真は全面を人工芝シートで覆われたコンテナハウス。

レポート●モーサイ編集部 中牟田歩実 写真●牛尾立正園

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