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圧倒的な強さを見せたイタリアン、ブレガの快進撃

2026年9月27日、イタリアのクレモナ・サーキットにて、モータースポーツ史に新たな金字塔が打ち立てられた。Aruba.it Racing – Ducati Teamのニコロ・ブレガが、市販車ベースレースの最高峰であるスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)で、自身初となるワールドタイトルを獲得したのだ。
そしてこの快挙は、ドゥカティにとって極めて特別な意味を持っている。第一に、ドゥカティのマシンでスーパーバイク世界王者となったイタリア人ライダーは、ブレガが史上初だからだ。さらに、2026年はドゥカティの創業100周年という記念すべき年であり、母国ファンの前での戴冠は「オールイタリアによる勝利の象徴」となった。

ブレガの今シーズンの成績は、「圧倒的」という言葉でも表現しきれないほどの強さであった。残り2ラウンドを残した時点で、全30レース中26勝という驚異的な記録を残している。残る4レースも2位でフィニッシュしており、これらはいずれもチームメイトのイケル・レクオーナに次ぐワンツーフィニッシュであった。9戦連続のポールポジション獲得や、クレモナ大会までの全サーキットでの歴代最速ラップレコード樹立など、文字通り記録ずくめのシーズンを過ごした。また、彼は2023年のWorldSSP(スーパースポーツ世界選手権)王者でもあり、今回の快挙により両カテゴリーを制覇した史上初のライダーともなった。

この歴史的偉業を共に支えたのが、今季より投入された新型「Panigale V4 R」である。MotoGP由来の最新技術が惜しみなく注ぎ込まれたこのマシンは、デビューイヤーにして全戦全勝という無敗記録を達成した。これによりドゥカティは、5年連続、通算22回目となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得。最終的にライダーズ、マニュファクチャラーズ、チームの3冠を達成し、他を寄せ付けないシーズンを締めくくった。
ドゥカティCEOのクラウディオ・ドメニカーリは「これ以上に素晴らしい瞬間を想像することは難しい」と最大限の賛辞を贈っている。来季はMotoGPという新たなステージでの挑戦がスタートするというブレガだが、彼とドゥカティが紡ぎ出した2026年の完全制覇の記憶は、モータースポーツの歴史に永遠に刻まれることだろう。
ドゥカティのWorldSBKでの勝利を彩る数字

■通算成績:479勝
■1266回表彰台獲得(あらゆる二輪レースカテゴリーを通じ、メーカー最多記録)
■ライダーズタイトル17回
【ライダーズタイトル獲得者】
・レイモン・ロッシ(フランス)-1990
・ダグ・ポーレン(アメリカ)-1991,1992
・カール・フォガティ(イギリス)-1994,1995,1998,1999
・トロイ・コーサ―(オーストリア)-1996
・ニール・ホジソン(イギリス)-2003
・ジェームス・トスランド(イギリス)-2004
・トロイ・ベイリス(オーストラリア)-2001,2006,2008
・カルロス・チェカ(スペイン)-2011
・アルバロ・バウティスタ(スペイン)-2022,2023
・ニコロ・ブレガ(イタリア)–2026


■マニュファクチャラーズタイトル22回
【マニュファクチャラーズタイトル獲得モデル】
・Ducati 888 (3 titles): 1991, 1992, 1993
・Ducati 916 / 996 / 998 (8 titles): 1994, 1995, 1996, 1998, 1999, 2000, 2001, 2002
・Ducati 999 (3 titles): 2003, 2004, 2006
・Ducati 1098 / 1198 (3 titles): 2008, 2009, 2011
・Ducati Panigale V4 R (5 titles): 2022, 2023, 2024, 2025, 2026
※新型Panigale V4 Rは、Ducati 916および999と並び、デビューイヤーにライダーズタイトルとマニュファクチャラーズタイトルの両方を獲得した記念すべきモデルとなった。

まとめ●モーサイ編集部 写真●ドゥカティ































