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「JRPAアワード」とは
日本レース写真家協会(略称・JRPA、会長・小林 稔)は、2005年より「その年一番のフォトジェニック」を選ぶ「JRPAアワード」を会員の投票により決定している。
JRPAアワードは、記録や戦績だけではなく、むしろその競技においていかにフォトジェニックで、フォトグラファーの写心をくすぐる存在であるかで決定されるもので、競技スタイルや立ち振る舞いが魅力的であり、常に話題や撮影機会を提供し得る存在であり「いかにアツくしてくれるか」と言う視点で選ぶ賞となっている。
受賞対象は選手に限るものではなく、チーム、車両、企業なども含まれ、取材活動に対して紳士的な協力があり、親和的に接することができているなど、それらも総合的に評価される。
2021年のJRPAアワードは会員59名による投票の結果、2021年12月17日、大賞にスーパーGT・GT300クラスの「SUBARU BRZ R&D SPORT」、特別賞に全日本ロードレース選手権JSB1000クラスの「中須賀克行」が選出された。
日本レース写真家協会による大賞と特別賞の選出理由は以下の通り。
JRPA AWARD 2021『大賞』SUBARU BRZ R&D SPORT

【選出理由】
2009年からR&D SPORTとスバルによる挑戦が開始され、2012年からGT300に登場したBRZ。これまで、チャンピオンを目指し苦闘を続けてきたがスピードがある時があったものの、トラブル等にも見舞われ、多くの悔し涙を流してきた。
2021年、新車投入とともに予選での速さに磨きがかかりシーズン4回のポールポジション、そして1勝、悲願のチャンピオンを飾り、スバルに初のGT300王座をもたらした。
WRブルーの美しいボディと速さ、そして井口卓人/山内英輝のドライバーふたりはこれまで、良いときも悪いときも我々にとってフォトジェニックであり、またメディアに対しても礼儀正しく、好感度が高かった。
JRPA AWARD 2021『特別賞』中須賀克行

【選出理由】
全日本ロードレース最高峰クラスJSB1000で全戦全勝を達成。前人未踏の記録をさらに更新する10回目のチャンピオンを獲得した。1981年8月生まれ。2008年に26歳で初タイトル獲得し40歳になるいまも、アグレッシブな走り、そして、サービス精神満載のパフォーマンスでシャッターチャンスを提供してくれた。
2005年にJSB1000にデビューしてから17年間で110戦140レースに出場し60勝。4割を超える勝率は驚異的であり、日本の2輪レース界の象徴的存在となった。
JRPA AWARD歴代受賞者
第1回(2005年)大賞●服部尚貴 特別賞●伊藤真一
第2回(2006年)大賞●鈴鹿サーキット 特別賞●北川圭一
第3回(2007年)大賞●ヨシムラジャパン 特別賞●大嶋和也
第4回(2008年)大賞●松田次生 特別賞●石井正美
第5回(2009年)大賞●ホンダNSX 特別賞●青山博一
第6回(2010年)大賞●小林可夢偉 特別賞●伊藤真一
第7回(2011年)大賞●水谷 勝 特別賞●アンドレ・ロッテラー
第8回(2012年)大賞●中嶋一貴 特別賞●中須賀克行
第9回(2013年)大賞●山本尚貴 特別賞●加賀山就臣
第10回(2014年)大賞●中嶋一貴 特別賞●亀谷長純
第11回(2015年)大賞●チームインパル 特別賞●ヤマハ発動機株式会社
第12回(2016年)大賞●KONDO RACING 特別賞●中須賀克行
第13回(2017年)大賞●横浜ゴム株式会社 特別賞●有限会社ハルク・プロ 栄誉賞●佐藤琢磨
第14回(2018年)大賞●TEAM KUNIMITSU 特別賞●成田 亮 栄誉賞●中嶋一貴
第15回(2019年)大賞●LEXUS TEAM LeMans WAKO’S 特別賞●サイドスタンドプロジェクト
第16回(2020年)大賞●TEAM SUZUKI ECSTAR 大賞●山本尚貴×牧野任祐 50周年アワード●高橋国光
(敬称略)
まとめ●モーサイ編集部 写真提供●日本レース写真家協会