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東京マラソンを走った警視庁の電動バイク「E-WING」、その仕様や活動目的とは?

導入されたのはE-WINGは4台、主な役割は運用に関する調査研究

新型コロナウイルスの影響で縮小開催となった東京マラソンだったが、バイクファンには一部で話題になっていたことがあった。それが「先導の白バイが電動化されているらしい」とのことだった。

実際、東京マラソンの先導でデビューした警視庁の“電動白バイ”だが、これまで車両の詳細は不明だった。それが、ようやく6月17日(「おまわりさんの日」ということでタイムリーな日でもある)に、警視庁の敷地内で報道陣へ改めて公開されることとなった。

サイドカバーには「警視庁」の文字。ただし、もともとの「C EVOLUTION」が入るサイドパネルも残される。

ベースとなっているのは、電動スクーターのBMW Cエボリューション。同車にはもともと各国の警察へ納入するためBMWによる“警察仕様パッケージ”が用意されているのだが、そこから日本の警察向けに仕様変更されている部分も多い。

BMWが用意しているCエボリューションの“警察仕様パッケージ”。各国の法規や仕様に合わせてカスタマイズされつつ、スペインやイタリアなどで採用されている。

スタンダードのCエボリューション。

“白バイ”と言われる所以のホワイトのボディカラーに(E-WINGは現時点では交通違反の取り締まりを行わないので、公式には白バイに分類されない)、赤色灯とスピーカーなど、ファンにはもちろん、我々ライダーにとってもおなじみの仕様と色合いである(あまりお世話になりたくはないが……)。

回転灯の形状自体は“警察仕様パッケージ”の吊るし状態と同じように見えるが、日本の法令にあわせて当然レンズは赤となっている。サイドカウルにもリフレクター形状の赤色灯も備えているが、こちらは吊るしの「警察仕様パッケージ」にはない装備だ。

スクリーンは通常のCエボリューションとは異なり、E-WING専用にカットされているようだが、こちらは各国の警察仕様にも同じようなタイプが存在する。

サイレンスピーカーは白で、形状もE-WINGオリジナルのようだ。カウル奥には水冷式モーター冷却用のラジエターがのぞく。

赤色灯の光量は晴天時の屋外でも非常にハッキリ視認できた。

駆動系や足まわりは日本仕様の通常のCエボリューションと同じだという。バンパーガードは日本のE-WINGならではの装備。

リヤシートカバーの上には無線用のアンテナと、通常の白バイであれば取り締まり用の切符などを入れるリヤボックスが備わっている。回転灯が赤となるのはもちろんだが、各国の警察仕様とはステーの形状が異なるようだ。

東京マラソンをきっかけに、BMW製電動車の採用を検討

そもそも何故Cエボリューションをベースとした車両を導入したのだろうか。調査をしてみると、東京都が平成30年から東京マラソンの一部の関係車両に電動自動二輪車を導入していて、警視庁にも同様に検討依頼があり、それを踏まえて導入したということだ。

東京都の関係車両は平成30年からBMW Cエボリューションを導入していた(右の車両)。写真は2020年の東京マラソンの模様。

当面、E-WINGに取り締まられることはない!?

E-WINGは主に安全教育の広報啓蒙活動やマラソン先導、今後の運用に関する調査研究に使用するそうで、モーターならではの猛烈な加速ダッシュを武器に、速度などの交通違反取り締まりをする予定は現時点ではないそうだ。

また、E-WINGを専用に使用する隊員も存在しないというが、乗車した隊員によれば、スクータータイプなのでニーグリップができない分、バランスが取りにくいことと、バンク角が浅い点に気をつけているそうだ。

エンジン車両と比べて走行音が静かなE-WINGは歩行者などへの存在を知らせることが難しくなるので、隊員は危険の予知や予測をさらに徹底し、同時にドライバーやライダーの皆さんにも啓蒙していくそうである。

まとめ&写真●モーサイ編集部

東京マラソンを走ったBMW Cエボリューション白バイ、スペイン・バルセロナでは一気に30台も採用されていた!

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