上司の前では吐けない本音を覆面インプレッション !
上司が白いと言えばカラスも白い。それがサラリーマンの悲しき世界だ。そしてここにも、本音のバイクインプレッションを上司に報告できず、うっぷんを募らせ続けている男がいる。
彼の名は匿名係長。課長の目の届かない場所で、耳を傾けてくれる部下だけにバイクの本音を吐く毎日だ。今日その矛先が向かうのは、2018年で生誕40周年を迎えた日本のスタンダード、SR400・SR500だ。
(※当記事はモーターサイクリスト2013年4月号の記事を再編集して掲載しています。なお、人物設定や会話はフィクションですが、バイクの印象については某ジャーナリストの話を基に構成しており、編集部の創作ではありません)
YAMAHA SR (400/500)

ビッグオフローダー・XT500の空冷単気筒を転用したロードモデルで、ストロークダウン版の400との2台体制で’78年に登場。その後、’85年のドラムブレーキ化/前輪径の19→18インチ化や、’88年の負圧キャブ採用、’96年のタンク容量減&ステップ位置変更、’01年の排ガス対策&再ディスクブレーキ化(500はその前の‘99年型を最後に消滅)、’10年のFI化などを経て、基本は変えずに生産が続く走る工業遺産。
丸いヘッドライトにティアドロップ型燃料タンク、2本のリヤショックなど“バイクらしい形”も特徴。2013年2月には35周年を記念し、専用塗色やシートを装備した特別仕様(謝恩価格で4万2000円も安かった)も登場した。
某月某日・得意先にて
係長●どもっ、お世話になってます!
得意先の社長●ああ、いらっしゃい係長。今日はどうしたの?
係長●いえ、近くを通ったので社長のお顔を拝んでいこうと思いましてね。あ、こいつは僕の部下です。
得意先の社長●あら、いい男じゃない。外は寒かったでしょう? 今お茶入れるわね。YOU、そこに座っちゃいなよ。
主任●ちょ、ちょっと係長。ダメなんすよ僕。オネエ系は過去にトラウマが……。
係長●わはは、んなこと知ったことか。そうだ社長、お誕生日おめでとうございます。これ、つまらないものですが……。
得意先の社長●あらっ、嬉しいわぁ係長。誕生日を覚えていてくれるなんて! 実はね今夜あたし、ヒ・マ・な・の・よ♥
係長●お、ホントですか? でしたらウチの主任をお気に召したようですし……。
主任●ひぃいいい……(ガタガタブルブル)。
得意先の社長●あらやだ、主任ちゃんガクブルじゃない? 若いわねー。
係長●若いってお前、何年生まれ?
主任●ななな、’78年生まれですです。
係長●若くはないですけどねー。
得意先の社長●じゅるっ。アラ電話鳴ってる。ゴメンなさい、ゆっくりしてって。なんなら泊まって行ってもいいのよ?
主任●ががりぢょ~~(涙)。
係長●冗談だよ。もう怖くないぞ~。
主任●いつも来てるんですか? この恐怖の館に。
係長●ああ、大事なお得意さんだからな。週に一度は顔出ししてるよ。それにしてもお前、’78年生まれか。その年にはもうバイク乗ってたもんな、俺。ヤマハのSR400/500が出た年だけど。
主任●へ~、SRは僕も高校生のときに乗ってましたよ。スティードと迷いましたけど。そう考えるとSRってすごいな。係長の世代と僕らの世代、どっちにもリアルタイムなんですね。2013年で35周年か。
係長●いろんなクラシックもどきがある中で、本物のクラシックバイクだからな、SRは。日本車史上に残る偉大な存在だよ。だって、35年もず─────っと同じエンジンで造り続けられている乗り物なんて今や4輪を含めたってないぞ。あのロイヤルエンフィールドですら’08年に新設計エンジンに切り替わっている。’78年と同じエンジンのまま、今も新車で買えるなんてある意味奇跡だよ。
主任●係長がそこまで言うなんて珍しいですね。好きなんですかSR。
係長●好き嫌いって言うよりも、居て当然っていう存在だな、今や。ず──────っとそばに居るから、あれがなくなったら寂しいだろうし。
主任●4輪で言うと、空冷のVWビートルやクラシックミニみたいなもんですか。
係長●そうそう。クラシックミニも最後はほぼ日本専売車みたいな状態だったらしくてさ。いろんな条件が重なって、そういったシーラカンス的乗り物が生き残る余地があるのは、日本市場のちょっと面白いところだよな。SRは去年も700台くらい売ってるけど、それって251~400㏄クラスの4位で、大型クラスを含めても13位。台数的にはニンジャ1000とほぼ同数だもんな。
主任●35年経っても依然として支持され続けている、と。
係長●唯一無二の存在だしな、俺もそういうバイクへのリスペクトは当然ある。でも……。SRの35年を振り返ると、俺にとっては喜怒哀楽、片想いし続けて35年、って感じでさ。常にせつない思い出に包まれている存在なんだよ、SRって。
■35年間、継承される基本設計

●セミダブルクレードル型のフレームはメインスパー~ダウンチューブ部(画像の灰色部分)をドライサンプのオイルタンクとし、スペース効率を高める設計が特徴だ。

●XT500をベースとするエンジンは、電装の12V化をはじめ、吸気バルブ径の2㎜拡大、新設計カム、ポイント→CDI点火への変更、クランクマスの増加などでロード用に最適化。400はストロークを16.8mm縮小している。登場時の出力は500は32ps、400は27ps(現行400は26ps)。キック始動オンリーなのは登場時から不変。
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