前後17インチホイール装着の、最高峰スポーツ「ムルティ」
2026年9月24日、創業100周年を迎えるドゥカティは、新型「Multistrada(ムルティストラーダ) V4 Pikes Peak(パイクスピーク) 2027」を発表した。

米国の伝統的なパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでの成功を記念して誕生した同車は、優れた積載能力とツーリング性能を持つハイパフォーマンス・クロスオーバーモデルでありながら、レーシングバイクとの繋がりをさらに強めたアップデートを施している。
最大の特徴は、MotoGPマシンの「デスモセディチGP」やスーパーバイク世界選手権を戦う「Panigale(パニガーレ) V4 R」からインスピレーションを得た、印象的な新しいカラーリングだ。ドゥカティ・チェントロ・スティーレ(ドゥカティ・スタイルセンター)とドゥルディ・パフォーマンスの共同デザインによるこのグラフィックは、モダンでダイナミックな美学を反映し、バイク全体に力強い躍動感を与えている。



さらに、数多くのカーボンファイバー製コンポーネント、スモークタイプのローウインドスクリーン、公道走行可能なアクラポヴィッチ製チタンサイレンサーなどを標準装備し、スポーティなキャラクターを一層際立たせている。
シャシーは17インチのフロントホイールを中心に設計されており、ライダーに卓越したコーナリング精度とレスポンスを提供する。足回りには、ピレリ製ディアブロ・ロッソ4タイヤと、軽量なアルミニウム製5スポーク鍛造ホイール(日本仕様はブラックカラー)を装着。サスペンションにはオーリンズ製Smart EC 2.0を搭載し、「イベントベース」のロジックによってライディングシーンに応じた自動調整が行われ、スポーツ走行とツーリング時の快適性を高い次元で両立している。


心臓部には、最高出力170ps、最大トルク123.8Nmを発揮する1158ccのV4グランツーリスモ・エンジンを搭載。MotoGPの技術から生まれたカウンター・ローテーティング(逆回転)クランクシャフトの採用により、極めて優れたハンドリングを実現。また、専用の「レース・ライディングモード」や独自のキャリブレーションを備えたクイックシフターが採用され、高回転域での効果的なシフトチェンジやアグレッシブなダウンシフトを可能にしている。

エルゴノミクスも専用設計で、フットペグはより高く後方に、ハンドルバーはより低くフラットに配置されている。これにより、深いバンク角とスポーツライディング時のコントロール性を確保している。安全性においても抜かりはなく、前後レーダー技術によるアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)やブラインドスポット検出機能(BSD)など、先進のエレクトロニクス・パッケージを標準装備している。
さらに、バルブ・クリアランス点検間隔は6万kmと業界トップレベルの長さで、走行距離無制限の4年間保証「4EVER ドゥカティ」やロードサイド・アシスタンス・プログラムも付帯する。本モデルはすでにヨーロッパのディーラーで販売がアナウンスされているものの、現時点では日本導入時期は未定。だが、日本の公式ウェブサイトの見積もりでは、標準仕様で463万7000円の価格が公表されている。

【ムルティストラーダV4パイクスピーク 主要諸元】
■エンジン 水冷4ストローク90度V型4気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク83×53.5mm 総排気量1158cc 圧縮比14 燃料供給装置:フューエルインジェクション 点火方式フルトランジスタ 始動方式セル
■性能 最高出力125kW(170ps)/1万750rpm 最大トルク124Nm(12.6kgm)/9000rpm 燃費15.2km/L(WMTC値)
■変速機 6段リターン 変速比1速3.077 2速2.250 3速1.800 4速1.476 5速1.261 6速1.080 一次減速比1.800 二次減速比2.625
■寸法・重量 全長─ 全幅─ 全高─ 軸距1595 シート高810-830(各mm) キャスター25.75° トレール120mm タイヤF120/70ZR17 R190/55ZR17 車両重量227kg(燃料除く)
■容量 燃料タンク22L エンジンオイル─
■車体色 パイクスピークリバリー
■価格 463万7000円
まとめ●モーサイ編集部 写真●ドゥカティジャパン
































