自作「アルコールストーブ」は十分使える!! 100均アイテムと比較
できあがった「アルコールストーブ」は、有名なトランギアやエバニューのアルコールストーブと比べるとひと回り大きい印象で、決してコンパクトさはない。しかし、その分火力が高いはずだ。使い勝手と火力をテストしてみよう。
早速着火してみると、わずか5秒ほどで副室から炎が吹きあがり本燃焼となった。直径16cmほどのクッカーの底面をはみ出すほど広範囲に炎が広がっている。炎は中央ではなく、周囲の副室から激しく出ているので、低く広範囲を熱している感じだ。
300mlの湯を沸かしてみると、4分38秒で沸騰した。
自作アルコールバーナーは材料費が0円、不足する道具を揃えるとしても数百円程度ということを考え、同価格帯の仮想ライバルとして100均ブランド「キャンドゥ」から2021年9月に発売された330円の「アルコールストーブ」と比較してみる。
100均ブランド「キャンドゥ」で購入したアルコールストーブに着火してみると、自作のアルコールストーブに比べて細い炎が高く燃えあがったが、300mlの湯を沸かすのに掛かった時間は8分2秒だった。
自作アルコールストーブのほうが、100均ブランド「キャンドゥ」で購入したアルコールストーブに比べておおよそ半分の時間で湯を沸かすことができるという結果になった。
また、自作アルコールストーブは飲み口部分の縁に強度があるため、直径18cm程度までの大きさのクッカーであればゴトクを使わなくても乗せることができる。キャンプでのメインストーブにはならないまでも、サブストーブとしては十分に実用できるだろう。
レポート/写真●櫻井伸樹 編集●中牟田歩実