目次
スタイリッシュなカウルをまとったスーパースポーツモデルを中心に、維持費のリーズナブルさや、だれでも気軽に乗れる車格も手伝って、エントリーユーザーからベテランライダーまで、幅広い層からに好まれている250ccクラス。
「そんなニーゴー(250cc)モデルを中心に、各社のバイクたちに意識があったら……」なんて“if”のお話。
今回は、3輪でありながらバンクして曲がることのできるスクーター、ヤマハトリシティ125君のお話です。
作:もるん(@MOLN2RNG)
◎前回のお話はコチラ
◎ほかの話を見る
ヤマハ トリシティ125/155はLMHの先駆け
「めざせ、ころばないバイク。」をコンセプトに開発が始まったヤマハのLMW(リーニング・マルチ・ホイール)テクノロジー。
独特なフロントサスペンションの構造によって2つの前輪がそれぞれ別々に動き、3輪バイクでありながら、バンクして曲がることができるのが特徴です。
2014年に登場したトリシティ125/155は、LMHの先駆けとなったモデルです。
LMHの仲間には、他に2018年登場のナイケンや、2020年登場のトリシティ300があります。
安定性を活かし災害時の活躍にも期待
トリシティ125/155は、従来のスクーターと比較しても遜色ないサイズ感、機動力を持ちながら、3輪ならではの安定性もあるという特徴から、路面状況の悪い災害現場での活躍も期待されています。
ヤマハは以前からこの可能性に着目しており、2019年10月1日から4日まで東京ビックサイトで行われた日本最大級の防災見本市「危機管理産業展2019」にはトリシティ125/155をベースとした「災害救援活動二輪車」を出展しています。
その後もトリシティベースの防災バイクは検討され続けており、2021年10月20日から22日まで行われた「危機管理産業展2021」では、「災害救援活動二輪車」の進化版として、トリシティ155をベースとした悪路対応防災コミューター 「ラフロード トリシティ コンセプト」が出展されました。
漫画●もるん まとめ●モーサイ編集部・中牟田歩実
次回更新は2021年11月19日(金)を予定しております。
第43話:当たると痛い!!ツーリングライダーの天敵「カナブンミサイル」
◎第42話:バイクの「P」ポジションって何のためにあるの?
◎第41話:台風のとき、バイクにできる対策は?!