スタイリッシュなカウルをまとったスーパースポーツモデルを中心に、維持費のリーズナブルさや、だれでも気軽に乗れる車格も手伝って、エントリーユーザーからベテランライダーまで、幅広い層からに好まれている250ccクラス。
「そんなニーゴー(250cc)モデルを中心に、各社のバイクたちに意識があったら……」なんて“if”のお話。
今回は、一部のバイクのイグニッションスイッチについている謎のポジション「P」についてのお話です。
作:もるん(@MOLN2RNG)
◎前回のお話はコチラ
◎ほかの話を見る
バイクのイグニッションスイッチを見てみると、必ずついている「ON」「OFF」や定番の「ハンドルロック」のほかに、「P」というポジションが設けてあるバイクがあります。これは一体何に使うものなのでしょうか?
バイクの「P」は何のためについている?
バイクのイグニッションスイッチについている「P」は「パーキング」の意味で、灯火類を点灯させたままカギを掛けてキーを抜くことができるようになるポジションです。
通常、キーシリンダーからキーを抜くにはイグニッションを「OFF」にする必要があります。しかし「OFF」にすると灯火類が全て消えてしまうので、キーを抜いてライダーが離れている間、バイクは無灯火の状態で停まっていることになります。
「P」ポジションを使って、キーを抜いてもライトを点灯させておくことができれば、夜間でも後続車などにバイクの存在を知らせつつ、車両を離れることができるようになります。
海外の一部の国では安全のために「P」ポジションの設定が義務付けられています。
ちなみに「P」のときに点灯するライトは、基本的にはテールランプですが、車種によっては両側ウィンカーも点灯します。
「P」ポジションが原因でバッテリーが上がることも……
駐輪場所にバイクをしまう際や、買い物や観光などで長時間バイクを離れる際にはイグニッションを「OFF」にします。
「OFF」と「P」は入れ間違いを防ぐため、通常「ON」を挟んで逆側に配置されていたり、キーを押し込んで回さなければ「P」に入らないように設定されていたりします。
しかし、ときにはキーを回して「OFF」に入れたつもりが何かのはずみで「P」に入っているということが……。
「P」ポジションに入っていることに気が付かずに長時間バイクを離れてしまうと、その間灯火類が点きっぱなしとなり、バッテリーが上がってしまうのです。
漫画●もるん まとめ●モーサイ編集部・中牟田歩実
次回更新は2021年11月5日(金)を予定しております。
◎第41話:台風のとき、バイクにできる対策は?!
◎第40話:バイクの「足つき」が心配なときには?
◎第39話:倒立サスペンションって正立とは何が違うの?