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【バイク擬人化漫画】ニーゴーマン!

【バイク擬人化漫画】ニーゴーマン!第40話:バイクの「足つき」が心配なときには?【隔週連載】

スタイリッシュなカウルをまとったスーパースポーツモデルを中心に、維持費のリーズナブルさや、だれでも気軽に乗れる車格も手伝って、エントリーユーザーからベテランライダーまで、幅広い層からに好まれている250ccクラス。
「そんなニーゴー(250cc)モデルを中心に、各社のバイクたちに意識があったら……」なんて“if”のお話。

今回は初心者ライダーや小柄ライダーには特に気になっちゃう……?バイクの「足つき」のお話です。
作:もるん(@MOLN2RNG
◎前回のお話はコチラ
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バイクの「足つき」はシート高だけでは決まらない!!

バイクにおける「足つき」とは、ライダーがバイクにまたがった際、どのくらい地面に足がつくか、という指標です。
ベテランライダーからは「慣れれば全く足がつかないバイクでも乗れる」なんて話も聞きますが、乗りなれないうちはやっぱり両足が地面にしっかりと着地している方が安心ですよね……!!

バイクの諸元(エンジン型式や車体の大きさなどの基本情報)から「足つき」を予想するとき、一番参考になるのはやっぱり「シート高」です。
これは、地面からシートの座面までの高さを測ったもので、一般的にシート高が低く設定されていることの多いクルーザー(アメリカン)タイプのバイクなどは「足つき」もよい傾向にあります。
一方で、悪路走行を前提としたオフロードタイプのバイクなどは、路面状況の影響を受けにくくするためタイヤが大きく、またサスペンションのストローク量を確保するために車高が高いのでシート高=着座位置も高くなり、結果として不安の残る「足つき」となる傾向にあります。

しかし、乗りたいバイクがあるのにシート高だけを見て諦めてしまうのはもったいないかもしれません。

諸元上のシート高が高くても、車体の幅が狭いデザインのバイクや、シートの形状がスリムなバイクでは、同じシート高の他のバイクと比べて「足つき」がよくなる傾向にあります。
また、着座位置の高いオフロードタイプのバイクは、荒れた路面を走行することを前提としてサスペンション柔軟に動くモデルが多く、ライダーが乗ると車体がそれなりに沈みます。
そのため、シート高数値や、バイクの外観から抱く印象よりは、弱冠足がつくようになることもあります。

バイクの「足つき」は、実際にまたがってみるまで分からないと言えるでしょう。

国産オフロード車の足つきは実際このくらい……

下の写真は、今回のマンガの中にも登場するカワサキ KLX230(シート高:885mm)に、身長159cmのライダーがまたがった際の「足つき」です。
シートからほとんどお尻をずらして片足だけを地面につくことでなんとか車体を支えていますが、不安の残る「足つき」です。

カワサキ KLX230(シート高:885mm)に身長159cmのライダーがまたがると……片足しか地面に着きません。

オフロードタイプのバイクの中にも、比較的「足つき」のいい車種はあります。
例えば、下の写真はヤマハ セロー250に身長159cmのライダーがまたがった際の「足つき」です。
シートのまん中に座ったままでも、両足の指の付け根まで地面についています。

オフロードタイプのバイクの中では比較的シート高の低いヤマハ セロー(シート高:830mm)に身長159cmのライダーがまたがった様子。

「オフロードタイプのバイクに乗りたいけれど、車種までは決まっていない」という場合には、オフロードバイクの中で比較的「足つき」のよいバイクを探してみるのも良いでしょう。

「足つき」はテクニックやアイテム、カスタムで改善もできる

「足つき」は不安だけれど、どうしても乗りたい車種がある!!
そんなときには「足つき」向上テクニックや、「足つき」を補助してくれるアイテムに頼ってみましょう。

「足つき」向上テクニックの基本は「停車したい場所の路面状況をよく見る」ことです。
例えば、大型トラックなどがよく通る場所はわだちができていて道が凹んでいます。この凹みに足をついてしまうといつもより地面が遠いので、足がつかずに転倒してしまうことがあります。
また、停車したい場所の近くに縁石があれば、それに足を置くことで縁石の高さ分の「足つき」を確保することができます。

「足つき」を補助してくれるアイテムの代表的なものは「厚底ブーツ」です。
底の厚いブーツを履けば、通常時にはつま先がつくかつかないか……という足つきの不安なバイクでも、わずかにヒザが曲がる程度まで足がつくようになります。


身長162cm/股下72cmのライダーがヤマハ トレーサー900GT(シート高810mm)に厚底ブーツを履いてまたがった様子。
一般的なライディングシューズではつま先しか接地しなかったのが、厚底ブーツを着用するとかかとまで設置する安心感のある足つきに。
なお、写真で使用しているブーツは厚底のライディングブーツを各種展開しているワイルドウィングというメーカーの「超厚底 OD50 Swallow」というもの。


また、車体の方を自分の身長にわせてしまうというのもひとつの手です。
車種によっては、メーカー純正オプションでより低いシート高を実現する「ローダウンシート」や、サスペンションを短くした「ローダウン仕様」が用意されていることもあります。

さらに、中に入っているスポンジを削ることで、シートの形状を変えたりシート高を低くしたりする通称「アンコ抜き」と呼ばれるカスタムを請け負ってくれるバイク屋さんももあります。

バイクを購入するときには、気になる「足つき」のことも気軽にお店へ相談してみましょう。

漫画●もるん まとめ●モーサイ編集部・中牟田歩実

次回予告&作品情報

次回更新は2021年10月8日(金)の正午頃を予定しております。

◎第39話:倒立サスペンションって正立とは何が違うの?

◎第38話:バイク乗りだけが知ってる挨拶「ヤエー」って何だ?

◎第37話:水冷と空冷はどう違う!? エンジンを冷やすシステムのお話

◎ニーゴーマン! 連載リスト

  1. 還暦からセカンドライフをスタートさせた『Rebel (レブル)1100 <DCT>』のオーナー

  2. 技術者たちが語る「Honda E-Clutch」。新しい技術に秘められた苦労と想いとは?

  3. Rebel 1100 T <DCT>で母と息子がナイトツーリング。共通して感じたのは乗りやすくて楽しさが伝わってくることだった

  4. CL500はストリートが楽しいバイク。ビギナーからベテランまでを満足させる万能マシンだ!

  5. 原付だから多くの人に愛された。『スーパーカブ50』の歴史を辿ってみる。

  6. CL250はセカンドバイクじゃない。この250ccは『メインの1台』になり得るバイクだ!

  7. ダックス125でボディサーフィンを楽しむ。バイクがあれば遊びはもっと楽しくなる。

  8. Rebel 1100〈DCT〉は旧車を乗り継いできたベテランをも満足させてしまうバイクだった

  9. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  10. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

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