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光るッ乗れるッ 1/1『宇宙刑事ギャバン』サイバリアン! ファンが半年かけ作った驚異のマシン製作秘話

1982年から1983年にテレビ朝日にて放映されていた特撮ヒーロー『宇宙刑事ギャバン』。
その作中で登場した「サイバリアン」というサイドカーを覚えていますか?

「サイバリアン」は赤いサイドカーで、地上走行のみならず空中飛行もできるほか、あらゆる次元や空間を通ることができるスゴい乗り物(……という設定)でした!
『宇宙刑事ギャバン』の劇場版『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』(2012年上映)には青いサイバリアン「サイバリアンtypeG」が登場しましたが、それをハイクオリティに自作してしまった人がいます。

その人とは、『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』の二代目ギャバン(ギャバンtypeG)を始め、様々なコスプレを自作して楽しんでいるギャバソさん
実際に人が乗れるサイズの「サイバリアンtypeG」を一体どのように作り上げたのか、どんな素材をつかってメタリックな質感を表現したのかなど、製作秘話を聞きました。

自作サイバリアンtypeGのこだわりポイントは、1/1スケールでの再現

サンペルカ(緩衝材)という素材で作られた未完成の「サイバリアンtypeG」。

と語るのは、これまで『機動戦士Zガンダム』や『とんでも戦士ムテキング』などのメカや登場人物をコスプレで再現してきたギャバソさん。ただ、そうした豊富なコスプレ製作経験をもってしても「ここまで大きいものを作るのは初めてで……」とかなり苦労したそうです。
しかし「1/1スケールで再現することには、こだわりたかった」と、チャレンジが始まります。具体的にはどのような作業をしたのか聞いてみたところ──。

「まず図面を3Dモデリングで作成し、全体のバランスを見ました。その後、完成した展開図をサンペルカ(*)という素材に置き換えて、熱加工などを加えて組み立てています」と、ギャバソさんは簡単に説明してくれましたが、完成までの総作業時間は毎日3時間×半年! 並々ならぬ苦心の跡がうかがえます。
特に力を注いだのは、オリジナルの表現方法を加えて、サイバリアンtypeGの広い面が単調にならないようデザインした点だそうです。

*サンペルカとはポリウレタンフォームの素材で、クッション性に優れているため一般には緩衝材として使用される。着色、加工、成形の自由度が高い点も特徴。

しかし、ギャバン本体(コンバットスーツ)のコスプレのみならず、そもそもギャバソさんは何故サイドカーまで作ろうと思ったのでしょうか?
そのきっかけは、動力源を付けない手作りの4輪車でダウンヒル競技を行う「レッドブルボックスカートレース」に出場するためだったとのこと。

「基本的にこのような外装はFRPで作るのが多いですが、このレースの特性上、強度と柔軟さが必要なので、素材をサンペルカとしたんです」とギャバソさん。
なんと、サイバリアンtypeGは「レーシングマシン」だったとは……レース参戦のために外装素材も追求するなんて、本物のレーシングマシンみたいですね!
とはいえ、サンペルカを組み立てるのも楽な作業ではなく、1パーツが大きいのでかなり時間がかかったそうです。

そして仕上がりを大きく左右するカラーリングですが、サイバリアンtypeGのメタリックな質感は金属を使っているのではなく、ガンメタツーウェーという光沢感ある布生地を用いて再現しています。青色の部分だけで6mも生地使ったそうです。

『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』のサイバリアンtypeGとギャバンtypeG本体(コンバットスーツ)を再現したギャバソさん。

サイバリアンtypeGはLEDで光る!

サイバリアンtypeGにはLEDが内蔵されており、さまざまな発光パターンで光らせることができる。

ギャバソさんによれば「最近のコスプレは電飾で光らせるのがトレンドで、サイバリアンtypeGにもド派手な電飾を施しています」とのことで、350球ものフルカラーLEDが内蔵され、リモコンで発光を無線操作ができたり、複数の発光パターンで光らせたりできるなど、驚きの機能も搭載されています!

なおLEDの電飾加工部分はギャバソさん一人で製作したのではなく、リアライズプラス(@Realize_plus)に所属する知り合いの技師であるメガデブさん(@Realize_mega)の力も借りて完成させたとのことです。

メガデブさんとは、2012年に初代ギャバンを作り直したときに大学の同級生から紹介されたことをきっかけに、それ以来コスプレをするときには欠かせない存在なのだそうです。

ギャバンtypeG本体(コンバットスーツ)のメタリック感は、エナメル布地で表現

『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』に登場する二代目ギャバン(ギャバンtypeG)頭部の製作過程。

サイバリアンだけでなく、ギャバン本体(コンバットスーツ)のクオリティも凄い! こちらはどのようにして作り上げたのでしょうか?
「ギャバンtypeGの型紙(ボディサイズに合わせた紙の型)は3Dモデリングではなくイラストレーターで清書をしています。型紙以外は基本的にアナログで製作しており、完成した展開図をサンペルカに置き換えて、熱加工などを加えて組み立てました」とのこと。
サイバリアンtypeG同様にメタリックな見た目は布地で表現したそうですが、コンバットスーツの方は光沢感あるパワーエナメルという生地を使っているそうです。

なお、作中でもおなじみの武器「レーザーブレード」は自作でなく、バンダイの「TAMASHII Lab(タマシイラボ)」から発売された「レーザーブレード オリジン」を使っているとのことです。


さて、サイバリアンtypeG製作のきっかけとなったレースの結果はどうだったのかというと……
「参戦した2019年のレッドブルボックスカートレースでは4位と表彰台こそ逃しましたが、マシンの造形とパフォーマンスで高得点をいただけて嬉しかったです。自分で作ったコスプレの乗り物を実際に走らせる機会はなかなかないので、とても貴重な体験をさせていただきました」とギャバソさん。

ちなみに、レッドブルボックスカートレースへの参戦はそれが初めてではなく、2017年に初出場。『天空の城ラピュタ』に登場する「フラップター」をギャバソさんの友人であるかっすんさんと共同製作し、2位の成績を残しています。
次回はどんなコスプレで出場するのか、ギャバソさんの今後の活躍が楽しみですね!

『天空の城 ラピュタ』に登場する「フラップター」を1/2スケールで再現したマシン。

レポート●モーサイ編集部・小泉 写真●ギャバソさん

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