雑ネタ

『宇宙刑事ギャバン』の二代目ギャバンを衣装からバイクまで完全再現!? ファンによる情熱と愛を注いだ本気のコスプレに驚愕せよ!

写真のメカメカしいキャラクターを見て「懐かしいなぁ」と思う人も多いのではないでしょうか?

2012年に上映された映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』(*)に登場する二代目ギャバンのコスプレなのですが、実は一般の人が趣味で衣装からバイクまで製作した作品なのです!
あまりの出来栄えに「本物なの!?」と驚いた人もいるかもしれませんが、『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』の衣装を着用しているのは『宇宙刑事ギャバン』(初代)のほか、『Zガンダム』や『とんでも戦士ムテキング』など、さまざまな登場人物のコスプレをしているコスプレ歴17年(2021年時点)のギャバソさん

初代ギャバン(テレビ放映ver)と違う点は、目の色や胸にあるディメンションコントローラーが赤色から青色になっているのですが、そういった特徴点も再現しているのがまたスゴい!
当記事では、そんなギャバソさんから『宇宙刑事ギャバン』の衣装(ギャバンtypeG)だけではなく、サイドカー(サイバリアンtypeG)まで再現してしまったきっかけ、製作期間などについて話を伺いました。

*1982年から放映されていた『宇宙刑事ギャバン』の映画版で、主人公は大葉健二さんから石垣佑磨さんへバトンタッチされた。


『宇宙刑事ギャバン』のバイクや衣装を製作したのは、ハロウィンパーティーの仮装がきっかけ

──まず最初に、『宇宙刑事ギャバン』のコスプレをしようと思ったきっかけはなんでしょうか?

元々はハロウィンパーティーの仮装で、幼少期から好きだった『宇宙刑事ギャバン』のギャバン(初代)を製作したのがコスプレを趣味とするきっかけです。のちに『宇宙刑事ギャバン』(二代目)を本格的にコスプレをしようと思った理由でもありますね。

──どれくらいの製作期間をかけて完成したのでしょうか?

製作期間はギャバンtypeGで2ヵ月半、サイバリアンtypeGは6ヵ月です。

──近未来的なフォルムの『宇宙刑事ギャバン』ですが、メタリックな雰囲気などはどのようにして再現されているのでしょうか?

コンバットスーツ(衣装)のメタリック感を再現するようにしているのですが、パワーエナメル(光沢感のあるエナメル生地)を使用していますね。
この生地のメタリック感は、メカニック系のパーツを作成するときに重宝します。

ちなみに当時(1982〜1983年)の『宇宙刑事ギャバン』は、コンバットスーツ(衣装)の質感が蒸着メッキ、マットシルバーというふたつのタイプがあったのですが、個人的にキラキラ光る蒸着メッキのギャバンが大好きなんですよね。
それで、『宇宙刑事ギャバン』(二代目)のコスプレをするときにもその質感を出したいと思い(二代目ギャバンの質感は真空蒸着メッキやそれに近い質感の素材を使用)、色んな材料を探して作っています。

ですが、まだまだ再現しきれていない点が多々あるので、新作を作る機会がありましたらその辺もクリアしていきたいですね。

インスタグラムで二代目ギャバン役の石垣佑磨さん本人がコメントしてくれた!?

動力源を付けない手作りの4輪車でダウンヒル競技をする「レッドブルボックスカートレース」に出場したときの写真。

──写真では、さまざまな種類のポーズを取っていますが、ポーズなどは実際に資料を見て参考にしているのでしょうか?

ポーズや仕草などは、映画内やテレビ放映されていた映像をはじめ資料(特撮の雑誌やフィギュアなど)を見て似せるように心がけていますね。

──サイドカーの「サイバリアン」は実際に動くのでしょうか?

「レッドブルボックスカートレース」では、動力を付けないことがルールですのでエンジンなど動力源となるものは付けていません(タイヤが付いているため、坂道などで滑走させれば動くとのこと)。

「レッドブルボックスカートレース」で実際に滑らせたときの動画。

──サイドカーの「サイバリアン」もテレビ放映されていた赤色のサイバリアンではなく『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』で登場した青色のサイバリアンとしていますが、やはり思い入れがあるんでしょうか?

『スペーススクワッド』(*)が面白かったことや『特捜戦隊デカレンジャー』のコスプレをしている友人が多かったので、せっかくだから二代目ギャバンtypeGを作り、サイバリアンもtypeGにして一緒にコスプレ写真を撮ろうと思ったことがきっかけです。

それから、ギャバンtypeGのコスプレをメインにしていたタイミングで、レッドブルボックスカートレース(動力を持たない手作りの4輪車によるダウンヒル競技)に『宇宙刑事ギャバン』でエントリーしたところ参加することができたので、衣装と合わせて二代目のサイバリアンtypeGも製作することにしました。

*2017年に上映された『スペース・スクワッド』。『特捜戦隊デカレンジャー』と『宇宙刑事ギャバン』(二代目)がコラボしている作品である。

──最後に、『宇宙刑事ギャバン』のコスプレを通して印象深かったことなどがありましたらお聞かせください。

ギャバンのコスプレをしている中で、ありがたいことにSNSを通じた出会いから「BUILD BANG」(関西を拠点にコスプレ造形をする人を集めたチーム)を結成することになり、イベントなどで色々な方と交流することが多くなりました。

また、インスタグラムで二代目ギャバン役の石垣佑磨さん本人からコメントをいただけるなど、嬉しいことばかりです。
イベント等で見に来られたお客さんと触れ合うのも楽しく、この作品には本当に感謝していますね。

インスタグラムで二代目ギャバン役の石垣佑磨さん本人からコメントを頂いたときの写真。

ギャバソさんは『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』の主人公・ギャバン(二代目)のほか、『天空の城ラピュタ』で登場したフラップター(作中で主人公・パズーとドーラがこのフラップターに乗ってシータを助け出したときの乗り物)を再現し、TwitterなどSNSで話題にもなりました。
また、ギャバソさんは次回作である「強殖装甲ガイバー」のガイバーIを作成中とのことですから、完成したらぜひ見てみたいですね!

レポート●モーサイ編集部・小泉 写真●ギャバソさん

1月22日23時55分追記:特捜戦隊デカレンジャーの表記が宇宙戦隊デカレンジャーとなっている箇所がありました。訂正させていただきました。

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