念願の二輪免許を取得して、バイクも購入、これからバイクライフを楽しむぞ!と思った矢先、転倒→入院……。そんな悲しきバイク女子イラストレーター・イシクラユカの事故からの復帰を描くエッセイ風マンガ。第17話は、入院中のちょっと怖かったことのお話です(オチなし)。

恐怖体験もありました
入院をしていてちょっと怖かった話を今回はしていこうと思います。
先にいっておくと、特にオチはありません。
本当にただただ怖かった話です。ごめんなさい。
病院の就寝時間は21時でした。ですが、夜型の私は寝れずにスマホをずーっといじっていたのです。細かい時間は忘れてしまったのですが、おそらく深夜の2時ごろ、「カツン…カツン…」と物音が聞こえ始めました。
音の近さ的には、この部屋のどこかから鳴っています。何かがベッドのフレームに当たっているような音です。それなりに大きい音だったので、この音でほかの人が起きてもおかしくないな、と思いました。でも誰も起きません。夜更かししていた私だけが起きています。
最初は、誰かがナースコールのリモコンをベッドの外側に落としてしまい、リモコンが揺れてフレームに当たって音が鳴っているのかな~と思っていました。
ですが、1時間以上も音が絶えず鳴っているのです。これはさすがにおかしいと思い始めました。おかしい、というよりとにかく怖かったです。私以外、誰も起きずに、今この音を聞いているのは私だけ……という状況も、怖かったです。
そして都合がいいことに、看護師さんが部屋の近くを通るときだけ音は鳴り止むのです。気配が遠くなると再び音は鳴り始めるのも、なんだかあまりに都合がよくて怖くなりました。
ここまで書いておいてなんですが、結局音の出どころは分からなかったです。もう怖くて怖くて、震えながら頑張って眠りにつきました。
それから数日、就寝時間になってから眠るまでの間が怖くなってしまったのですが、例の音が聞こえたのは、あの日だけでした。一体なんだったんだろうかと、今でも不思議です……。
次回は、退院してからの生活について書いていきますね。宜しくお願いいたします!
マンガと文:イシクラユカ
【連載マンガ】20代女子イラストレーターがバイク乗りになるまでのお話
大学卒業後、某イラストレーターのアシスタントとして働きながら、自身もフリーとして活動。ひょんなことから「バイク乗りになりたい!」と夢見るように……。身長152cmと小柄なためか、教習所ではちょっと苦戦したものの、無事二輪の免許を取得し、ホンダ モンキー125も購入!
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