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■2種類のマフラーを取っ替え引っ替えし、夜な夜なエイプカスタムの行方に悩む光景です。
大変ご無沙汰のエイプ再生記。「我流カスタムに似合うマフラーはどっちか?」構想
こんにちは。カメラマンの小見です。「エイプ号のレストアが全然進んでないんだろう」というお声があったかもしれませんが、しっかり(じわじわと)進んでおります。とはいえ半年前の3月(!)に紹介した作業以来の登場ですから、大変ご無沙汰しました。
しかし、前回で外装塗装をほぼ終えた後には、排気系の構想を練っていまして、既存の社外ダウンマフラーを仮付けして雰囲気を見たり、センター出しのNSF100用マフラーを眺めて、エアクリーナーを付けた場合の吸気系との干渉を考えてみたりと、マフラーをこねくり回す日々を続けていました。
エキパイの仮付けをするには、当然整備したエンジンをフレームに積まなくてはいけません。ただし、せっかく塗装したフレームを出来るだけ傷付けたくないので、軽いエンジンながらパンタジャッキを使ってゆっくり慎重に載せました。
エンジンを積む際には、クラッチワイヤーの「受け」も忘れずに取り付けないとクラッチ操作が出来なくなりますから、ブラスト&バリ取りも施したこの「受け」金具を、フレームとクランクケース間に挟んでしっかりと固定します。エンジンを積んだ後、エアクリーナーボックスは後回しにしてキャブを仮付けしてみると、だんだんバイクらしくなってきました。
錆サビだった当初と比べて、輝きを放つエンジンやメタル感を見せるマウントなどを改めて見ると、地味ぃ~な作業の連続が報われて気分がよくなってきます。感慨にひたりながら、ついついコーヒータイム。









その後、試しにダウンマフラーを取り付けてみると、エンジン下に案外隙間が空いていて、あまり雰囲気がよくない。エンジン前側下部をカットして上下の距離を詰めてみたい気もしましたが、そうなると後方でリンクと干渉するかもしれないし、後部で逃げを作ることになると曲線が複雑になるかもしれない、といったジレンマが発生します。古い諺通り「二兎を追うものは一兎も得ず」といった感じで中途半端になるかもしれません。
一方センター出しのマフラーの個体を分解し、車体の左側をかすめるような配置に出来たとしたら、サンダンスさんのカスタムマシン「シングルエクスタシー(Single XXXtasy)」のイメージに近づけられるのでは? と、アイデアだけは膨らみます。







かくして、2本の排気ユニットをどう料理するのか? あるいは追加で中古のマフラーを調達すべきなのか? 堀切の狩野溶接さんに相談し、車体とマフラー2種を持ち込むことにしました。狩野社長のハンドパワーで、素晴らしい排気系が生まれることを期待しつつ……。
次回のマフラー構想後編では、その作業の様子をご覧いただきます。

エイプの室内作業場を確保すべく、「実家の板の間補強作戦」
……と。ここまでは車体の再生作業に関するお話でしたが、実はエイプの定点置き場について大問題が生じたのです。もうひとつの再生作業中のマシン、ハーレー・ショベルローライダーに置き場を占領されたため、エイプ号の行き場がなくなり、老朽化した実家の玄関の上がりかまち(板の間)がエイプの暫定置き場になっていました。しかし、ここが老朽化のため、板の間の床が徐々に柔らかくなっていたのです。

この床がエイプの重みで抜けたら、昭和のTV番組「底抜け脱線ゲーム」になっちゃいます。
「どーすんだ、これ? しょうがないなあ……。貰い物の廃材でも使って補強するしかないか」ってことで、置き場近くの階段下にある物置場所の薄い床板をブチ抜き、狭い床下に潜ってみました。床下の土埃もお構いなしに背中で匍匐前進し、木材や接着剤、インパクトドライバー等をズリズリと運び込み、床板下の隙間に垂木材を増やして床を補強しました。
さらに、昔自分が階段から飛び降りて破損していた床板の箇所もあったので、そこも補強。とんだ脱線になりましたが、床上にバイク(軽量級限定ですが)を鎮座させて、天気を気にせず作業するためなら奮闘の意味があったかもしれません。粉塵マスクやゴーグルをしたりで、作業ツナギや靴が真っ白になりましたけれど(笑)。



それにしても、床下修理って、屋根や側壁を塗装する時よりも身体が窮屈だし内部は真っ暗だしで、大変だなあと痛感しました(おまけに足が攣るし頭も真っ白)。とはいえ、これで多少は安心してエイプの作業や保管が出来そうです。 (つづく)
文と写真●小見哲彦
小見哲彦(こみ・てつひこ)
無類のバイク好きカメラマン。 大手通信社や新聞社の報道ライダーを経験してバイク漬けになった後、写真総合会社にて修行、一流ファッションカメラマン、商品撮影エキスパートのアシスタントを経て独立。神奈川二科展、コダック・スタジオフォトコンテスト等に入選。大手企業の商品広告撮影をしつつも、国内/国外問わず大好きなバイクを撮るように。『モーターサイクリスト』誌ほか多数のバイク雑誌にて撮影。2021年からは、防衛関係の公的機関から、年間写真コンテストの審査員と広報担当人員への写真教育指導を依頼されている。

































