「バイクに興味はあるけど、自分で乗れる気もしないし……」と思っていたイラストレーターが、ひょんなことから免許を取ることを決意。まったくのバイク初心者が、免許取得からツーリングのあれこれなどを描いていくエッセイ風の連載です。
第10回目は、坂道発進に初めて挑戦するお話です。

教習車(CB400SF)のシート高を低いものに変えてもらってから、400ccに対する恐怖心もだいぶ薄れてきました。というか、教習所に低いシートが用意してあったことも初めて知りました。
そして今回、初挑戦の「坂道発進」。「スラロームよりは難しくない」という話を聞いていたし、400ccにもだいぶ乗れるようになってきていたので、「まさか苦戦するわけないだろう」と思っていたんです。
しかし、なかなかうまくいかずにエンストさせまくり。控えめに言っても6回くらいはエンストさせたんじゃないかと思います。なんというか……大体「これはできるぞ!」と思ったときほどうまくいかないものですね。
坂道発進の手順は、「坂の途中で左足を着いて止まる」→「後ろに下がらないよう右足でリアブレーキをしっかり踏む」→「アクセルを開けて徐々にクラッチをつなぐ」→「リアブレーキを緩める」という手順でした。うーん……やることが多い!! 混乱します!
特にアクセルを開けるとき、開けすぎたら前に勢いよく飛び出しちゃうんじゃないかな!?という不安感からあまり開けることができず……。また、クラッチをつなぐときも急に手を緩めてしまい、エンストしてしまっているようでした。
最後の最後には、「お! これはすんなりできた!」といった感じになりましたが、それ以外はエンストしたり、ゆるやかに発進できなかったりと散々な結果に
そして、こんな状態ながらも次回は第一段階の見極めになります。う~ん……大丈夫だろうか。かなりの不安が残っています。
少し時間をおいて、どのあたりがうまくいかなかったのかなど、頭の中で整理させておこうと思います。
不安でもなんでも、やるしかないので、「自分はできる!!」と思い込んで次回の教習を受けてこようと思います!

マンガ&レポート●イシクラユカ
【第1話】はじめまして! イラストレーターのイシクラです
【第2話】それなりの時間、悩んだけれど
【第3話】そうなる気はしてた……
【第4話】雲行きが怪しい……
【第5話】1mmくらい揺らいだ
【第6話】排気量のせいじゃなかった
【第7話】目の錯覚って怖い
【第8話】即座に答えた
【第9話】やっっと…!
【第10話】調子がいいときほどうまくいかない
大学卒業後、アシスタントとして働きながら、自身もフリーのイラストレーターとして活動。現在、技術評論社で「イラストでわかる! Blenderの基礎知識〜モデリング編〜」を連載中。普通自動車免許は取得済み。アシスタント先の先生がバイク乗りで、タンデムさせてもらったことをきっかけに「バイク乗りになりたい!」と夢見るようになった。
Twitterはこちら:https://twitter.com/ishikurage_0509