2026年3月20日(祝)~22日(日)にインテックス大阪で開催されている第42回大阪モーターサイクルショー2026の会場から、気になる情報を速攻レポート。SHOEIは、B’zのボーカリストとして知られる稲葉浩志監修の2モデルと、伝説的モーターサイクルコミック「キリン」とコラボレーションした3モデルを発表。誕生の背景を開発チームに聞いた!

あの稲葉浩志もモーターサイクルファン!

日本が生んだ伝説的ロックユニットB’zのボーカリストで、ソロアーティストとしても活躍する稲葉浩志がデザインを監修した2タイプのヘルメットが、受注期間限定でSHOEIから新発売される。
「Glamster Koshi Inaba」は、SHOEIがこれまで培ってきた技術をクラシカルなデザインに落とし込んだフルフェイスヘルメットのグラムスターがベース。エアロパーツを持たないシンプルなフォルムを再現したブラックの帽体には、稲葉氏の右腕に彫られたタトゥーがモチーフと思われるグラフィックが刻まれている。SHOEIは、「その内なる熱の揺らぎを色として掬い取り、走るための装備に宿したもの」と解説し、稲葉氏は「バイクを通じて多くの素敵な人たちに出会いました。自分の作る曲や歌詞にも反映されています」とコメントしている。


一方の「J・O+ Koshi Inaba」は、ファッショナブルでありながら機能性と安全性にもこだわったJ・O+がベース。収納式シールドを備えたこのスモールジェットは、稲葉氏のこだわりで選ばれたシルバーをベースカラーに、楽曲イメージをモチーフとしたオリジナルロゴがステッカーボム風に表現され、リズミカルに配置してある。「バイクを乗る方にはもちろん、免許を持っていない方でも、このヘルメットがきっかけでバイクに乗りたくなってもらえると嬉しいです」という稲葉氏のコメントにもあるように、音楽とバイクが自然と寄り添うような世界観が表現されている。
いずれのヘルメットも2026年9月発売予定で、同年11月末までの受注期間限定(SHOEIギャラリーおよび正規販売店ですでに予約受付を開始)。コアな稲葉浩志ファンなら、それこそ現在はバイク乗りでなくてもマストアイテムとなりそうだ。


バイク漫画「キリン」の世界がヘルメットで蘇る!

SHOEIのWYVERN Ø(ワイバーン・ゼロ)は、WYVERNシリーズとしては約14年ぶりに復活された、唯一無二の硬派なルックスを魅力とするフルフェイスヘルメット。伝統的なシェル形状にデザインされているが、シールド機構はセンターロックの最新仕様で、防曇シートも標準装備するなど、快適性や静粛性は現代的だ。
このWYVERN Øが、2025年7月に他界された故・東本昌平のバイク漫画「キリン」とコラボレーション。原作に登場するキリン(主人公)のロゴを再現した「WYVERN Ø KIRIN MODEL」、シリーズに登場するキャラクターの渡辺長介のヘルメットをモチーフとした「WYVERN Ø KIRIN CHOWSUKE MODEL」、同じく寺崎のヘルメットに由来する「WYVERN Ø KIRIN TERASAKI MODEL」として、2026年6月に発売される。
全タイプが、同年11月末までの受注期間限定。こちらも、SHOEIギャラリーおよび正規販売店ですでに予約受付が開始されているぞ!




「キリン」とのコラボ、どうやって生まれたの?

ここでひとつ疑問なのは、日本ロック界を代表する稲葉浩志やバイク業界とつながりが深かったとはいえすでに亡くなられている東本昌平先生と、SHOEIがコラボレーションしたきっかけ。そこで開発陣に、その経緯をうかがったところ、まずは『キリン』とのコラボレーションについて以下のように説明してくれた。
「近年、弊社では『Japan Culture×Japan Quality by SHOEI』として、日本のアニメーションや漫画などのコンテンツとコラボレーションしていこうという取り組みを続けています。その中で実現したアイテムのひとつが、2024年の『バリバリ伝説』とのコラボレーション。では、その次に日本を代表するバイク漫画を考えたとき、『キリン』がすぐに思い浮かびました。作中にはWYVERNも描かれていますが、弊社は2025年にWYVERN Øという製品を発売。ベストなタイミングだと思って依頼しました」

日本を代表するアーティスト、「稲葉浩志」にオファー

一方、今回のSHOEIブースでとんでもない数の来場者を集め続けたのが、「Glamster Koshi Inaba」と「J・O+ Koshi Inaba」から成る、稲葉浩志監修モデルだ。会場では、SNS投稿でもらえる「限定コラボステッカー」も配布。これも、身動きが取れないほどの群衆をつくる要因となった。コラボ誕生の背景を、企画・開発メンバーはこのように語る。
「こちらも『Japan Culture×Japan Quality by SHOEI』の一環。有名アーティストとのコラボを企画する際に、稲葉さんがバイク乗りということは存じ上げており、ちょっとしたご縁があり実現しました」
とはいえもちろん、これらの製品はあくまでも「稲葉浩志監修」であり、稲葉氏がイチからデザインしたわけではない。これは、これまでのコラボモデルの多くも同様だ。
「弊社のグラフィックデザイナーが最初のデザインを提案し、先方の担当者様などと綿密なやり取りをしながら変更あるいは調整し、最終の状態に仕上げていきます。これは、ヘルメットが球体であることに加え、モデルごとに異なるパーツの位置を考慮しながらデザインしていく必要があるためです。さらに、量産モデルは水転写グラフィック技術を用いているため、これが可能なデザインにすることも求められます。二次元でグラフィックを描くのとは大きく異なるため、専門のスタッフが基本デザインを考えています。その上で、稲葉さんのコメントもいただきながら調整を進めました」
そして最後に、「弊社は『Japan Culture×Japan Quality by SHOEI』のシリーズに関して、数年後を見つめながら取り組んでいます」とのこと。つまり、今後も新たな夢のコラボが誕生する可能性は高い。でもまずはその前に、「稲葉浩志」や「キリン」とのコラボヘルメットを、大急ぎで予約すべし!!

レポート●田宮 徹 写真●田宮 徹、モーターサイクリスト編集部
SHOEI
https://www.shoei.com





































