ヒストリー

「セローらしさ」って何だ? 2代目に引き継がれた理念

1985年の発売から20年、「マウンテントレール」というコンセプトを継承した上で、2005年に「250」として生まれ変わったセロー。ツーリング志向のユーザー増加、交通環境の変化などを踏まえ、エンジンは排気量を拡大し250ccに。車体も新設計となりました。

report&photo●モーサイ編集部 

 

モデルチェンジしても、スゴいやつ

 

エンジンは2004年に登場したトリッカーをベースとしたもので、全回転域での力強いトルクと軽快なレスポンスが追求されました。ミッションは225時代の6速から5速となっていますが、この点はトルクアップによる実用回転域のワイドレンジ化を裏付けるものと言ってもいいかもしれません。

また「マウンテントレール」のコンセプトをしっかり引き継ぎ、新エンジンも人が歩くような極低速域で扱いやすい特性を持っています。

軽量な鍛造ピストン、優れた放熱性で性能安定化を図ったメッキシリンダーを採用した250cc空冷単気筒エンジン。2008年にFIを採用した際には、吸気ポート形状の変更も行われた。

 

軽快に走れるオフロード走破性とツーリング性能を両立

 

フレームは新設計のセミダブルクレードルフレームに。1360㎜のショートホイールベースにより取り回しの良さと軽快性を追求するのみならず、よりツーリングユースにも対応するため高速安定性も高められました。

 

液晶式メーターを採用した理由は、シンプルかつ小型のメーターとした225同様にフロント周りを軽量化するため。液晶内には速度、オド、ツイントリップ、時計を表示。ウインカーやニュートラルランプは左にまとめられている。

 

また、左右それぞれ51度という大きなハンドル切れ角、1.9mの最小回転半径は「225」と同じ数値が実現されているほか、前後の「ハンドルスタンディング」などセローならではの装備が与えられています。

 

軽快なハンドリングを実現するため、ヘッドライトにはレンズ径100mmの小型軽量なハロゲンライトを採用。スタック時に引き手として用いる「ハンドルスタンディング」は形状こそ違うがしっかり継承されている。

シート高は830mmで足着き性は良好。ハンドルスタンディングは後部にももちろん装備されている。

 

どんな道でも……転倒しても……安心して走り続けることができる。そうした「セローらしさ」は継承しつつ万能性をより高めたセロー250は、その後2008年にFI(フューエルインジェクション)を採用し環境性能を高めましたが、2017年に多くのファンに惜しまれつつ一度生産終了を迎えました。

しかし2018年、最新の環境規制「第3次排出ガス規制」に適合するため、02フィードバックセンサー制御のFI、蒸発ガソリンの外気への排出を低減するキャニスターを採用し、復活を遂げたのです。

 

SPECIFICATIONS

 
ヤマハ・セロー250(2005)
【エンジン・性能】種類:空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ ボア×ストローク:74.0×58.0㎜ 総排気量:249㎤ 最高出力:21ps/7500rpm 最大トルク:2.1㎏m/6500rpm 燃費:45km/ℓ(60km/h) 変速機:5段リターン 最小回転半径:1.9m 【寸法・重量】全長:2100 全幅:805 全高:1160 ホイールベース:1360 シート高:830(各㎜) 乾燥重量:115㎏(装備重量:126㎏) 燃料タンク容量9.8ℓ オイル容量1.4ℓ タイヤサイズ:2.75-21 120/80-18 【カラー】白、黒 【発売当時価格】46万2000円

 

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