RESO(レソ)のPilot PRO(パイロット プロ)はデイトナが展開する新世代インカム「RESO」シリーズの最上位機種。独自技術 “Duo Sync”により、スマホに電波が届く状況であれば事実上距離無制限の通話を可能にした。メッシュ通信範囲を超えたり、電波が不安定な状態になったりするとスマホのネットワーク通信に自動で切り替わる。この切り替わりが実にスムーズで、相手が見えないどころか数km離れた状態でもメッシュ通信時と変わらない音質で会話が楽しめる。
加えて、インカム本体にGPSが内蔵されており、専用アプリで相手の位置が把握できる。仲間とはぐれてしまっても焦る必要がまったくなくなる画期的なシステムだ。
高音質スピーカーは会話の聞き取りやすさだけでなく、音楽再生時の臨場感にもこだわった。AIノイズ低減機能により周囲のノイズを抑えつつ、相手の声なども聞き取りやすくしている。そのほか、5分の充電で約2時間使える急速充電や、事故が発生した際あらかじめ登録した連絡先に異常を知らせるSOS発信など機能が充実。
少々気になったのは本体ボタンが走行中は操作しづらい点で、ボイスコマンドを活用したくても日本語は現状では未対応。ゆくゆくは対応されるはずなので期待したい。総じて、数あるハイエンドモデルの中でも抜きん出た実力だ。
RESO Pilot PRO
価格:4万8400円
Bluetooth Ver:5.2
電源容量:3.85V 1950mAh
本体サイズ:L88×W50×H23mm
本体重量:66g
防塵防水性能:IP67相当
最大通信人数:30人
最大連続使用時間:音楽再生のみで18時間、メッシュインターコム+音楽再生で13時間
最大通信距離:2000m(1対1通信時)※ソウトウェアメッシュ使用時は無制限

メッシュ通信とネットワーク通信をシームレスに切り替え
PRO同士、1対1のメッシュ通信で最大2000m、メッシュ通信がつながる範囲を超えるとスマホを介して5GやWi-Fiなどのネットワークを利用した通信に自動的に切り替わる“DuoSync”により、実質的に距離無制限の通話が可能。アプリを介さず本体を直接ネットワークに接続し通信するので、会話音声の遅延はかなり抑え込まれている。最大30台と接続可能。

通信相手の位置情報を地図に表示
専用アプリ"Reso Link"。登録したメンバーをミュージックやFMラジオのシェア先に設定できるほか、メッシュなのかネットワークなのかといった状況ステータスなども確認可能。上の写真は各員の位置を表示する「リアルタイムマップ」。バイクのアイコンをタップすると相手との直線距離や速度も表示される。

聞き取りやすい音質で細かな設定も可能
電話音量にマイクのオン・オフと感度、音楽やナビ音声とメッシュ通話のミキシング開始時間、インカム通話の音量とBGMのバランスなど、微に入り細に入り調整可能。AIノイズキャンセルとφ40mmネオジムマグネット採用スピーカーにより会話と音楽、いずれも満足のいく音質だが、オプションのφ45mm AUDIO X スピーカー(7700円)でさらなる高みも狙える。


本体の脱着はマグネット式で容易
本体とベースとの接続はマグネット式。マイクとスピーカーの配線はベースにつなぐので、充電や盗難防止のために本体を付け外しする際も手間いらず。本体のボタンは表面に電源、上下側面に各種操作用ボタンがひとつずつ。いずれもかなり小ぶりで、冬用グローブだと目視しないと操作が難しい。


文:高野栄一 写真:佐藤正巳、デイトナ























