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最強モデルはどれだ!? 第3弾 航続距離の長い90~125ccマニュアル車ベスト10

前回、前々回とスクーターモデルの航続距離ランキングを紹介してきた。

車種によって航続距離がかなり異なることに編集部一同驚いたのだが、こうなると気になるのがマニュアル車両の航続距離ランキングはどのようなものになるのか……という点。

そこで今回は、90〜125ccクラスのマニュアル車航続距離ランキングを紹介していこう。

※なお、本記事は2019年3月14日に発売された「最新バイク図鑑[2019-2020]」からデータを抜粋している。


10位. APRILIA RX125
9位. HONDA スーパーカブC125
8位. HONDA クロスカブ110/くまモンバージョン
7位. HONDA スーパーカブ110/HONDA スーパーカブ110・ストリート/HONDA スーパーカブ110プロ
6位. HONDA モンキー125/<ABS>
5位. HONDA グロム
4位. KAWASAKI Z125プロ
3位. KTM RC125
2位. HONDA CB125R
1位. SUZUKI GSX-R125 ABS/SUZUKI GSX-S125 ABS


10位.APRILIA RX125

レッドファン

満タン航続距離 226.9km
905mmという高いシート高や、フロント21インチ/リヤ18インチサイズのホイールが特徴の本格オフロードモデル。
エンジンは124.2cc水冷4ストローク単気筒4バルブで、15馬力/1.15kgmの性能を持つ。

WMTCモード燃費は36.6km/L、燃料タンク容量が6.2Lだ。
前後ともウエーブディスクローターを採用しており、ボッシュ製ABSユニットも採用。
タンク容量は同じだが燃費が0.4km/L低い36.2km/Lのため、航続距離は224.4kmとなるモタードモデルのSX125もラインアップされる。

メーカー希望小売価格(消費税込み):55万9000円

9位.HONDA スーパーカブC125

パールニルタバブルー

満タン航続距離 244.6km
LEDヘッドライト、アナログとデジタルのコンビネーションメーター、キーを持っているだけでイグニッションのオン・オフやハンドルロックの解除が可能なスマートキーなど現代的な装備を搭載しつつ、初代モデルであるスーパーカブC100を思い起こさせるデザインに仕上げたシリーズの最上級モデル。

9.7馬力/1.0kgmの性能を持つ124cc空冷4ストロークOHC単気筒エンジンは、66.1km/Lという優れた燃費性能を実現。
ただしタンク容量が3.7Lと少ないため、航続距離は250kmを下回った。

メーカー希望小売価格(消費税込み):39万9600円

8位.HONDA クロスカブ110/くまモンバージョン

グラファイトブラック(くまモンバージョン)

満タン航続距離 286.8km
ヘッドライトガードやスチール製フロントフェンダーなどによりアウトドアテイストを持たせた、カブシリーズのレジャーモデル。

くまモンバージョンは黒いボディに赤のアクセントや専用エンブレムを配した、熊本県のPRキャラクター・くまモンをイメージさせる仕様だ。
いずれもエンジンは後述のスーパーカブ110シリーズと同型で、8.0馬力/0.87kgmのスペックや4.3Lの燃料タンク容量も同じ。
ただし車重が7kg重くWMTCモード燃費は66.7km/Lに下がるため、航続距離は僅かに短い。

メーカー希望小売価格(消費税込み):33万4800円

7位.HONDA スーパーカブ110/HONDA スーパーカブ110・ストリート/HONDA スーパーカブ110プロ

グリントウェーブブルーメタリック
ポニーブルー
セイシェルナイトブルー

満タン航続距離 288.1km
ホンダが世界に誇るカブシリーズの原付二種モデル。
109cc空冷4ストロークOHC単気筒エンジンは67.0km/Lという驚異的な燃費性能を誇り、4.3Lのタンク容量により航続距離は300kmに迫る。

カブの特徴であるクラッチ操作なしに変速可能な自動遠心クラッチやアンダーボーンフレームなどはこの最新モデルにもしっかり継承。
なお、スーパーカブ110プロはフロントバスケットや大型リヤキャリヤ&シート、ポジションランプ、取り回し性に優れる14インチタイヤを採用したビジネスモデルだ。

※ストリートは限定モデルで受注は終了しています

メーカー希望小売価格(消費税込み):27万5400円(スーパーカブ110)、28万6200円(スーパーカブ110・ストリート)、29万7000円(スーパーカブ110 プロ)

6位 HONDA モンキー125/ABS

パールネビュラレッド※写真はABS装備車

満タン航続距離 375.8km
2017年に生産を終了した50ccモンキーのかわいらしいデザインを後述のグロムをベースに再現。

デジタルメーターやLEDヘッドライト&ランプ類を採用するが、2本サスやタックロールデザインのシートによりクラシカルなスタイルを作り上げている。

エンジンは9.4馬力/1.1kgmの124cc空冷4ストロークOHC単気筒で、モード燃費は67.1km/Lとクラストップだが、タンク容量が5.6Lと少ないため航続距離はライバルよりも短い。
フロントブレーキにABSを搭載した仕様もラインアップする。

メーカー希望小売価格(消費税込み):39万9600円(モンキー125)、43万2000円(モンキー125<ABS>)

5位 HONDA グロム

パールバレンタインレッド

満タン航続距離 382.5km
モンキー125のベースとなった、4速ミッションのコンパクトロードスポーツ。

124cc空冷4ストロークOHC単気筒エンジンを採用するのは同じで、67.1km/LとWMTCモード燃費値と1.1kgmの最大トルク値も同一だが、最高出力はこちらの方が0.4馬力勝る。また、タンク容量も0.1L多い5.7Lのため、航続距離も僅かに長い。

シュラウドやリヤカウルのデザイン、上下2段式のヘッドライトなどモンキーと明確に異なる、シャープなラインを多用した個性的なスタイリングが特徴だ。

メーカー希望小売価格(消費税込み):35万1000円

4位 KAWASAKI Z125プロ

キャンディライムグリーン

満タン航続距離 401.1km
前後12インチホイールを採用する、同社のネイキッドでは最もコンパクトなモデル。

エンジンは124cc空冷4ストローク単気筒OHC2バルブで、9.7馬力/0.98kgmを発揮。燃料タンク容量は7.4Lと少ないものの、54.2km/LのWMTCモード燃費により航続距離は400kmの大台に乗せた。

ミッションは街乗りに適した4段リターンだが、フロントに倒立式フォーク、リヤにはオフセットレイダウンサスを採用し、ブレーキディスクは前後ともウエーブタイプとなるなど走りに妥協はない。

メーカー希望小売価格(消費税込み):34万5600円(エボニー)、35万3160円(キャンディライムグリーン)

3位 KTM RC125

オレンジ

満タン航続距離 413.0km
スーパースポーツのアイコンであるフルカウルやセパレートハンドルを採用した、KTMの原付二種スポーツ。

フロント4ピストンラジアルマウントキャリパーや300mm径ブレーキディスク、ボッシュ製ABS、前後WP製サスペンションなどによるクラスを超えた走りが自慢。

15馬力/1.2kgmの124.7cc水冷4ストローク単気筒DOHCエンジンは41.3km/Lの燃費性能を持ち、10Lの燃料タンクによって航続距離は400kmを超える。
サーキット走行も楽しいが街乗りでも扱いやすい1台だ。
(※現在ホームページではWMTC値は公表されていないがメーカー資料を元に掲載している)

メーカー希望小売価格(消費税込み):53万5000円

2位 HONDA CB125R

キャンディークロモスフィアレッド

満タン航続距離 472.0km
CB1000Rを頂点とする新世代CBシリーズのエントリーモデル。

13馬力/1.0kgmを発揮する124cc水冷4ストロークOHC単気筒エンジンを搭載し、250ccのCB250Rと共通のフレームや40mm径の倒立フォーク、フロントの296mmウエーブディスク&対向4ポットラジアルマウントブレーキキャリパー、急制動時の後輪の浮き上がりを防ぐIMU(慣性計測装置)付きABSなどを採用。

燃費は47.2km/Lだが、1位のGSXシリーズよりも1L少ない10Lのタンク容量により2位となった。

メーカー希望小売価格(消費税込み):44万8200円

1位 SUZUKI GSX-R125 ABS/GSX-S125 ABS

GSX-R125 ブリリアントホワイト
GSX-S125 トリトンブルーメタリック

満タン航続距離 491.7km
124cc水冷4ストロークDOHC単気筒エンジンを搭載するGSX-Rシリーズの末弟がGSX-R125、そのネイキッドバージョンがGSX-S125。
フリクション低減や優れた放熱性、耐摩耗性や気密性を確保するSCEM(スズキ・コンポジット・エレクトロケミカル・マテリアル)メッキシリンダーを採用し、15馬力/1.1kgmの性能と44.7km/LのWMTCモード燃費を実現。11Lの燃料タンクにより500km近い航続距離を持つ。

両車とも、放熱性に優れるウエーブ形状のブレーキディスクとABSを搭載する。

メーカー希望小売価格(消費税込み):38万6640円(GSX-R125 ABS)/35万4240円(GSX-S125 ABS)

いかがだっただろうか?
もちろん航続距離が車両の魅力のすべてではないが、使用用途によっては非常に重要視される項目であることは間違いない。車両選定の参考や検討材料になれば幸いだ。

なお次回は、150〜250ccマニュアル車利用の航続距離ランキングをお届けする予定なので楽しみにしてほしい。

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