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閉鎖していた「バイクの森おがの」が「小鹿野バイクの森」として再生


志賀坂峠やバイク神社である小鹿神社など、ツーリングに人気のスポットを多数有し「オートバイによるまちおこし」を掲げる埼玉県小鹿野町。そんな小鹿野町で「ライダーが集うスポット」として愛されてきたのが旧「バイクの森おがの」だった。
「バイクの森おがの」は2008年に閉館した町営温泉「クアパレスおがの」の跡地を利用した施設で、1920年 〜1990年代の希少なオートバイ約130台を常時展示、温泉も併設するなど秩父方面を訪れるタイダーの憩いの場となっていたが、2010年に閉館。その後長らく空き施設となっていた。それが2021年3月、小鹿野町のバックアップを得て「小鹿野バイクの森」(埼玉県秩父郡小鹿野町般若360)として復活オープンしたのだ。
「小鹿野バイクの森」の施設内には、バイク弁当で人気の大滝食堂が店を構えており、バイク用の広い駐車場を設けるなどライダーが集うスポットとなることが期待される。

4月29日(木)「小鹿野バイクの森」内に「アライヘルメットミュージアム」をオープン
「小鹿野バイクの森」の施設内でも特に注目すべきはゴールデンウィークの4月29日(木)にオープンする「アライヘルメットミュージアム」だ。

アライはJISだけでなくSNELL規格(*)、さらにはSNELL規格をより確実に達成するために独自の「アライ規格」を採用し、安全性の高さに定評ある国内の代表的なヘルメットメーカーで、本社を埼玉県さいたま市に置いている。
小鹿野町の「ライダーに安全に走って楽しんでもらう」というモットーに、同じ埼玉県内に本社を置くアライヘルメットが賛同することで生まれたこのコラボレーションにより、誰もがアライの安全性能を知ることができる場として「アライヘルメットミュージアム」は誕生する。
*アメリカのスネル財団が策定するヘルメットの安全性を示す規格。衝撃吸収性試験で他規格よりも高い位置からヘルメットを落下させるなど、その厳しさで知られる。

「アライヘルメットミュージアム」には有名選手の使用ヘルメットのほか、最新モデルも展示
「アライヘルメットミュージアム」には、インディカーシリーズに参戦している佐藤琢磨選手やMotoGPライダーのマーベリック・ビニャーレス選手のヘルメットを展示するという。
また、4月下旬に発売するフルフェイスヘルメットの新製品「アストロGX」をはじめ、最新ヘルメットのラインナップも見ることができる。


さらに展示物をよく見てみると「RAPIDE−NEO KUMADORI 展示サンプル」という札を付けられたものがある。
歌舞伎の化粧をイメージしたようなグラフィックを施されたラパイド・ネオだが、これは現在のラインアップには存在しないモデル……反響を探るための先行展示なのだろうか!? こちらの動向も楽しみだ。

まとめ●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●アライヘルメット