ジクサーよ、一体どこまで走るんだ?

ジクサーの意外な素顔に好感を覚えながら国道1号に到達したのが、出発から3時間が経過した午前5時ころのこと。
走行距離は173kmで、すでにひと目盛りくらい減っていてもいいはずなのですが、いまだ燃料メーターは満タン表示のまま。
ようやくメーターがひと目盛り減ったのは出発から192km走行した、静岡県富士市のイオンタウン富士南店付近でのこと。

つまり、約200km走行してようやく燃料を1/4消費したことになります。あれ? なんか燃費がおかしいことになっていないか?

筆者は首をかしげながらも走行を続けたのですが、368km地点(静岡県浜松市・1号バイパス白須賀IC付近)で残り燃料半分となるふた目盛り目、453km地点(愛知県豊川市付近)で残り燃料1/3となる3目盛り目がやっと消えた段階で……。
「あ、これ絶対燃費がヤバイやつだ」
と気づいたのです。


筆者はこのときようやく、オーナーさんの「いつ燃料入れたのか忘れる」という言葉が、誇張でもなんでもないことを思い知ったのでした。
カタログ値を軽く上まわる好燃費を記録!!

あまりの燃費のよさに衝撃を受けながら伊勢神宮に到着したのが、若干日が傾き始めた午後3時半のこと。
スタートから14時間半をかけ、若干の寄り道をしながらも全行程571kmを走破したのでした。

もちろんその間、ジクサーは無給油。
しかも残り燃料3Lであることを示す、燃料マークの点滅も始まらないというおまけ付き。つまり、燃料9L未満で571kmを走破してしまったことになるのです!

ちなみに食べ終わった途端、お腹が満たされたからか疲れがどっと出て、しばらく動けなくなったのはナイショの話。
ジクサー、ホントに無給油で612km走っちゃった……!

こうなれば、残るはメーカー公表値から算出した航続距離である612kmを走りきれるかを確認するのみ。
目的地からそのまま引き返すのももったいないので、さらに足を伸ばして鳥羽方面を目指すことにしました。
伊勢神宮から出発し、国道23号から県道37号鳥羽松阪線に入った段階で残りひと目盛りとなり、燃料マークの点滅が始まりましたが、そのまま走行を続行。

ここで、ジクサーの前に筆者の体力ゲージがゼロになったため鳥羽にて1泊。
翌日国道42号から県道16号南勢磯部線を経由し、国道260号に入ってしばらく走行したところで……。
ついに無給油で612km走行を達成したのでした!

喜びのポーズで写真を撮る筆者ですが、夏休みじゃなかったら通報ものでしたね、コレ。
ちなみにこれだけ走っても、燃料の残量が1.2L以下になったことを示す、燃料マークと目盛りの同時点滅状態になりませんでした。
なお、完全にガス欠となると触媒などが損傷する原因となるため、ギリギリまで粘るのは避けたほうがよさそうです。