試乗インプレッション

KTMアドベンチャー「自分に合う1台を探せ!」 パワーとエキサイティングさを余すことなく使い切れる390アドベンチャー

[PR] sponsored post

兄弟車の790、1290スーパーアドベンチチャーSとライディングポジションを比較する

KTMがラインアップする3つのアドベンチャーモデル(390、790、1290)の乗車姿勢と足つきを確認してみよう。写真で並べてみると大きな違いは見受けられないが、390はシートもスリムでハンドル位置も近くコンパクトな印象。790はシートの幅がやや広がり、イメージよりも足着きは良くないが、腰が低い位置にある印象。1290はタンク長があり、ハンドル位置がやや遠く幅も狭め。オフロードよりもオンロード走行を重視しているセットアップだ。

KTM 390アドベンチャーに165cm、62kgのライダーがまたがった場合の乗車姿勢。
KTM 390アドベンチャーに165cm、62kgのライダーがまたがった状態。
KTM 790アドベンチャーに165cm、62kgのライダーがまたがった場合の乗車姿勢。
KTM 790アドベンチャーに165cm、62kgのライダーがまたがった状態。
KTM 1290スーパーアドベンチャーSに165cm、62kgのライダーがまたがった場合の乗車姿勢。
KTM 1290スーパーアドベンチャーSに165cm、62kgのライダーがまたがった状態。

もっと知りたい!レーシングライダー鈴木大五郎に聞くKTMアドベンチャーシリーズについての10の疑問

今回試走&インプレッションレポートを行ったレーシングライダーの鈴木大五郎氏に、KTM・アドベンチャーシリーズ前3車種について10の質問をした。「自分が選ぶなら?」という質問に、鈴木氏が出した答えは……?

Q.1 エンジンのレッドゾーンはいずれのモデルも1万回転から……やはり高回転型なのでしょうか?

A.1  高回転域でのパワフルさがKTMのマシンに共通する魅力でもありますが、過去のモデルのように低回転域がおろそかになることがないのが最新バージョンです。スポーツバイク的痛快さは持ちつつ、ツーリングシーンで急かされるようなことのない懐の深さを感じさせてくれます。

Q.2 390が44馬力、790が95馬力、1290が160馬力と、出力差は非常に大きいようですが、体感的にも大きな差がありますか?

A.2 数字は嘘をつきません。アクセルをしっかり開ければその違いは明白です。

Q.3 大型二輪免許を持っていますが、セカンドバイクとして390を候補に考えています。物足りなさを感じたりしませんか?

A.3 非常に高いバランスを持っているのが390。物足りないどころか、メインバイクの登場機会が少なくなってしまうかもしれませんよ。

Q.4 790の燃料タンクはエンジンの左右を囲んでいるようですが、やはり重心が低くなっている印象はありますか?

A.4 オフロードモデルらしい腰高感は少ないと言えます。足周りも短めなので、その印象はより強く、安心感も高められています。

Q.5 シート高がいずれも高いようですが、不安は感じませんか?

A.5 身長が165㎝の僕としては「感じない!」と言い切ることはできません(笑)。アドベンチャーモデルですから、これは仕方ないですよね。車高が高いのもメリットの一部ですから。

Q.6 単気筒、並列2気筒、V型2気筒とエンジン形式はバラバラですが、フィーリングに共通性はありますか?

A.6 フリクションなくしっかり回る感覚はすべてKTMらしいといえますが、390は排気量も小さいのでちょっと異質ではあります。790はVツインっぽいフィーリングなので、1290との兄弟感は非常に高いですね。

Q.7 ダートや林道走行の走破性は、フロントが21インチの790が一番高いのでしょうか?

A.7 絶対的な走破性はそうなるでしょう。ただし、軽さやコンパクトさなど、390の走破性や気楽さが脇道に入る勇気をくれます。ある意味一番アドベンチャーできるとも言えるかも。

Q.8 ネイキッドやロードスポーツ車から乗り換えても、ワインディングの走りは楽しめそうですか?

A.8 790や1290には、よりオフロードシーンに対応したRモデルがあるだけに、今回のモデルはオンロードでの走りをしっかり視野に入れている印象です。自由度も高いので、楽しいだけでなく、“これらに勝つ”というのはなかなか難しいかもしれませんよ。

390アドベンチャー。

Q.9 のんびりと走っても楽しめますか? あるいはどれが一番のんびり走れますか?

A.9 ベースには過激さが見え隠れしますが、電子制御等のアップグレードによってのんびり走れる性能も併せ持っているのが現代のKTMです。そのなかでも、トルクを生かして走れる1290が一番のんびり走るのには向いています。

Q.10 この中で1台、大五郎さんならどれを選びますか?

A.10 390 アドベンチャーです。

KTM アドベンチャーシリーズの気になる実走燃費は?

KTMがラインアップする3つのアドベンチャーモデル(390、790、1290)を燃費と航続巡航距離で比較してみよう。各車約570kmを走行して燃費を実測した結果、390アドベンチャーでは26.3km/L、790アドベンチャーでは22.6km/L、1290スーパーアドベンチャーSでは17.6km/Lとなった。

またシーン別の燃費では、ワインディングを含む一般道での燃費が390アドベンチャーでは28.6km/L、790アドベンチャーでは20.3km/L、1290アドベンチャーでは15.4km/Lとなった。

高速道路での燃費は390アドベンチャーでは25.2km/L、790アドベンチャーでは24.5km/L、1290アドベンチャーでは20.3km/Lを記録した。

KTM アドベンチャーシリーズ3車を諸元で比べる

KTM 390アドベンチャー主要諸元

[エンジン・性能]
種類:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:89.0mm×60.0mm 総排気量:373.2cc 最高出力:32kW<44ps>/9000rpm 最大トルク:37Nm<3.8kgm>/7000rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:2085 全幅:923 全高:1263 ホイールベース:1430 シート高:855(各mm) タイヤサイズ:F100/90−19 R130/80−17 車両重量:161kg(半乾燥) 燃料タンク容量:14.5L
[価格]75万9000円

KTM 790アドベンチャー主要諸元

[エンジン・性能]
種類:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:88.0mm×65.7mm 総排気量:799.0cc 最高出力:70kW<95ps>/8000rpm 最大トルク:88Nm<9.0kgm>/6600rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:2260 全幅:900 全高:1470 ホイールベース:1509(±15) シート高:830/850(各mm) タイヤサイズ:F90/90−21 R150/70R18 車両重量:196kg(半乾燥) 燃料タンク容量:20L
[価格]156万3000円

KTM 1290スーパーアドベンチャーS主要諸元

[エンジン・性能]
種類:水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:108.0mm×71.0mm 総排気量:1301.0cc 最高出力:118kW<160ps>/8750rpm 最大トルク:140Nm<14.3kgm>/6750rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:2255 全幅:900 全高:1530 ホイールベース:1565(±15) シート高:860/875(各mm) タイヤサイズ:F120/70ZR19 R170/60ZR17 車両重量:222kg(半乾燥) 燃料タンク容量:23L
[価格]203万6100円

試乗レポート●鈴木大五郎 写真●山内潤也 編集●中牟田歩実

1

2

お問い合わせ

KTM☎03−3527−8885

KTM公式ホームページ

  1. 40代/50代からの大型バイク『デビュー&リターン』の最適解。 趣味にも『足るを知る』大人におすすめしたいのは……

  2. Honda E-Clutchが誕生するまで。便利さと楽しさを追求し続けるホンダ2輪用オートマチックの歴史

  3. Rebel 250(レブル250)で日本中を旅したい。バイク女子が語るツーリングの楽しさ

  4. 160ccスクーターならではの魅力!PCX160だから楽しい、高速を使ったのんびりランチツーリング

  5. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

  6. 新車と中古車、買うならどっち? バイクを『新車で買うこと』の知られざるメリットとは?

  7. ビッグネイキッドCB1300SFを20代ライダーが初体験

  8. ツーリングに使えるバックパック&シートバック!便利なアイテムでかっこよく簡単に荷物を持ち運ぼう!

  9. どっちが好き? 空冷シングル『GB350』と『GB350S』の走りはどう違う?

  10. GB350すごすぎっ!? 9000台以上も売れてるって!?

  11. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

  12. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

おすすめ記事

【NEW ITEMS】SHOEI VFX-WR GRANT3 モーターサイクリスト2021年9月号は7月30日(金)発売!! 付録は「輸入車大図鑑」 【プロカメラマン】が大量画像で記録!「銀に輝く前後ハブ!腐ったKLXが簡易塗装で……」

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション

ピックアップ記事

  1. スズキ コレダTT250 1956年