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ロイヤル・アロイ GP「直線基調のスポーティなデザインを求めるなら」

そしてラインアップのもうひとつの軸となるのが、ロイヤル・アロイ GPと呼ばれるモデルです。これは、ランブレッタスクーター最後期モデルである「シリーズ3」と呼ばれるモデルが元ネタ。TGシリーズとは打って変わり、直線基調のスタイルが最大の特徴となります。
モチーフとなったシリーズ3は70年代初頭にイタリアメイドのランブレッタが終焉を迎えるまで生産されていました。中でもフラッグシップモデルと名高いGPシリーズは、カーデザイン界の巨匠ベルトーネによるデザイン!
このロイヤル・アロイ GPシリーズは、その名の通り往年のランブレッタGPシリーズへのオマージュなのです。



六角形のヘッドライト
往年のシリーズ3同様に六角形のヘッドライトレンズを採用。レンズカットや内部のリフレクター、クロームメッキのリングともに非常に美しい仕上がりです。ヘッドライトは現代の車両だけにLEDとなっています。

メーターはさらにコンパクト&シンプル
GPシリーズもTGシリーズ同様にデジタル液晶メーターを採用していますが、表示部は小振りでスポーティな印象です。左右スイッチボックスやマスターシリンダーのレイアウトはTGシリーズと共通です。

実用性の高いフロントラゲッジ
TGシリーズ同様にフロントパネル裏側にはキー付きのラゲッジボックスを標準装備。ロイヤル・アロイのモデルはシート下に収納スペースを持たないので、荷物を積む際はこのボックスかリヤキャリヤを使用します。

テール周りのデザインも秀逸
プレスラインが印象的なサイドパネルと、テールエンドにかけて絞り込まれたボディがすっきりとしたリヤビューを形成。テールランプの造形は往年のシリーズ3そのものと言っていいでしょう。

ウインカーはボディ埋め込み
こちらはテールランプとウインカーを点灯した様子。ランブレッタのシリーズ3では一部仕向地を除きウインカーを装備していませんが、ロイヤル・アロイ GPシリーズではサイドパネルにLEDウインカーを埋め込んでいます。元のデザインを崩さないデザイン処理は見事なもの。

足まわりはTGシリーズ同様
フロントサスペンションはTGシリーズと共通。切削仕上げのリムがワンポイントの12インチのキャストホイールもTGシリーズと同じものを使用しています。
サイズはフロントが110/70、リヤが120/70と一般的なサイズとしているので、タイヤの選択肢も豊富。また、ブレーキにはCBS(コンビネーション・ブレーキ・システム)を採用して現代的な安全性を担保しています。

エンジンは125ccの空冷と水冷の2種類を用意
では肝心要のパワーユニットはどんな構成になのでしょう?
ここからはエンジンや駆動系、そして車体について解説していきます。
モータリストが日本国内で販売するロイヤル・アロイのTG/GPシリーズは、125ccモデルのみのラインアップです。エンジンは水冷式のDOHC4バルブ単気筒と強制空冷式のOHC2バルブ単気筒の2種類を用意しています。
エンジンの詳細ですが、空冷OHC版はボア×ストローク=52.4×57.8mm(排気量124.6cc、最後出力9.8ps/7500rpm)、水冷DOHC版がボア×ストローク=52.4×57.8mm(排気量124.2cc、最高出力14.3ps/9500rpm)とまったく異なるパフォーマンスである点も興味深いポイント。
空冷OHC版はロングストローク単気筒らしい、まったりした乗り味を楽しめそう。一方の水冷DOHC版は、ショートストロークならではの鋭いピックアップをいかしたスポーティな走りが楽しめそうですね。
国内入荷のファーストロットは空冷のみですが、水冷モデルも順次入荷予定とのこと。ここからは、エンジンやフレームについて解説していきましょう。
エンジン、駆動系、補器類のレイアウトは往年のランブレッタそのもの
かつてのランブレッタ社といえば、エンジンと駆動系をスイングユニットと一体化させた構造が特徴で、その卓越したエンジニアリングによって国産スクーターのお手本ともなっていました。
その優れた設計思想は、いま人気の国産鉄スクーターの雄、富士重工業のラビットシリーズも開発時にはランブレッタを入念に研究していたほどであり、現在のスクーターの基本的な構造を生み出したのがランブレッタと言っても過言ではありません。
そんなかつてのシリーズに敬意を払って製作されたロイヤル・アロイも燃料タンクはシート下、その下部にスイングユニットという構造を継承しています。


初期ロットとして導入される空冷125ccエンジン
マフラー側に強制空冷用のファンをレイアウト。フレームはご覧の通りスチールパイプです。ボディパネルをはじめ、主だったボディパネルにはスチールを使用しており、まさに正真正銘の鉄スクーターなのです!

かつてのランブレッタ同様にシリンダーは前傾。ロイヤル・アロイのモデルでは、車体左側に駆動系をレイアウトしています。またこのモデルではリヤサスペンションは片側1本のみ。こうしたつくりも往年のモデル同様です。

昨今の旧車ブームによって、このところビンテージの鉄スクーターの価格も徐々に上昇を続けており、なかでもランブレッタのビンテージ車は世界中で引き合いがあるほど。もちろん、最後期モデルでも半世紀以上前の代物ですから、購入するには様々な覚悟も必要となります。
しかしその名車の雰囲気をしっかりと残してモダンスクーターとして生み出されたロイヤル・アロイは、現代に蘇った鉄スクーターとして気軽に付き合える魅力を持った車両と言えるでしょう。鉄スクーターの入門モデルとして、ロイヤル・アロイをチョイスするのもアリ、ビンテージモデルとロイヤル・アロイの2台持ちという楽しみ方も大いにアリ!です。
鉄スクーター界に登場した新たなるヘリテイジモデルには、多くの鉄スクーター好きが注目することでしょう。

レポート●土山 亮 写真●モータリスト/土山 亮/八重洲出版
編集●上野茂岐
ロイヤル・アロイ TG125主要諸元(空冷)
[エンジン・性能]
種類:空冷4サイクル単気筒OHC2バルブ ボア・ストローク:52.4mm×57.8mm 総排気量:124.6cc 最高出力:7.2kW(9.8ps)/7500rpm 最大トルク:9.2Nm(0.9kgm)/7000rpm 燃料タンク容量:10.5L
[寸法・重量]
全長:1845 全幅:670 全高:1115 ホイールベース:1390 シート高:──(各mm) 車両重量:130kg タイヤサイズ:F110/70-12 R120/70-12
[価格]
63万8000円
ロイヤル・アロイ TG125S主要諸元(水冷)
[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル単気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:58.0mm×47.0mm 総排気量:124.2cc 最高出力:10.5kW(14.3ps)/9500rpm 最大トルク:11.0Nm(1.1kgm)/7500rpm 燃料タンク容量:10.5L
[寸法・重量]
全長:1845 全幅:670 全高:1115 ホイールベース:1390 シート高:──(各mm) 車両重量:148kg タイヤサイズ:F110/70-12 R120/70-12
[価格]
84万7000円
ロイヤル・アロイ GP125主要諸元(空冷)
[エンジン・性能]
種類:空冷4サイクル単気筒OHC2バルブ ボア・ストローク:52.4mm×57.8mm 総排気量:124.6cc 最高出力:7.2kW(9.8ps)/7500rpm 最大トルク:9.2Nm(0.9kgm)/7000rpm 燃料タンク容量:10.5L
[寸法・重量]
全長:1845 全幅:670 全高:1115 ホイールベース:1390 シート高:──(各mm) 車両重量:130kg タイヤサイズ:F110/70-12 R120/70-12
[価格]
57万2000円
ロイヤル・アロイ GP125S主要諸元(水冷)
[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル単気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:58.0mm×47.0mm 総排気量:124.2cc 最高出力:10.5kW(14.3ps)/9500rpm 最大トルク:11.0Nm(1.1kgm)/7500rpm 燃料タンク容量:10.5L
[寸法・重量]
全長:1845 全幅:670 全高:1115 ホイールベース:1390 シート高:──(各mm) 車両重量:148kg タイヤサイズ:F110/70-12 R120/70-12
[価格]
74万8000円
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