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ヤマハの2025年型テネレ700は電スロ採用! サスペンションも一新する気合いの入った改良を実施!

11月4日、ヤマハは大きく改良されたテネレ700(Ténéré 700)を欧州で発表しました。テネレ700は、MT-07や XSR700などと共通の並列2気筒688ccエンジン(CP2エンジン)を搭載しているアドベンチャーモデルです。フロント21インチ、リヤ18インチのスポークホイール、軽量な車体、ロングストロークのサスペンションなどで、オフロード派からも高い支持を得ていました。

2025年型テネレ700

今回発表された2025年モデルでは、電子制御スロットル(YCC-T)を採用し、ライディングモードも選択可能になったのが大きなポイントです。スポーツとエクスプローラーという2つのライディングモードという異なる性格のライディングモードを設定。エクスプローラーは、パワー伝達がよりソフトになるようです。最高出力73馬力、最大トルク69Nmは従来型と同様です。

また、吸気ダクトをショート化することで、低回転域でのトルクが太くなり、より安定感のあるオフロード走行が可能となりました。

さらにスムーズな変速のためにギヤがかみ合うドッグとツメを5→6に増加。4〜6速はドッグの角度が最適化されてアクセルオン/オフ時のショックを軽減しています。

スチールフレームとアルミのスイングアームは従来型を継承しますが、サイレンサーブラケットを変更し、より強度を高めています。
サスペンションは大幅に進化しました。従来型よりも調整できる範囲が広くなり、リヤはタンクが別体式になってリンク機構も変更。過酷なシーンでもライダーとの一体感を失わないサスペンションとなっています。

2025年型のテネレ700は、外装類のデザインも変更されました。燃料タンクは従来型よりも前方に移され、より低く配置。今まで以上にバランスの取れた重量配分と、よりオールラウンドなハンドリングが実現されています。タンクやシート、サイドカバーのデザインは、オフロードを駆け抜けるときに体重移動が容易にできるように設計。新しいワンピースシートは従来の2ピース仕様と比較して、走行中の動きの自由度が向上しています。

ほかにも、より大型化されたステップやクラッチリンク位置の変更で足元の動きがさらに自由になり、オフロード走行が快適になりました。

国内仕様についてはまだ発表されていませんが、来年以降に新型が日本にも導入されるはずです。現行型2024年仕様の価格は139万7000円。改良の内容から見て、おそらく少し高くなるかもしれません。続報に期待です!

2025年型のテネレ700は、CP2エンジンに電子制御スロットルを搭載し、スポーツとエクスプローラーの2つのライディングモードを選択可能になった
2025年型のテネレ700は、燃料タンクは16Lのまま、形状を変更して重量配分を最適化。ライディングの一体感を高めた
2025年型のテネレ700。メーターはカラー液晶。オフロードモードやABSのオンオフ、トラコンも設定可能
2025年型のテネレ700はスイッチボックスも一新
2025年型のテネレ700のフロントサスペンションはフルアジャスタブルで調整しやすくなっている
2025年型のテネレ700のリヤサスはタンクが別体型。
2025年型のテネレ700はステップがワイドになった
2025年型のテネレ700
ヤマハ テネレ700:Icon Blue
ヤマハ テネレ700:Frozen Titanium
2024年型のテネレ700
欧州ではさまざまなバリエーションのあるテネレ700。写真はそのひとつ「ラリー」仕様

レポート●モーサイ編集部 写真●ヤマハ

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