目次
ホンダは、二輪車として世界で初めて「電動過給機」を搭載したV型3気筒エンジンを新たに開発し、EICMA 2024(ミラノショー)にてコンセプトモデルを初公開しました。
スリム&コンパクトを追求
水冷75度Ⅴ型3気筒エンジンは新規開発中の大型二輪車を想定して、スリム&コンパクトを追求。また、二輪車として世界初となる電動過給機は、エンジン回転数にかかわらず任意に過給をコントロールすることで、低回転からハイ・レスポンスなトルクデザインを実現しているとのこと。また電動過給機は、スペースが限られている二輪車において、配置の自由度が高いという特徴を生かしてマスを集中化し、インタークーラーを必要としない設計を行って軽量化にも貢献しているようです。
車体はスーパースポーツ系ではない?
今回発表されたのはあくまでもコンセプトモデルですが、車体を観察すると、フレームはトレリスタイプ、スイングアームは片持タイプ、サスペンションはショーワの倒立式フロントフォークとリヤモノショックの組み合わせです。タイヤはフロントがピレリのディアブロロッソⅣ、リヤが同じくピレリのディアブロロッソⅣコルサと異なる銘柄。
パッケージとしては、かなりスポーティではありますが、スーパースポーツに匹敵するほど先鋭化された印象ではないように思えます。
量産化に向けて開発進行中
ホンダは、この電動過給機付きV型3気筒エンジンを、内燃機関領域での新たなチャレンジとして位置づけ、モーターサイクルを操る楽しさ、所有する喜びをより一層体感してもらうことを目指す、としています。今後、FUNモデルへの適用を予定しており、量産化に向けて引き続き開発を行うとのことです。
市販化の暁には、どんな姿となっているのか、今から楽しみですね!
report●林 康平 photo●ホンダ