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水冷ハーレー、乗らず嫌いは損をする!?「3エンジン毎に違う世界観」アドベンチャー、スポーツ、クルージング

ハーレー・ダビッドソン パンアメリカ1250/スペシャル主要諸元(2023年モデル)

2021年にデビューしたハーレー・ダビッドソン初のアドベンチャーモデル。上級仕様のスペシャルは自動車高調整機能のある電子制御サスペンションやスポークホイールを採用する。また、ガードバー、ナックルガード、センタースタンドなども標準装備に。2023年モデルはスタンダード/スペシャルとも車体色のラインアップを変更。

パンアメリカ1250スペシャル(インダストリアルイエロー×ホワイトサンド)
パンアメリカ1250スペシャル(インダストリアルイエロー×ホワイトサンド)

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクルV型2気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:105mm×72mm 総排気量:1252cc 最高出力:112kW<152ps>/9000rpm(スペシャルは112kW<152ps>/8750rpm) 最大トルク:128Nm<13.1kgm>/6750rpm 変速機:6段リターン

[寸法・重量]
全長:2265 全幅:── 全高:── ホイールベース:1585 スタンダードのシート高:850/890 スペシャルのシート高:830/875(各mm) タイヤサイズ:F120/70R19 R170/60R17 車両重量:245kg(スタンダード)/258kg(スペシャル) 燃料タンク容量:21.2L

[車体色]
スタンダード:ビビッドブラック
スペシャル:インダストリアルイエロー×ホワイトサンド、グレーヘイズ、ビビッドブラック

[価格]
スタンダード:275万8800円
スペシャル:319万8800円(ビビッドブラック)、323万1800円(グレーヘイズ)、326万4800円(インダストリアルイエロー×ホワイトサンド)

■前後ショックはショーワ製で、上級仕様のスペシャルは走行状況に応じて特性が変化するセミアクティブ式を採用。純正タイヤはミシュラン・スコーチャーアドベンチャーで、サイドウォールに刻まれた社名はハーレー・ダビッドソンならでは。

■近年のハーレー・ダビッドソンの駆動はベルトドライブが王道。ただしオフロード走行を意識したパンアメリカ1250は、小石や砂粒の巻き上げによる破断の危険を回避するべく、オーソドックスなチェーンドライブを採用している。

■フロント周りは他社のアドベンチャーツアラーとはまったく異なる独創的なデザインで、横長のヘッドライトはファットボブ、フェアリングはロードグライドのイメージを継承している模様。スクリーンは5段階の高さ調整が可能だ。

■6.8インチTFTディスプレイは操作性に優れるタッチパネル式で、設定言語には日本語が用意されている。スマートフォンとのコネクト機能であるH-Dアプリを使用すれば、ナビゲーションの地図画面を表示することが可能になる。

足着き&ライディングポジション

アップライトなライディングポジションは、アドベンチャーツアラーの王道と言うべき雰囲気。ただし上級仕様のスペシャルは足着き性の不安を解消するべく、停止時にシートが自動で低くなる「アダプティブライドハイト」を導入している。
シートは前後分割式で、メイン部の高さは2段階調整式。なおパンアメリカ1250のシート高には諸説が存在するようだが、ハーレー・ダビッドソンが公表している数値は、スタンダード:850/890mm、スペシャル:830~875mm。

ライダーの身長は182cm

ハーレー・ダビッドソン スポーツスターS主要諸元(2023年モデル)

2021年にデビューした新世代スポーツスターの第1弾。2023年モデルでは車体色ラインアップの刷新が行われた。

スポーツスターS(ブライトビリヤードブルー)
スポーツスターS(ブライトビリヤードブルー)

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクルV型2気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:105mm×72.3mm 総排気量:1252cc 最高出力:90kW<122ps>/7500rpm 最大トルク:125Nm<12.7kgm>/6000rpm 変速機:6段リターン

[寸法・重量]
全長:2270 全幅:── 全高:── ホイールベース:1520 シート高:765(各mm) タイヤサイズ:F160/70R17 R180/70R16 車両重量:228kg 燃料タンク容量:11.8L

[車体色]
ビビッドブラック、ホワイトサンドパール、グレーヘイズ、ブライトビリヤードブルー

[価格]
ビビッドブラック:249万4800円
ホワイトサンドパール、グレーヘイズ、ブライトビリヤードブルー:252万7800円

■フロントフォークは倒立式、リヤサスペンションはリンク式モノショックで、いずれもショーワ製。フロントタイヤはクルーザーの世界でも異例の160mm幅で、プロファイルはかなり尖っている。ブレーキパーツはブレンボで統一。

■アップタイプの2本出しマフラーと外装類は、フラットトラックレーサーのXR750を思わせるデザイン。テールランプ/リヤウインカー/ナンバープレートは、近年のスポーツネイキッドで流行しているスイングアームマウント式。

■LEDヘッドライトは、2019年以降のファットボブやパンアメリカ1250に通じるバータイプ。スポーツスターらしからぬ雰囲気だが、逆に言うならハーレー・ダビッドソンの変わらなきゃという意思、新しいチャレンジがヒシヒシと伝わって来るデザインだ。

■メーターは4インチの丸型TFTカラーディスプレイ。パンアメリカ1250と同様に操作はタッチパネル式で、スマートフォンと接続するH-Dアプリを使用すれば、ナビゲーションを筆頭とするさまざまな機能が使用できる。

足着き&ライディングポジション

シート高は765mmだから足着き性は良好なのだが、着座位置を起点にして考えると、ハンドルが低くて遠く、ステップがフォワードコントロール式のスポーツスターSのライディングポジションは、身体が「つ」の字になる印象で、一般的な日本人には馴染みづらい。
とはいえ今回のテスト車は、ステップが純正アクセサリーのミッドコントロール式に変更されていたため、違和感はかなり解消。

ライダーの身長は182cm

ハーレー・ダビッドソン ナイトスタースペシャル主要諸元(2023年モデル)

新生スポーツスターの第2弾として、2022年モデルでデビューしたナイトスター。2023年モデルからは装備を充実させた上級仕様「ナイトスタースペシャル」と「ナイトスター」の2ラインアップとなった。

ナイトスタースペシャル(ブラックデニム)
ナイトスタースペシャル(ブラックデニム)

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクルV型2気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:97mm×66mm 総排気量:975cc 最高出力:66kW<89ps>/7500rpm 最大トルク:95Nm<9.6kgm>/5750rpm 変速機:6段リターン

[寸法・重量]
全長:2265 全幅:── 全高:── ホイールベース:1545 シート高715(各mm) タイヤサイズ:F100/90-19 R150/80-B16 車両重量:225kg 燃料タンク容量:11.7L

[車体色]
ビビッドブラック、ブラックデニム、インダストリアルイエロー、ブライトビリヤードブルー

[価格]
ビビッドブラック:237万3800円
ブラックデニム、インダストリアルイエロー、ブライトビリヤードブルー:240万6800円

■左からブラックデニム、ブライトビリヤードブルー、インダストリアルイエロー

■新世代スポーツスターの第1弾となったスポーツスターSが、フロント160/70R17、リヤ180/70R16という特殊なタイヤサイズを採用していたのに対して、ナイトスターは空冷時代の伝統を継承する形でフロント100/90-19、リヤ150/80-16を採用。

■オーソドックスなスタイルのリヤフェンダーや角型スイングアーム、ツインショック式のリヤサスペンション、正立式フロントフォークなども、空冷時代を思わせる構造。なおパンアメリカ1250とは異なり、スポーツスターSとナイトスターの駆動はベルトドライブを選択。

■2022年のデビュー時は1機種のみだったナイトスター。その際にはビキニカウルを装備していたが、2023年モデルではナイトスタースペシャル専用の装備となった。バックミラーはスタイル重視のバーエンド式。

■2022年モデルのナイトスター、2023年モデルのナイトスター(スタンダード)とは異なり、スペシャルはタンデムシート+タンデムステップを標準装備。ちなみにナイトスターのガソリンタンクはシート下で、エンジン上に備わるのはダミーである。

■2022年モデル・ナイトスターでは指針式速度計+液晶画面の専用設計メーターを採用したナイトスターだが、2023年モデル・ナイトスタースペシャルはスポーツスターSと同様の丸形TFTカラーディスプレイを採用。もちろん、H-Dアプリでスマートフォンと連携されることで、さまざまな機能が使用できる。

ハーレー・ダビッドソン ナイトスター主要諸元(2023年モデル)

ナイトスター(ビビッドブラック)
ナイトスター(ビビッドブラック)

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクルV型2気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:97mm×66mm 総排気量:975cc 最高出力:66kW<89ps>/7500rpm 最大トルク:95Nm<9.6kgm>/5750rpm 変速機:6段リターン

[寸法・重量]
全長:2250 全幅:── 全高:── ホイールベース:1545 シート高705(各mm) タイヤサイズ:F100/90-19 R150/80-B16 車両重量:221kg 燃料タンク容量:11.7L

[車体色]
ビビッドブラック、レッドラインレッド

[価格]
ビビッドブラック:226万3800円
レッドラインレッド:229万6800円

■2023年モデルのナイトスター(スタンダード)は、ビキニカウルを取り払うことでオーソドックスなルックスに。なおナイトスターのフロントフォークは空冷時代と同様の正立式で、ステアリングステムのフォークオフセット量は、スポーツスターSの倍近くはありそう。

■2023年モデルのナイトスター(スタンダード)は、2022年モデルと同じ指針式速度計+液晶画面のメーターを継承。マウント位置はスペシャルより前方寄り。

足着き&ライディングポジション

スポーツスターSに比べると、ハンドルは高くて手前、ステップはミッドコントロール式が標準、シート高は705mm(スペシャルは715mm)なので、ナイトスターのライポジはフレンドリー。しかも車重は221/225kgだから、空冷時代のスポーツスターに敷居の高さを感じた人でも、このモデルなら気軽に付き合えそうだ。

ライダーの身長は182cm

ナイトスターとナイトスタースペシャルの異なる点

ひと目でわかるナイトスタースペシャルとスタンダードの相違点は、ビキニカウル/タンデムシートの有無。ただし、前述したように機能含めメーターも別のものとなるほか、前後ホイールも異なるデザインを採用している。
また、ハンドルライザーはスペシャルのほうが高いので、当然ながら上半身の前傾度はスペシャルのほうが緩め。なおエンジン特性が変化するライディングモードは、スタンダード:3種類、スペシャル:3+2種類で、スペシャルはクルーズコントロールを装備する。

ナイトスタースペシャルのハンドル周り
ナイトスターのハンドル周り

レポート●中村友彦 写真●北村誠一郎/ハーレーダビッドソンジャパン
編集●上野茂岐

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