コロナ禍で注目が集まる飲食業デリバリーの大定番、ピザ
コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、新たにテイクアウトや配達用のメニューを用意する外食チェーンも増えている。
一方、飲食業デリバリーの定番で多くの人から圧倒的な人気を獲得してきた宅配ピザ!!

宅配ピザは電話で簡単に注文でき、家でのんびりと待っているだけで30分以内(通常時)にホカホカのピザが手に入る。子供から大人までたくさんの人々を笑顔にすることにできるハッピーなサービスだ!!
しかし、もしも届いたピザが冷めていたら……。注文者の笑顔も一瞬にして消えてしまうことだろう。
ピザはどうしてホッカホカのまま届くのか? 大手宅配ピザチェーン「ピザハット」の店長に聞いてみた
夏に注文しても冬に注文しても、フーフー冷ましてから食べる必要があるほどのアツアツ状態で届くピザ。考えてみれば注文者に届くまでの30分もの間、どうして高い温度を保っていられるのだろう?
ときどき編集部のお昼ごはんでもお世話になっているピザハット東銀座店に「ピザを温かいままお客さんに届けられる秘密」を聞いた。教えてくれたのは店長の横山孝裕さんだ。


配達バイクはホンダ・ジャイロキャノピー、ヤマハ・ギア、ホンダ・ジャイロXの3車種
温かいピザを届ける秘密のひとつは、機動力の高いバイク(原動機付自転車)を使うこと。まずは到着までの時間を短くすることで、ピザが冷めないようにするという最も単純明快な仕組みで、ここまでは多くの人の想像通りだろう。
なお、ピザハット東銀座店で活躍しているバイクは7台あり、車種は全部で3種類。最も多いのはホンダ・ジャイロキャノピーの4台、ついでホンダ・ジャイロXが2台、ヤマハ・ギアが1台。
全てピザハットのイメージカラーである赤色にオリジナル塗装されている。
意識的に3車種を使い分けているわけではなく、ドライバー(配達員)がその時に空いている車両を選んで乗るというが、雨の日はルーフ(屋根)の付いているホンダ・ジャイロキャノピー(写真右)が活躍する。
女性など小柄なドライバーが配達を担当する場合には、3車種の中で一番車重が軽く、車体も小さいヤマハ・ギア(写真中央)を優先的に割り当てるという。ちなみにドライバーの男女比は男:女=8:2とのことで、男性に人気の仕事のようだ。


ピザがアツアツで届く秘密は配達バイクの中にもあった!
バイクのリヤ部分には配達の際にピザを入れるためのボックスが積載されている。
中を開けて見せてもらうと、内部は二段構造になっていて、一段につきMサイズのピザなら4枚を入れることができる。つまり、上下段を合わせて8枚のピザを一度に運べるというわけ。
ちなみに一箇所への配送で8枚以上のピザがオーダーされた場合は、配達バイク2台で届けに行くそうだ。
ボックスの中は、フタ部分以外の三面に断熱材が貼り付けられている。これも配達中にピザが冷めないための工夫のひとつだ。

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