スタイリッシュなカウルをまとったスーパースポーツモデルを中心に、維持費のリーズナブルさや、だれでも気軽に乗れる車格も手伝って、エントリーユーザーからベテランライダーまで、幅広い層からに好まれている250ccクラス。
「そんなニーゴー(250cc)モデルを中心に、各社のバイクたちに意識があったら……」なんて“if”のお話。
今回は、徐々になつかしの(?)装備となりつつあるキックスターターのお話です。
作:もるん(@MOLN2RNG)
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コツがいるけど渋い?「キック式」
キックレバーを踏み下ろすことでクランクを回転させてエンジンを始動する「キック式」。昔は主流の始動方式で、2000年代まではキックのみの車両も小〜中排気量モデルで見受けられたが、採用車両はどんどんと減少。
直近までキック始動の代表的車種であったヤマハ・SR400が存在感を示していたものの、残念ながら2021年3月15日に発売された「SR400 Final Edition」および特別仕様車の「SR400 Final Edition Limited」をもって43年の歴史に幕を下ろしてしまった。
そのため、現時点でキック式はファンティック・エンデューロXE50などの一部車種や、スクーターの「セル/キック併用式」採用モデルで残る程度となっている。
とはいえ、「バイクのエンジンをかけている」感覚をもっとも味わえるキック式の根強いファンも多く、古いハーレー愛好家のなかにはいまでもキック式モデルをこよなく愛する人も少なくないのだとか。
キックスターターを体験したことのない人もいるかもしれないが、自身の足でエンジンをかけるキックスタートは1度体験してみるといいだろう。
ちなみにマンガでSRさんがやらかしている「キーをオンにし忘れた」や「キルスイッチがオフになっていた」はけっこうやりがちなミスだったりするので、始動前にきちんとチェックをしてからキックスタートを行おう。
次回更新は2021年6月25日(金)の正午を予定しております。
◎第30話:神のごとき華麗なステップ! バリオスⅡ君
◎第31話:甲高い音は高性能の証! 集合管のお話
◎第32話:どっちがお好み? パワーと燃費のお話
◎ニーゴーマン! 連載リスト